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第20話 嵐の後


タイトルを

【“九九式狙撃銃” という『槍』を持った凡人の異世界航海記】 から、

【特典に旧式兵器 (九九式狙撃銃) を選んだ男の異世界航海記】に変更させてもらいました。


タイトルを変えましたが、 これからもよろしくお願いします。





「………ん?」


 ……… 何故か、 顔面だけ暖かい。 何か被さっているわけでもないのだが、 何故か暖かい。 日光が顔面だけにでも当たっているのだろうか?


 ………何故だ? 前にも、 同じ様な事があった様な気がするのだが………


 ………しかし、 正直言ってその暖かさが鬱陶しいな………… 取り敢えず、 それから避けるとしますか………


 身体を左に一回転させる。


「………危ない」


 聞いたことのある声が聞こえてきた。この時、 俺はある事を思い出す。 だが、 時すでに遅し。


「ゴフッ!」


 俺はまた、 ベットから落ちた。 前回(第14話参照) と殆ど同じ状態でだ。 違うといえば、 今回は顔面からだが………

 ……… まあ、 そのおかげで意識は覚醒する。


「お前さん、 またかいな………」

「……… またですね……」


 俺は立ちながら、 老人のツッコミに、 同感してしまう。


「また、 何でここに………」


 背を伸ばしながら、 疑問に感じた事を口にする。 すると、 老人は湯呑をすすり、 それを持ったまま応えた。


「それはな………」


 ……… 相変わらず、 溜めが長いな……


「お前さんがまた怪我をしたからじゃ」

「またかよ………」


 思わず声を出す。 それのすぐ後、 俺の口から溜息が上がった。


「しかも今回は頭じゃ」

「マジかよ………」


 言葉は違うが、 さっきと同じ事をまたやってしまう。

 この世界に来てから、 怪我多過ぎだろ、 俺………


「まぁ、 お前さんと同じ仕事をしていた者は、 偶々お前さんがクッションになったおかげで怪我をすることはなかったんじゃが………」


 えーと、 あの時一緒に同じ仕事していた奴は、 確か旅人とだったな。 てか、 旅人の名前は何なんだよ。 全く教えてくれねぇし。


「ところでお前さん、 其処の窓を覗いて見なされ」

「?」


 言われた通り窓を覗く。 すると、 其処には真っ白に染まった砂浜、 更にその15mくらい奥にそこまで茂っていない森が眼の中に広がった。

 そして、 思わず口に出してしまう。


「陸………」

「正確には島じゃがね」


 俺の言葉に訂正を入れられるが、 どちらにしろ、 陸である。

 この世界に来て、 ようやく船体の揺れの無い陸に上がれる!

 そう思ってしまい、 俺は興奮しそうになった。



・ ・ ・ ・ ・



 嵐が去り、 昼間なのに多くの水夫達が深い眠りについている中、 俺は服装をこの世界に来た時のに戻し (正確には干されていてもう乾いていた為、 それに着直した。 さっき来ていた奴? それは後で洗ってやるよ!)、 砂浜に足を踏み入れる。


