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第30話 大和魂を感じさせる車両と砲声


「第二射だ! 衝撃に備えよ!」

「了解!」

「ま、まt 「発射!!」 ああああ!!!」


 車内で二人は冷静に仕事をしている中、 一人だけ恐怖心を覚えていた。 理由は砲撃時の振動で傷口にダメージを与えてしまうからだ。 まぁ、ドンマイである。


「すまんすまん、 敵の主力を削っておかないと面倒だろ?」

「後で…… 覚えてろよ…………!」

「敵! 戦列艦轟沈!! あと敵艦発砲!!」


 それを聞いて、揉めあっていた二人は驚き顔を見合わせた後、報告してきた男の顔を見る。


「…………マジ?」

「武装艦の殆どから噴煙が上がってるし、 それに………」


ズドドドドーン!!


「砲声がなったし………」

「…………」

「リーダーなんか喋れや! ………ええい! 後退だ!! 次の砲撃は別のところでやるぞ!! オッサンは次弾装填しとけ!!」

「りょ、 了解!」


 加藤はオッサンに命令した後、 重いクラッチを踏みながら、 重いシフトをバックのところに合わせた。 そして、 重いアクセルを全力で踏んだ。 車体は彼に従い、 爆音を上げながら後退し始めた。

 それに合わせて球状の砲弾が約20発ほど浜辺に着弾した。




 一方、 その近くでは………

 戦う為の魔力も無くなり、 弾薬も無くなった中………


「なんだ? あの緑の魔獣は?」

「え? アレ魔獣というより馬車だろ? なんか人が乗ってるし」

「おお!? 確かに人が乗ってるな!」

「てか見覚えのある顔なのだが…………」


 其処には、 砂を頭や肩に乗せて、 壕にモグラのように引きこもっているカイザー領の水兵達がいました。 壕に入っていた事もあり、 死者は出ておらず代わりに負傷者が砲台で戦っていた人達だけである。  しかも、 負傷者はほんの数人だけだ。

 因みに、 今水兵達は加藤達が乗っている自走砲の話をしています。 当然、 それに誰が乗っているかは知りません。


「敵の砲撃が来るぞ! 頭を壕から出すな!!」


 ほとんどの水兵達が自走砲を観ている中、 数人は敵の攻撃を観ていました。 彼女(船長)もその中の一人である。 彼女は壕の一部で、 水兵の二人と神様一人、 後エルフの子供一人と身をかがめて居ました。なお、 エルフの子供は耳を抑えて目をつぶっています。


「敵はあのようわからん物体を狙っているようだな」

「まぁそうだろうな。 なんて言ったって、 たった二発で戦列艦と小型艦を破壊したのだからな」

「領主様がアレを観たら興奮するだろうね」

「アレが機械であるのならな」

「どう観ても機械だろ、 鉄っぽいし角張ってるし何より砲が付いている」

「そうだな」


 その船長と男二人は、 何故か常時の時並みに気楽になって居ました。 しかし、 後の二人はある事で驚き、 そして心配して居ました。


「この島に加藤様以外の転生者か転移者が居たのですね………… 担当が変わった後に来たのでしょうか? それとも私が担当して居た時より前に………」

『おにいちゃん……… 緑のゾウさんうごいてるよ…………』


 当然二人共、 自走砲にその二人が乗っていることを知りません。


「着弾します!!」


 観測手が皆に聞こえるように伝えた。 その後に砲弾が浜に着弾した。 浜辺をバウンドしながら高速で森に突入する。 だが、 違う方向に着弾した為被害はない。


「(一応)被害報告!」

「被害無し!!」


 被害確認するも、即答であった。


「いや、 被害はあるぜ!!」


 森しか無いはずの背後から、 猛獣の雄叫びのような音と共に男の声が聞こえて来た。


「誰だ!?」

「俺だ!!」

「なんだ……… お前かよ………って! 何でお前がそれに乗っている!?」


 森からひょっこりと自走砲が顔を出す。 戦車好きなら、 あら、 何これ? 車体が小さくて可愛い! や

とあるゲームなら

その自走砲「ほな、 やったるで!!」

近現代戦車「ひい! こっちに来るな!!」

となる。

 外見だけなら、 その隣に独国の虎戦車やソ連のカーペータが止まって居たら、 断然その自走砲が可愛く見える。 米国? 重戦車だろうが中戦車だろうがかかって来いや!!

