ティータイムを女友達と。それすらも、日々のはてになるのかしら。
「宜しければうちでお茶をいかがですか?」
グラッシーの所から帰る途中に、ヴィヴィアンナ様に声をかけるアンちゃん。
ナイスですよ!
「ふふ、いいのですか?急に。」
花の様に笑う麗人。
「是非是非是非!」
前のめりになる私。
「母も喜びますし!」
「ああ、そうですか。モルドール夫人にもお会いしたいですしね。」
頷くヴィヴィアンナ様からフワリと良い香りがする。
神獣に愛されまくっている母はみんなに一目置かれているのだ。
ありがとう!ママン!
(ミネルヴァちゃんの真似)
もちろん、ヴィヴィアンナ様をお連れしたらレストランの一同から大歓迎を受けた。
虎子ちゃんはお猫様がビビってしまうから、馬車の中でお留守番だよ。
「ま、まあ!ヴィヴィアンナ様!ようこそ。」
頬を染める母。
「ようこそ。」「おあいできて嬉しいです。」「ぼくも。」
子供達も嬉しそうた。
「ふふ、モルドール夫人、ランちゃん、アスカちゃん、ガルドルくん。私も会いたかったですよ。」
お美しい笑みにみんな釘付けである。
「ここは、暖かくて清浄な気が流れている。ああ、リラックス出来ますね。」
伸びをなさるヴィヴィアンナ様。
そうですかあ。公務で気が張ってらっしゃるんですね。
いつでもいらしてくださいよ!
「こんにちはヴィヴィアンナ様。」
「お、お会いできて、こ、ここここ光栄でございますすっ。」
平常心で挨拶をするメアリアンさんと、緊張のあまりニワトリになっている我が兄。
「ああ、これは。メアリアンさんにランドさん。いつも霊視のお仕事ご苦労様です。」
ああ、ヴィヴィアンナ様。どの表情も素敵です。
リード様が問答無用であたりを明るく照らす太陽神なら、貴女はまさしく月の女神。水晶のような透明な美貌です。
バシッ。
「レイカちゃん、しっかり。」
アンちゃんに背中を叩かれる。
いかんいかん、ぼーっとしていた。
「ふふ、アンディ。妬いているの?」
「い、いいえ!ヴィヴィアンナ様。そんなことは。」
そう?背中がジンジンするわよ。結構強く叩いたな、オイ。
「ほんとうにおうつくしい。」
「がんぷく。」
コハク国のツインズがため息をついている。
「伝説のお妃さま。」「めっちゃキレイ。」「うわあ、うわあ。」
アニーやリサやロランも頬を染めている。
そうかあ。
君達はこんな近くでヴィヴィアンナ様を見ることがなかったんだものね。
「こほん。お飲み物は紅茶で宜しいですか?」
アンちゃんがお水を運んでくる。
「レイカちゃんも一緒にね?」
「ええ、それで。」
「ヴィヴィアンナ様。枇杷のジャムを乗せたチーズケーキはいかがですか?」
母がケーキを運んで来た。
「ありがとう。是非モルドール夫人もご一緒に。」
「まああ!宜しいのですか!」
母の顔が茹で蛸の様になる。
「ええ、そしてメアリアンさんもご一緒に。」
「御相伴いたしますわ。」
女子会ってやつかしら。
みんなで楽しくティータイム。
「そうだ。今度サラとキラに会いに来て下さいな。」
先日お産まれになったサラ王女様とキラ王子様かあ。
「ええ、是非。」
「そういえばコハクのネックレスをありがとうございました。二人のお守りにしていますよ。
エドガーとフロルはリード様似の明るい濃い金髪と、グランディ王家独特の濃い青い瞳ですが、」
そこでヴィヴィアンナ様はご自身の髪をフワリと持ち上げてチラリと流し目をされた。
ぐふっ。
そのフェロモンに鼻血が出そうになる私。
「キラとサラの双子はね、ふふ。私にそっくりの髪と目の色なんです。」
ヴィヴィアンナ様のブルートパーズの目が微笑む。
「そうなんですか!是非お会いしたいですっ。」
そんなっ、可愛さが渋滞しているに決まってるわ!
「…きれえ。うっとり。」
おや?ランがヴィヴィアンナ様を見る目が♡に?
「…まさか?ラン…ヴィヴィアンナ様に魅せられてるのか?
そこまでレイカちゃんに似なくてもっ!」
アンちゃんの顔から血の気が引く。
「ふふ、ありがとう。小さなレディ?」
ヴィヴィアンナ様の微笑に、
「…おふ。」
鼻を押さえるラン。
「おや?ランちゃん?どうしたのかな?」
ヴィヴィアンナ様が困惑なさる。
「…きゃはっ、ママのまね。」
ラン!
母の鼻血ブーを真似するんじゃないっ!
「ふふふ!ははは。」
ヴィヴィアンナ様が大声でお笑いになった。
「面白くて可愛いお嬢さんだね。久しぶりにお腹の底から笑ってしまいましたよ。」
アンちゃんも下をむいて困った顔をして笑っている。
もう。ランよ。
母は恥を掻きました。
一条ゆかりさんの漫画のタイトルを並べてみました。