「陸か………」


 この世界に来て、 やっと陸に足を踏み入れれた事が理由で、 なんか解放された気分になった。 何故か、 涙を出しそうになる。


「お!カトウ、 もう起きたか」

「旅人さんですか」


 何故そうなったか完全には分からないが、 出そうになっていた涙が引いてしまった。 多分、 内心で、 またお前かい! と思ってしまったからだろう。


「その反応かよ?」

「その反応ですね。 所で、 そんな所でどうしたんですか?」


 ツッコまれだが、 普通に返して質問をする。


「そりゃあ暇だからに決まっているだろ? 其れに、 久々の陸だからさ、 ちっと降りてからリラックスしたかったのさ。 で、 カトウは?」

「それと同じですよ」

「ま、 そうだよな。 船旅もいいが、 ずっとそれをしていたら気が逝っちまう。 そうだとは思わないか?」

「まぁ、 そうですね」


 確かに、 俺からしてみれば、 全くもってその通りである。 船旅は閉鎖空間に閉じ込められるようなもんだからな、 仕方がない。

 そう思いながら、 俺は軽く背伸びをした。


「加藤様〜!」


 背伸びをしていると、 左の方からサスサスと音を立てながら何かが向かってくる音が聞こえて来た。  声で大体誰なのか分かるが………


「お、 お前さんの連れが来たぞ」

「旅人さんとの方が長いと思いますけどね」


 旅人は、 ある方向に指を指しながらそう口にした。 足音が段々と近づいてくる。


 背伸びを終えた俺は、 その方向に顔を向ける。 すると、 そこにはやはり彼女が居た。


 水着ではなく、 明らかに1000年以上も前の服装を新しく用意して貰ったような服装だからか、 現代人の俺からして、 映画の撮影か? という反応しか取れないのだが (俺自身、 流行に乗って居ないから、 己の口からではなんとも言えない)、 彼女とその服装は合っていると思う。 てか、 相当ダサい奴じゃない限り何でも合うと思う。

 てか、 見た目はまだ幼く見えるが、 神様だからな〜、 一体何歳なんだ? まぁ、 彼女の前ではそれを考える事自体駄目だろうが。


 そう考えているうちに、 彼女は俺のところに来て居た。


「ミーティアさん、 どうしました?」


 俺は、 ミーティアさんが何故、 俺にのところに来たのかを聞いてみた。

 すると、 ミーティアさんは大小様々な木箱を召喚してみせた。 それを見た旅人は驚くも、 それがアイテムボックスだと見抜く。


「嬢ちゃん、 アイテムボックス持ちかよ?!」

「はい、 そうです。 神や勇者、 あと条件付きなら転生者や名のある魔導士などの方々が持って居ますよ」

「「マジか」」


 此れには俺も、 旅人と共に驚く。 旅人も流石に知らない事があったのだろう。 ていうか、 俺は転生者の分類だよな?


「因みに、 加藤様は転生者の分類に入って居ます。 加藤様の条件は、 一部の生物を収納する事は不可な事です。 ただし、 その生物が死亡していれば収納する事は可能です」

「マジか」


 さっきと全く同じ事を口にして驚く。 今回は自分だけであった。 てか、 勇者や神様なら生物も収納させる事が出来るんだ………


「………嬢ちゃん、 今更だがその箱の中身は?」


 今更だが、 話が脱線していたミーティアさんに、 その召喚した箱について質問をする旅人。 俺は、 その事を思いっきり忘れていた。


「あ!すみません、 忘れていました」


 君もかよ……… 俺も言えないが…………

 ていうかその箱、 また武器とかが入って居そうだな………


「加藤様、 お姉様からお届け物です」

「これ全部?」

「そうです」

「マジか」


 今回は木箱だから、 開けるのがいろいろと大変そうだな……… どうせ、 また重量がある奴だろうし………


 それを見ながら、 軽く溜息をついた。




少し前………



天界にて、

二人である物をどう処理するか考えていた。 因みに、 妹のレイは少し切れている。



『………どうするか…』

『どうしましょうね』

『……………』


無音の空間が出来る。 正直、 レイを怒らせると大体酷い事が起こる。

この空間で、 妹を怒らせると怖いと思う者は自分しか居ないだろう (てか、 この空間には今二人しか居ない)。


『………』

『…………』

『……………』

『………………』

『お姉様、 またすぐに戻りますけどただいま〜!』


ミーティアが、 一時的に帰って来る。

あ、 そうだ………


『ミーティア、 ちょっと頼み事があるのだが………』

『お姉様、 何でしょうか?』


レイの方に眼をやる。 レイはただ、 ニコニコと笑みを浮かべながらオレを見ていた。

オレが見るに、 これを対処出来るのであれば別にどうだって良い、 という感じに感じ取れた。

なら、 お構いなくさせて貰うぞ!


『実はな……… ある物を、 お前が今対応している青年のところに運んで欲しいのだが…………』



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