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第22話 戦闘開始 (人間とではない)



 膝くらいに生い茂った木や植物、 その中を俺はできる限りの速度で前進して居た。

 雑草がここまで生い茂っていると、 流石に進みにくい。


 ……………突然だが、 俺は自身に対し軽く後悔をした。 理由は、 少女? の悲鳴が聞こえて来て、 その時たまたま百式機関短銃の様なサブマシンガンの様な銃を持って居た為、 救助がてらに試し撃ちをしようと思ったからである。


 …………この一種の好奇心に対して、 俺は軽く嫌気を覚えた。 だが、 足は止めない。 この突撃でもしかしたら生命を救えるかもしれないからだ。 だから足を止めず前進をした。



 百式機関短銃の様な銃を持ち、 前進をし続けていると、 小さな影が草をかき分けながら此方に向かって来ている事が分かった。 彼方此方に伸びて来ている木の枝の所為で日光が良く照らされて居ない為、 それが何なのか分からない。

 なので、 咄嗟に銃を構えた。 だが、 そうしたからって止まってはくれない。

 まず、 それを構えようが此れが何なのかは分からないであろう。 何故って、 ここは結構暗いし、 そもそもこの世界に銃器なんてあっても、 どうせ異世界から持ち込まれた物だろうし…………


 取り敢えず、 それが何なのか、 警戒しながら待った。



『おじちゃんたすけて!』


 その影はそう言いながら、 俺の背後に周り右脚にしがみ付いた。 どうやら知的生命体であった様だ。 しかも幼女の………

 てか、聞き慣れない言葉の筈なのに何を言っているのか何と無くわかった。 言語理解の能力のせいだろうか…………? ていうか、 おじちゃんって…………


 そう思っている間に、 奥のさらに生い茂っている方からガサガサと音を立てながら前進してくる草の揺れが見えた。 高さ的に、 後ろの幼女の背丈と同じくらいの植物である。 もしかしたら、 ゴブリンなのかも知れない。 取り敢えず、 銃口をそれに向けた。


 それが近付いてくるのを観ていると、 ある疑問を抱いた。 其れは、 その幼女を追って居た生命体の背丈の高さだ。 その草林から抜け、 その影が観えて来たのたが、 其れの背丈は低い……… いや、 平たいと言ったほうが正しいのかも知れない。 しかも、 其れは平たい代わりに胴体は背後に5mくらい伸びて居て、 脚らしきものが沢山。 それと、 それが纏っている殻に、 微かに入ってくる日光が当たると黒い殻が光沢を放つ。



 これを観て俺は、 愕然とした表情で其れを観ながらこう呟く。


「……………多分、 アレだ………」



「加藤様! いきなり突撃しな………」

「嬢ちゃん?!」


 ようやく俺に追い付いたミーティアさんは、 俺に注意をしようとしたのだろう。 しかし、 その注意は途中で途切れて居た。 多分、 これを観てまた気絶をしたのだろう。 だが、 彼女が倒れる音がしないと言う事は、 おっさんが支えてくれているのだろう。 正直言ってありがたい。


「おっさん、 一つ頼みがある………」

「うわ!? な、 何だよ! 」


 おっさんも多分これを観て狼狽えたのだろう。 たかがでっかい虫で狼狽えんなよ………

て言うか、 俺の頼みを聞いてくれるだろうか?


「ミーティアさんと俺の背後にいる子供を避難させてやってくれ」

「お前は……」

「……後から行く」

「………ああ、 分かった。 死ぬなよ」


 思って居たより、 すんなりと行けたのだが………

 ………まあ良い、 行ってやるさ行ってやるよ! あんたらが退却をする時、 俺が砦の役になってやるさ!


『おじちゃん………』

「………どうした?」


 やはり、 何となく解る。 てか、 俺はまだ二十歳だよ!!

 

「お嬢ちゃんも行くぞ」


 背後で植物が揺れた時の音がする。 きっとおっさんはミーティアさんを背負いながら退却を始めたのだろう。 で、 俺の背後に隠れて居た子供は、 いつの間にか右脚から手を離していた。 てか、 何を言うのだろうか………


『がんばってね!』

「………… ああ、 お兄さん頑張るよ」


 背後から草をかき分ける音がもう一つした。


 ……………ベタだが言われると良いもんだな………


 俺はそう思いながらも、 攻撃の体型に身を構えた。 そして、 大声で喝を入れるかのように言葉を発した。



「俺の力じゃないが、 鉛の豪雨をくらいがいい!」


 そう叫びながら右腕の人差し指で引き金を引き絞った。



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