アマチュア小説家
・・・はははっ。
世界が滅びるんじゃないかと言われ始めて約二ヶ月。こんな時でさえゴールデンウィークはやってきて、ちゃんと休めてしまう現実を改めて自覚すると、自然と笑えてしまう。
状況は五分五分。
「もうダメだ!」と声高に叫ぶ人達がいる一方、「いままでもなんとかなったじゃないか」と静観を決め込む人もいる。
たぶん、上? の方の人々は結果をもう知っているのだろうが、アメリカの大統領の演説でさえ、「あれは、混乱を押さえるためにの嘘だ!」と「ああ、ちゃんと対応すれば大丈夫なんだね」と、受け取り方が違うのだから、もう、何をどうすればいいかもわからない。
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「・・・」
長期休暇、に限らず。通常の週休二日の連休の一日目の過ごし方は決まっている。
寝るのだ。目覚ましも止めて、もうただひたすらに。・・・本当は、スマホの電源もOFFにしたいところであるが、緊急地震速報の存在がそれを許さない。いや、あの心臓に悪い音は嫌いだし、寝ている間に火を使ったりしていないのだから、揺れで目覚めてもいいはずなのだが。・・・職場からの連絡? そんなものは、辞書で “休み” を十回以上調べるか、あらゆる手を尽くして、それでもどうにもならなくなったら、|あきらめていただきたい《・・・・・・・・・・》。いや、本当に。「聞いた方が早い」とかでかけてくんな。せめて、すまなそうにしろ。
さて、若い頃には思いもしなかったが、寝るにも体力が必要らしい。子供の頃には何もせずに達成できていた、十時間睡眠も、歳を取ってしまうと、準備を重ねてすらできなくなり、慢性的な疲労はもはや抜けず、貯まっていくさまから目をそらすしかない。
洗濯、片づけ、できたら掃除。
いままでの記述でわかるだろうが、自分は一人暮らしである。結婚どころか、付き合ったことすらないので、たぶん死ぬまで一人だろう。ほぼ男子校からの~、男女比が男に片寄った職場への就職。平日は八時~二十一時間を出勤等々仕事関係に費やし夕食という名の夜食を食べて午前何時かに寝るだけ、休日の一日目は睡眠と家事に消え、二日目もあまり家から出ないとなれば、結婚? ナニソレ? となるのもお分かり頂けると思う。
・・・少子化対策に、子育て支援金? 収入減で子供が贅沢品? 違う。原因はそこじゃない・・・。
まあ、子孫が誕生しないなら、この国がどうなろうと知ったこっちゃあないわけで。
なんなら、何でこんな国が続いてきたんだろうなぁ、と。疑問すら浮かんでくるが、もはや自分にできる、というかされることは独身税とも揶揄される、支援金の原資をちゅーちゅー吸われることだけで。そんな不都合な真実からは、もちろん目をそらすのみだ。
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洗濯は、いい。目に見えて作業結果がわかるから。・・・それに比べて会社の評価制度ときたら。何で毎回毎度達成できない目標を自分で決めたことにされ、期末ごとにイヤーな気分にさせられる、っていかんいかん。ストレスの元など連休初日にお呼びじゃあない。
もはや容量が満杯に近く、これはこれでストレスなレコーダーから録画しといた番組を視聴。・・・今はサブスクや無料配信で見られるらしいが、この歳になると新しいことを始めるのも億劫で。結局、レコーダーが壊れるか、録画媒体が廃れるか、し。やっとこさ新しい手段を使って「便利だ! なぜ早く・・・」と後悔するまでがセットである。
ヘッドフォンをつけて、音だけ聞きつつ、話題のアプリを起動。
単純な線と円で構成されたゲームは「とある筋からのリークじゃないか?」とすら言われるほどいまの状況に近いが、そんなことはないはずだ。
・・・不動のトップですら衝突が免れず、一万数千発ある核ミサイル設定のこっちのメイン手段を一発使ってみる試みで、一万数千分の一の影響すら対象に影響を与えられない何てのは信じるには辛すぎる。
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昔は夕方、若い人がいなくなるであろう時間を狙ってアニメストアに通っていたものだが、最近はネットで漫画も、小説も買える時代だ。
若かりし頃にこうなるとわかっていれば、部屋も少しは広く使えたのだろうが、後の祭りである。この内何冊かはもう入手できないのだから、無駄ではなかったと思い込もう。
昼をこえて夕食の買い物、といきたいところだが、もう空いてる店も少なくなった。暗く、非常口用の緑色の光があるかないかのコンビニはなぜこんなに寂しい雰囲気なのだろう。かといって煌々と照明がまぶしい大型店舗がいいか、と言えばそうでもない。
レジまわりにポツポツと食品がいくつか。トイレットペーパー、ティッシュペーパー。時折入っては消える石鹸とシャンプー。定番の商品よりも、これから売りだそうと大量生産していたらしい新商品が持ったのにはクスッとしたが、それも昔。今では海苔すらなくなったおにぎりが、海苔パリ便利パッケージに包まれるという謎仕様で並び、醤油があればまだましなのにな、と思われている。
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拉麺、ラーメン、らーめん。
カレー、かれー、ハヤシ。
毎日食べても良いかな? と考えていたものも、実際に続けてしまえば、そうでもなかったと思いしる。缶詰はたまに食べると美味しいが、毎日毎食だと、日本の誇る規格統一具合が、かえって単調さをもたらしてしまうとさとる。
こんな中、一番飽きなかったのは、やっぱりというか、当たり前というか水で、水道が、電気が止まらない現在、トップクラスに美味しいと思えるのが、氷を浮かべた水道水なので、ちょっと泣けてくる。
電気が止まらない以上、スマホも止まらない。
ブックマからの~、小説投稿サイト。
作品の作成・編集〉作品詳細〉エピソード詳細〉エピソード編集を経てエピソードタイトル入力欄。
ちょうどラノベの成長時期に学生時代を過ごし、読書が趣味だった自分にとって、小説を書いてみたい、という欲求はごく自然に受け入れられるものだった。
書きたいな~、と思いつつノート、パソコンに何も書くことは無く。小説投稿サイトを知ったのは、そこを原作とする作品群が漫画、アニメと世に出てから。
完全に出遅れたわけだが、別に出遅れなくても結果は同じだったろう。
世界は。
いまの世界、いや、昔からいつだって世界は、努力に努力を重ねて、重ねて重ねた者にすら必ず微笑むとは限らないのだから。
「国会図書館なんか夢のまた夢だなこりゃ」
最近は生成AI、なんてものすら出てきている。
こっちのサイトはそうでもないが、ほかの投稿サイトでは、AI画伯の挿し絵が全盛で、文章すらAIと協力して書くというのだから、古い人間としては、驚くぐらいしかできない。
「それでも、な」
サイトがある限り投稿した文章は残るかもしれない。
あるいは地球がなくなっても。
小さな、小さな破片の上。
半壊した建物の中に浮かぶ、サーバーラック。
たまたま、飛来した宇宙人が回収して、解析して・・・。
なんてことが・・・。




