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〝勇者〟も〝聖女〟も候補たちはいろいろ悩み、考えてる。


「なんで?」


赤坂静香は自分の前を歩く一行を眺めてそう呟いた。

市民街の宿屋での騒動は、ケガ人一人が出ただけで収まった。

それはそれで喜ばしいことなのだが、教育指導局の男たちは全員を連行して取り調べをしたいと主張し、今の状況になっている。

手錠…手枷とか言ってた物を後手に掛けられた獣人二人となんか色っぽい女性が二人。さらに筋肉隆々の男となんとも頼りなさげな中年男がゾロゾロと衛兵たちに挟まれる格好で歩いている。

その後ろを今回の要保護対象である子供三人が教育局の二人に挟まれる感じで俯いた状態で歩かされている。

私たちはその集団の最後尾を進んでいる。


「この国の法律とかってどうなってんだ?」


悠斗が珍しく最もらしいこと言ったので、皆が〝へ?〟と言う顔で彼を見た。

「な、なんだよ」

注目された悠斗が気付きたじろぐ。

「いやぁ〜 悠斗にしてはまともな事を言うからぁ」

斎藤莉美がニヤニヤしながらそう返す。

「ば! バカにすんな!」

悠斗はそう言い放ち、小走りで前の方へと行ってしまった。


…もうちょっと打ち解けてくれても…


女三人で顔を見合わせ、ハァとため息を吐いた。

飯塚陽菜さんの一件以来、私たちの悠斗くんに対する感情が激変した。

いや、悠斗くんの方が我々に対する扱いが変わったのかもしれない。

こちらに来た当初はあれほど自信に溢れた言動に終始していた彼が、あの事件以来変わってしまった。

終始イライラし、何かに怯え虚勢を張っているように見え、私たちに対しても何かつっけんどんだ。

今みたいな〝軽口〟に対しても過剰に反応する。

なんていうか、自分に自信が持てなくなっているような…

でもよくよく考えれば、当初の言動ももしかしたら不安からくる虚勢の現れだったのかもしれない。

今日のこの一件も含め、考えさせられる。


〝我々は…いや、私は、このままでいいのか?〟と


ここに来た当初は面白みのない、将来の希望もないような日常から解放された、と思った。

が、今では、さらに狭い世界に閉じ込められてような気持ちに変わっている。

誘拐同然でこの世界に連れてこられ、帰る手段もなく生きる方向性も決められてしまっている。

どう考えても以前より状況が悪化している。

この数日で考えたことは、どうやってここから出るか、出た後はどうやって生きていくか、そればかりだった。

ここを出て、冒険者とかになって生活する、とかの〝異世界もの〟の漫画や小説みたいな事を想像したが、この世界には〝冒険者〟と言う職業は存在しないらしい。

一般市民は、商人や職人などの見習いや事務作業とかのやったり、家が農家なら農民として作物を育てその何割かを国に収めるとか、食堂や宿屋の下働きのような資格のいらない職表くらいしかないようだ。

