16 冒険者ギルドへ
質問は特に語るようなものは無かった。兵士の人が言うように規則であるからやっているだけみたいな、そんな感じだった。あとうちのアギトは従魔にあたるらしい。専用の印を見える所に付けておかないと殺されても文句は言えない、と言う事だ。こえ~、命かる~。
まあそれでその印とやらを貸してもらった。なんか、お子様ランチの旗みたいなやつだな............
「あー、すみません。スライムのようなほとんど液体の従魔用だと、今はそれしかなくて......例えば狼の様な従魔であればスカーフなどを付けてもらうのですが」
難癖付ける気など勿論あるわけないので、そのままもらった旗を丸いボディのてっぺんに突き刺す。ギリお子様ランチのゼリーに見えなくも..............ゼリーに異世界特有謎素材の旗刺さってんのなんか嫌だな。この考えは捨てとこう。
それでなんか微妙な表情されながら魔力測定も無事終わり、ついに街に入ることができた。キモイノリで吹っ飛んだ時はどうなるかと思ったけども、なんで吹っ飛んだのあれ。
『ヘルプ:導きの杖によると「なんか頭おかしいことしてんな! .........へーそういうことね。介入したろwwwwww」との事です』
遂に言語化されちゃったよ。介入されなかったら俺がマジでただのイタすぎる奴なってたのか........うーん、ギリ感謝。どっかのタイミングで研ぎ石でも買ってやろう。
あとヘルプさん暇すぎじゃない? めっちゃこまめに疑問に答えてくれるじゃん。
『ヘルプ:他のプレイヤーは全然この機能を使いませんので.....暇なんです』
暇なんだ......てか言い方的に俺以外にもヘルプ機能してるのか。
『ヘルプ:ワンオペです』
ワンオペなんだ........
ワンオペしてるのに暇なんだ......
.
..
....
........
................
................................
まーじでなんも起こらないな。5分くらい歩いてもうすぐ冒険者ギルドに着くらしいけどすっげぇ暇だった。起こった事と言えば、ずっともーちゃんが迫り来るナンパを圧で押しのけてたくらいだし。
暇すぎて杖除外でヘルプさんを加えてしりとりしてた。俺が最速で死んで、2分くらいでアギトも脱落して、そっからのもーちゃんとヘルプさんのノータイムしりとりは激熱だった。この二人が強すぎる所為で早く答えないと感が強まってそのままミスって敗北、アギトもそんな感じで負けた。因みに勝者はヘルプさんだった。最後の方何言ってるか聞き取れないくらいの速さで言い合ってたから爆速で終わった。
で、ギルドに着いた。
「おおーなんというか凄い。いかにもって感じだわ」
皆さんは冒険者ギルドと言われたらどんなものを思い浮かべるだろうか、俺はデカめの扉があって、その上の屋根にクロスした剣を模したのがあるってのだったんだけど、まんまだった。いやまあ流石に違う部分もあったけど、「これが冒険者ギルドです」って言われたら10割の人が3秒で受け入れるくらいだった。
入るか、チュートリアル君の主張が激しくなってきたし。
「…おお」
熱苦しくも伝わる冒険者達の力量、視界の右端から少し感じる酒臭さ、素材でも売っているであろう冒険者、すげぇ….めっちゃ冒険者ギルドじゃん。
「冒険者登録するんでしょー? だったらこっちー早よしろー」
「あっ、ハイ。すぐ行きます」
思わず棒立ちしていたら急かされてしまった。あんなラスボス少女に逆らったら瞬殺されそうなのでさっさと行く、行かないとワンチャン死ぬ。セーブポイントの更新とか出来てないかもしれないし。またあのクソ森に帰るのは嫌だ。
「ようこそ、冒険者ギルドへ! あれっ【花王】さま……….?」
受付嬢さんが固まってしまった。この伸ばし棒多用キョンシーの知名度やばすぎでは、どこ行っても反応されるじゃん
「ひゃっ、あ、え、ギルドマスター呼んできますね……?」
絶対俺の事じゃないけどギルマス呼ばれちゃったぁ.........