 だが、 その戦車達はこの世界の地上では走り回って居ない。 この世界の人からしてみれば、 ただでさえようわからん物体なのに攻撃力が高い為、 恐怖に感じる人は結構いる。


 話を戻し、 その自走砲のオープントップの部分から見覚えのある顔があった。 その顔は年齢的に35〜45くらい程の男性である。


「旅人殿、 戻って来たか。 心配かけさせおって……… で、 ひとつ質問だが、 これは………?」


 全員が思っている事を船長が代表して質問をした。 すると、 それの側面から一人顔を出した。


「これは『四式十五糎自走砲 ホロ』だよ」

『お兄ちゃん!!』

『おお! 我が妹マウザァ!!』


 自走砲の名前を伝えた後、 エルフの兄妹二人は彼等の言葉で語り始め、 マウザァはホロに乗っている兄の下に駆け出した。


「運命の再会っていいなぁ……………

だけど戦場での再会は流石に…………

てか、 ミーティアさん泣いてるし」


 操縦席の小さな窓から見て居た加藤は、 兄妹の再会による感動と視野内で見える限りの現実を見ながら可哀想だと内心思って居た。 まぁ、 敵ではないのだから良しとする。


「お取り込み中のところ済まないが、 敵に砲撃しなくて良いのか?」

「あ!」


兄妹が抱き合っている中、 船長はその兄の方を現実に戻した。 やはり船長は軍人である。


「すいません。 ここで一度、 砲撃しますので一応安全の為に壕の中に入っててもらえます? あと、 耳を閉じて口を開ける事もやってもらって良いですか?」

「わかった。 我々も助太刀したいのだが、 生憎、 我々の兵器は魔力と弾薬が既に切れてしまっている状態だ。 だから済まない! それと感謝する!」

「じゃあ、 30秒後に砲撃をするので………」

「了解だ。 お前ら! 壕の中で待機しろ!!」

「「「「「了解!!!」」」」」


 軍人である者は全員、 彼の言う事を従った。 流石軍人である。 まぁ、 あくまで軍人だけなのだが…………


「マウザァ、 危険だから壕のところに行きなさい」

「いや、 おにいちゃんといっしょがいい」


 兄の命令に、 妹が拒否をする図。 言ってる事は違えど、 俺の妹と職場での相棒を思い出させるな。 まあ、 ここは戦場だから言う事には従って欲しいけど…………

と、 加藤は思って居た。


「はぁ、 わかったよ。 どうせ断っても来るだろうし………… さあ乗って! 」

「うん!」

「「は、 早!?」」


 粘り強くやるのかと思って居たのだが、 どうやら違ったようである。 流石に、 それには二人も驚いた。


「さ、 砲撃しようか。 マウザァ、 さっき言ってた事出来る?」

「うん!」

「撃ち方用意………」

「ま、 待………」

「てぇ!!」

「……………!!!!」


 色々と早すぎる砲撃。

 ホロの砲身から、 再び炎が上がる。

 そして、 車体が揺れる。

 加藤は、 少女の為に涙を流しながらもただ無言で背筋の痛みから耐え続けた。



 その後、 少々の被害が出ながらも、 敵はたった一隻のフリゲートと非戦闘艦を残し、 蒼き海の底へと沈んでいった。



私からして、 やはり祖国の物は良いですねwww

ホロたんバンザーイ!! (汚染済)



…………話変わりますが、 そろそろこれ以外の話を出そうかなと思います。

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