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第33話 別れ (後編)


日本では無いとある市街地にて、 其処で俺と明香はレトロなバスでとある場所に移動していた。

そのバスは窓ガラスといった物がなく、 ボロボロで整備が行き届いていない感じに見える。 そのせいか、 足回りやエンジンの方から、 なってはならない様な音が時々聞こえてくる。 大丈夫か? このバス。


「先輩…… 大丈夫なのでしょうか……… このバス……」


どうやら、 明香も同じことを考えていた様だ。


「大丈夫なんじゃないかな? だってこのバス、 いつも走って『バキッ』 ………は? 「え?」」


何かが折れる音が、 丁度真下からなった。 それと同時にガタガタと揺れが強くなり、 軽く傾いていた。 因みに、 その下には後輪タイヤが装着されていたはずだ。


「…………見事なフラグ回収ですね」

「………………嗚呼」



しばらくした後、 バスは停車し、 運転手がその後輪タイヤを見に行くと、 見事にサスペンションが折れていたという。



バスは一応走れるだろうが修理はするべきだろう。 だから停車してしまった。 だが、 今の俺にはそんな余裕はなかった。 なので、 黒人の元気一杯なバスの運転手の元に向かった。


「何時もの日本人のにーちゃん、 どうしたんだ?」


彼の名前は知らないが、 俺はこのバスの常連である。 その為、 お互い顔を知っていた。 そんな彼にある物を渡す。


「バス代だ。 受け取ってくれ」

「毎度! 所で、 どこに急いでいるのかい?」


バス代を渡すと、 彼は俺が急いでいる事を気づいた様で、 質問をして来た。 なので俺はこう答える。


「駅だ。 これから飛行場まで行って、 日本にいる妹に会いに行くんだ」

「へぇ、 そうかい。 俺にその妹さんを紹介してくれよ」


冗談だろうが、 そんな事を言って来た。


「まぁ、 妹があんたの話を気に入ってくれたら紹介してやるよ」



そう言いながら、 その場を去った。



「先輩、 遅いです」

「すまん、 すまん。 じゃあ走るぞ」

「えぇ………」


明香は嫌そうな顔をしているが、 俺は走る事にした。 彼女も渋々とついてくる。 別に見送りをしなくても良いのに…………


そう思いながら、 人混みを掻き分けながら走った。


…………次で最後か……




駅に着いた。 人は多い。 というか、 地方中枢都市の通勤ラッシュみたいになっている。


「先輩……… 帰って来ますよね………」


彼女は何処か寂しそうであった。

…………


「嗚呼、 一ヶ月もしないうちに帰って来るさ」

「約束してください」

「嗚呼、 約束する」

「物理的に指を切って約束してください」

「コワッ!?」

「冗談です」

「だよね!」


あの時、 明香は自身のナイフを手に触れていたから余計に怖かったんだよな…………

今になっては良い思い出なのだが………


「……… 先輩、 行ってらっしゃい」

「嗚呼、 行ってくる」


俺は、 彼女を置いて、 駅のホームへと足を進めた。 彼女は、 今にも泣き崩れそうだったのだが、 無理矢理笑顔を作って見届けてくれた。 何故、 この時は気付かなかったのだろう?

というか、 彼女は何かを悟っていたのかもしれない。



駅のホーム内にて、 通勤ラッシュの様に大量に人がいる中で、 俺は一番最前列に並んでいた。 最後尾の車両に座るつもりだった為、 ホームの一番端に俺はいた。

…………嗚呼、 これで最後か……



列車が見えて来た。 これもレトロチックな形をしているのだが、 今日は違和感を感じていた。 それは、 進入速度である。 この駅の手前は勾配とカーブになっており、 減速が必須であった。 しかし、 速度的に早すぎる感じがした。 それどころか、 先頭車両に人気がなかった。


その為、 俺は危険を察し、 護身用として持っていたリボルバーを空に向けて放った。

そして、 こう叫んだ。



「お前ら逃げろォ!! 列車が突っ込んでくるぞ!!!」



と。


その後、 球が空になるまで撃ち続け、 ホームから人が居なくなった。 それと同時に、 車両が破壊音と共に乗り上げて来て、 ホームの物を色々と破壊した。


当然、 俺もこれの対象であった。


すみません、 戦闘シーンを入れれませんでした。 本当にすみません。

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