未知への探究心らしい
「ただいまー」
「……んぁ?ああ、にいやんお帰り〜」
「お、アイスいいな。一口プリーズ」
「ラノベ一冊で手を打とう」
「どうせ俺の本棚に並べんだろ、かまわん」
「ん」
「んぐ…………これ、なに味?」
「ほうじ茶」
「……ほうじ茶?」
「ほうじ茶」
「………うまい?」
「びみょい」
「なぜ買った……?」
「未知への探究心というやつだ」
「………ほどほどにしとけ」
「善処しよう」
「あそうだ、今度友達連れてくるかもしれんがいいか?」
「いいんじゃない?てか、にいやんが友達連れてくるとか珍しいね。どったよ、押し切られた?」
「那緒に会いたいらしい」
「……なんだそのキモイ理由」
「俺に妹がいるって話したら是が非でも会いたいと」
「……それはあれか、友人の妹=美少女サブヒロインみたいなアホな方程式持っちゃってる人?」
「その言葉をそのままアイツに言ってやってくれ」
「その幻想をぶち殺してやろう」
「やだこの妹、どっかの主人公並に男前だわ」
「あ、そうだ、あたしも友達連れてきていい?前に遊ぼうって言ってたの忘れてた」
「……いや、全然構わないけど、俺の友達連れてくる時と被らないようにな?年下の女の子二人と会うとか、アホがドアホになるぞ」
「分かってる分かってる、別の日にするよー。あーちゃんマジで可愛いから惚れんなよ〜」
「あーちゃんってその連れてくる子か?」
「明日香だからあーちゃん。あーちゃんやべぇのよ、新学年なったばっかなのにもう2回も告られてんの」
「そらすげーわ」
「見た目とか振る舞いとか、マジモンのお嬢様よ」
「……何故にそんな子がお前とつるんでんだ?」
「…………知らん」
「……多分、男避けなんだろーな……ここまで男っぽい女子はなかなかいないだろ」
「な、なに急に褒めてんの、照れるっしょ。……アイスもう一口いる?」
「いらん」
違う、そうじゃない……妹の名前じゃなくて俺らの名前を考えろや
「でもお前が那緒に会えるよう書いてくれたじゃん、それで満足しとけば?」
ぬぐぐ……確かに……でも次こそは名前を出して欲しい……
《善処します》




