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~報瀬編2~ コクピット


2087年5月25日 バイオエレクトロニクス研究所 地下培養室


 速水はフレームナンバー2のコクピットの中にいた。

 「培養は順調に進んでいるよ。全て問題なし」

 「ありがとう」

 報瀬の声が直接速水の頭に広がった。

 「ところでさ、新しい機体を3機造りたいんだけど、コクピットが二つ足らないんだよね」

 「二つ?」

 「1番機のコクピットはそのまま使うとして、報瀬は何かあるといけないから、ここにいるでしょ。だからあと2つ」

 「1番機をコピーすればいいんじゃない」

 「何言ってんの。それを拒んだのは報瀬だったでしょ」

 「そうだっけ」

 「そうだよ」

 「いいよ、複製して。あたしのは嫌だけどね」

 「ありがとう」

 「どういたしまして。ところで、とうさんは何か言ってた?」

 「特に何も言っていないけど。でも、毎日のように制御室に行ってるよ。所長室でもモニターは出来るのにね」

 「いつもしばらく制御室の椅子に座ってるよね」

 「え? わかるの。そんなこと」

 「うん、何となくね。滋賀の本部にいる時もこんな感じだったよ」

 「報瀬って、どうなってるの?」

 「どーなってんだろ」

 報瀬の笑い声が聞こえた。



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