前へ目次 次へ 13/20 影 別の道を進んでいた子供たちはそれまでの自然な歩行を止めると、機械的な動きに変わった。表情も固まり、口を真一文字にしている。そこへ、あの清掃や治安維持パトロールロボットが現れた。しかし、そこに緊張感はない。むしろ、互いに意思疎通を試みるような空気感だ。 「作戦終了」 「了解」 「帰還」 続けざまに機械的な音声がすると、隊列を組んで進んで行った。あの喧騒がまるで嘘だったように。彼らの、いやそれらの影だけが明瞭に伸びていった。