18 テストのお手本
「それで何するんで?」
「それは...............はいっ! これを使うんだ!」
「これは..........」
なんか............藁で出来た卵? 見た目はだいたいそんな感じだけども。
え? 俺以外の有名人キョンシー達がが何してるって? 気づいたらいなかったから多分宿にでも行ってトランプでもやってるんじゃない?
「手順1、この〈万造の藁包み〉に入ります」
「おお」
「入ったら死ぬか勝つまで脱出不可だから注意!」
「えっ」
「手順2、入ると中の中央に穴があるので飛び込みます」
紐無しバンジー的な?
「手順3、今までで自分が戦った中で一番の強敵が再現されて出現します」
「................」
俺これ神じゃん..........どうしよ。あの毒無いと死ぬ程時間掛かりそうなんだけど、いや、先に2パンで死ぬ可能性もあるか。どっちにせよヤバいな。
「手順4、そいつを倒します。シンプルでしょ?」
「ハハハ」
「? まあいいやお手本行ってくるね!」
えっ。
「これ入口のとこの上の方のスイッチ押すと中の様子見れるからー!!」
「えぇ.........」
あっもう姿が見えなくなった。入口のとこか、あった。
─ミチミチミチミチ!
─パキキキ........
─バギッ!!
─ザっ
なんかエグい音出して見れるようになった。
『多分そろそろ見始めたところでしょう! 』
当たりっす、流石っす。
『今回私が挑むのは! 破城龍! 』
見上げるサイズ、東京スカイツリーくらいの体高の四足歩行のドラゴン。俺にも意味わからんけどマジでそんくらいのサイズ感。
『硬いからバフを掛けるよ!』
あれで犬猫みたくう〇こを隠すみたくやるとその方向にある山やらを粉砕にして新しい耕したての山が出来上がりそう。
『〈まじかる☆すーぱーぱわー〉、〈まじかる☆えーる〉!』
あっ、ドラゴンの首元が光り始めてる気がする。
『〈過重攻撃付与〉、〈三点接地〉、〈天震の宣言〉』
オリカルビンさんが右腕以外の四肢を地に付けて、ドラゴンの方は上向いてビーム.......ブレスか。撃ってそのブレスを持った。持った!?
『〈機神の小指〉』
『ガァァ────』
オリカルビンさんが自分の右腕に何倍もの機械の腕?を纏って、ドラゴンが声を上げた。画面越しにもその重低音が伝わってくる。あ、近くのコップ割れた。
『死ね、〈過装重撃〉』
『〈タケハヅチ〉ッ!』
瞬間、機械仕掛けの拳と世界をも破壊しうるであろう破城槌がぶつかる。
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『...........また、我の負けであったか.........』
『おう、火力が足りてねぇな。もっと上げてこい』
『これでもお主が来るまでの間に時間操作して200年は鍛錬してきたのだぞ? 逆に何故我は負けている』
『頑張りが足りんな、でも竜が龍になるのって途方もない年月やらがいるんだろ? 時間弄ったとはいえ龍に成ってんのは凄いんじゃね?』
『そうだ! だが負けた!! さっさと帰れ! 今から現実で一時間を限界まで弄って100年ほどにして不貞寝するからな!』
『だから負けるんだr』
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「たっだいまー!」
「...........おお」
これ、オリカルビンさんの中身女じゃないだろ多分..........ヤケクソで聞いて、いやマナー的に良くない...........
「んで、俺のお手本はどうだった?」
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:!?」
自ら素をさらけ出す..............だと....................!?
「えっ、その...........男で?」
「そうだが? やったぜ記録更新」
「記録?」
「ああそう、男ってバレるまで長い方が良タイム」
喋り方がちょっと右往左往してたような気がするのはそのせいだったか.........
だとしてもこれがプロのネカマ..........恐ろしいな。




