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ブルーウォーター公国物語(続グランディ王国物語のそのまた続き)  作者: 雷鳥文庫


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312/367

君たちの前に道はなくても、その後にはできるよ。

「とりあえず、他の子供達は採用でいいんですよね。」

ヤマシロ君が満面の笑みを浮かべる。

あら。揉み手まで。

「それで良いよね?レイカちゃん。」

えっ、決めるのは私なのか?

まあいいや。人手は欲しいしね。

「アッハイ。三人さん、宜しくね。それからゾフィーさんも。」


「はい。…宜しくお願いします。

行くところがないのも本当なんです。」


ゾフィーさんは下を向く。気丈そうだが安心したのか目に涙が浮かんでいる。


「大丈夫よ、私も母も理不尽なことはしないから。

ねえ、ドギーにマギー。」


「はい!レイカ様。私達がゾフィーの面倒を見ますよ。仕事を教えますし、すぐモルドール家に馴染んで、お役に立てるようにさせますから。」

「ドギー…あんた私よりひとつ下なのに。背も伸びて体格も良くなって。」

「うん、いつも庇ってくれてたよね、ゾフィー。

前の院長から私達を…今度は私に頼って?」

「マギーも…」

ゾフィーさんの目から涙が溢れ落ちる。


ハンカチを貸しながら背中を撫でるのは我が母だ。

「よーし、よしよし。気が緩んだのね。」

母よ。…神獣様と同じなだめかたですね?


「オイ。オマエ達。レイカサンの言ウコトヲ良く聞くンダゾ。無礼な言動はユルサネエカラナ。

オイラの転生者仲間ナンダカラ。」

シュウウウ。

ナチュラルに圧をかける龍太郎君。目が光ってる。

「は、はいい。」


もう。そんなにビビらせないでよね。

「ねえ、貴女たちのお名前はなんて言うの?」

女の子二人にまず視線を送る。


「は、はい。私はアニーです。」

赤茶っぽい髪の娘だ。髪の量が多くて天然パーマかな。

うむ。アニー(ミュージカル)っぽいぞ。 

(キャン○ィの親友の方ではない。)

…ま、そのミュージカルは見た事ないけども。

良くテレビの特番でやってたね。オーディションに挑む子供達を。

♫トゥ○ロー♫



「私はリサです。」

この子はグレーっぽい銀髪か。ゾフィーさんと似てる色だな。

「ちなみにゾフィーさんと髪の色が似てますが、姉妹ではありません。」

苦笑するリサさんだ。

ああ。きっと何十回と言われてきたんだな。


「オマエは?」

「ハイ、神竜様。ロランと言います。」

この子は薄い金髪だ。

直立不動で龍太郎君を見ている。

「…フウン。オイラは野郎にはアンマリ興味はネエケドサ。

オマエが1番オイラにビビらなかったナア!見どころアルゾ!」


では、この男の子が1番清い心をお持ちなのか。


「フン、ヒョロリとしてるがな。レイカちゃんのご飯を食べてりゃ、肉もつくだろうよ。

頑張って蕎麦打ち名人になってくれや。」

アンちゃんがニヤリとする。

「それからな、カレールーを作る名人にもな?」


あら。お気遣いいただいて。


「ハイ…本当に忍びへのスカウトじゃ、ないんですね?」

キョトンとしているロラン君だ。


「ハハハ。ロラン。忍びには飛び抜けた運動神経が必要なんだ。悪いが素質がある子はとっくに声をかけているぞ。」

ヤマシロ君が苦笑する。

「まあ、まだ小さい子はわからねえけども。それはまあ、これから、これから。」

シンゴ君も付け加える。


ランとアスカの護衛にする案のことかな。

あの腕輪があれば要らないとは思うけど…


「王家の影は常に何人も必要だからな。リード様のお子様の護衛とかな。何人かはもうグランディで育てられてはいるんだ。

だからロラン、アンタは料理人だ。いいかい?」

アンちゃんが駄目出しをするのだった。


「はい!わかりました!立派な料理人になるように精進します!」


「よし!いいぞ!」

「私たちと頑張りましょうね!」

コハク国のツインズも声をかける。

「まず賄いのお手伝いからお願いするわ。」

母の言葉にショコラさんも頷く。


こうして子供達の配置も決まっていくのだった。


「良かったな、オマエ達。俺は嬉しいぞ!」

ヤマシロ君は後輩思いだなあ。


 選ばれなかった子供達は、何かしらやらかしているのだろう。きっと。

盗みとか、暴力とか。

上手く隠していたのかもしれないが、ドラゴンアイはすべてを見通す。

これから詳しく調べられるのだろうね。


「それなりに鍛え直す所に送られるよ。…それから先はそいつらの自覚と資質次第だな。」


あ、また口から出てたかな。

アンちゃんは苦笑するのだった。

高村光太郎さんの道程ですね。元ネタ。

国語の本に載ってましたね。

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― 新着の感想 ―
教科書に載っていました。 今は、「にほんごであそぼ」で暗誦していますね。 最近見てないけど、たぶん。 三人プラスゾフィー、しっかり食べて学んで働いて育っていくといいですね。
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