後は、貴族の家や王城での下働きになることも可能ではあるが、それは皆〝組合〟や〝ギルド〟などに登録し訓練を受けたものしかなれないそうだ。

あと、一般市民でも腕っぷしに自慢があれば〝衛兵〟や〝一般兵〟になれるそうだが、これはこれでやはり試験があり、ある程度の知識と体力が必須となっているそうだ。

それに、大抵は貴族の子供が〝コネ〟でなるもので、一般人がなることは珍しいとのことだ。

今は〝勇者候補〟ということで教会内で訓練に明け暮れているが、このまま成果が上がり〝候補〟が外れ〝勇者〟になった場合、魔王とかと戦わされるのだろうか…

いや、逆に勇者ではないと判断され、なんの使い道もない一般人に格下げされたら…

不安でしかない。



〝反省棟〟


この広いエファンゲーリウム聖教会エーレシュタート王国支部内の北側に建つ、少し小さめの二階建ての館は、みんなからそう呼ばれている。

ここを管理しているのは〝ラルフ・シューリヒト〟と言う男だ。

階級は〝司教〟だがこれは義礼的なもので彼は聖職者ではない。

ここの管理のためだけに雇われた管理官で、以前は他国で主に牢獄の管理などをしていた男だ。

その〝反省棟〟に例の聖女を拐かしたとされる一味が連れてこられた。

衛兵の一人が扉の前に行きドンドンドンを乱暴にノックする。

しばらくすると扉の鍵が外される金属音がし、ゆっくりとその扉が開いた。

中からかなり肥満した大柄な男性が顔を出す。

そしてノックをした衛兵を値踏みするように見てからその後ろにいるシュミットと目を合わせた。

「これはこれはシュミット指揮官長殿。 こんな荒屋に何用でしょうか?」

「いやいや、シューリヒト殿。用がなければこんな所には来るはずがないだろう?」


何故かバチバチしている。

他の衛兵たちは、いつものことなので平静を装ってはいるが、連れてこられた奴隷商人たちはイヤーな空気に当てられてしまう。


「ハハ〜ン。分かりましたぞ、そいつらをここに監禁しろということですな?」

「おー、話が早くて助かるわ。いちいち説明せんでいいからさっさと帰れる」


対話している二人はニコニコとしているが、シューリヒトは後手で胸を張り、シュミットはギッチリと拳を握り締め腕には血管が浮き出ていた。

「いやいや指揮官長殿。こいつらは罪人なのでしょお? そんな危険極まりないものたちを、こんな場所で渡されても困りますよ」

シューリヒトはそう言ってクルリと踵を返し〝反省棟〟の中へと向か「どうぞ」と言った。

「チッ」

シュミットは小さく舌打ちをすると、着いて来いとばかりに顎を振りドスドスと彼の後を追う。

衛兵たちは「進め」と言って奴隷傷たちに前に行くように促しゆっくりと歩き出した。

ギィ〜と音を立てて半開き状態の扉が全開になる。

そのままシュミットエが先頭で建物の中へと進む。

「ウゲッ」

拘束された者たちの先頭を歩いていた獣人の女が、建物の中に足を踏み入れようとした瞬間に呻き声を上げた。

「ウプッ」

「ゲゲ」

「…」

次々と皆が声を上げる。

そう、建物の中は、異様に、臭いのだ。

「…」

シュミットは、どこからか取り出したフェイスタオルくらいの大きめの布で顔の下半分を覆っている。

「さて指揮官長殿。こやつらは別々に管理した方がよろしいのか? それとも」

「全員一緒で構わん!」

シュミットは彼の言葉を待たずに答える。

そんな彼を見たシューリヒトはニヤニヤと笑いながら

「そうお怒りなさるな。ここは私の城とも言える場所。パラダイスですよ?」

と言って両手を広げた。


「いやいやいや! 臭過ぎだろぅ! 糞尿の匂いに何かがが腐ったような匂いもする! 鼻の効く俺様には地獄だわ!」

獣人の調理人エッホは悪態を吐く。

「ぎゃー!!! 鼻がー! 死ぬぅ!」

獣人戦士のザンバは余りの臭さに叫びながら身を捩る。

皆一様に現状に対して抵抗の声を上げるがどうすることもできないでいた。

そう、皆後手にされているので鼻を摘めないのだ。


「パラダイス? 地獄の間違いじゃねーの?」

大柄で筋肉ダルマのブルーノは涙目になりながらも悪態を吐く。

「君たちにとっては、ね」

シューリヒトはそう言ってホホホと気持ち悪い笑い声を上げる。

「言ったでしょ?〝私の城〟と。君たちのことなぞ、私には関係ないのですよ」

シューリヒトはそう言って天井を仰ぎ両手を広げた。


「獄長! そろそろあの死体、処分しません?」


「マルク。今いい感じで喋ってたんですよ? 私が。邪魔しないでくれませんかね」

気分を害したのか両手を広げたままの格好で声のした方へ多少怒った感じの顔を振り向けた。

「獄長…何度言ったら覚えてくれるんすかぁ、俺はマルク先輩じゃなくってカールですってぇ」

地下からの階段を面倒くさそうに上がりながら、マルクと呼ばれた男が言い返す。

「すまんすまん、確か今日の当番はマルクだったと記憶していたのだが?」

「いやいや獄長、ちょっと前に言ったじゃないですかぁ。先輩、最近来てないって」

はて?そうだったか?とシューリヒトは思ったがそんな瑣末なことはどうでも良かったので

「で? なんの話だ?」と聞き返した。

「ですからぁ、あの長いこといたジジイの遺体の処分の話ですってぇ」

カールは悪びれることなくそう言って自分の椅子に座った。

「何日経ちましたか?」

「確か…二日でしたかねぇ。先輩がいなくなってからも」

「いやまだでしょう。熟成させねば、ね」


シュミットは彼らの会話を聞いて呆れ返っていた。

獄中で人が死んだ。

それをそのまま放置している。

そろそろ片付けませんかと部下が言った。

いやまだいいでしょうと上司が断る。


…なんだ? この恐ろしい会話は…

およそ教会の中で、いや世間一般でも交わされている会話とは思えん…

こんな所にいたらこっちまでおかしくなってしまうわ。


「確かにこやつらを預けたからな」


そう言ってシュミットは踵を返し扉へと向かった。

「はいはい。確かにお預かり致しましたよ指揮官長殿」

シューリヒトはその背中にそう言ってホホホと笑った。

最後尾の衛兵が後手て扉をバタンと閉じるとシューリヒトは残された者たちに目を向けた。

「ここはあなたたちの一時保管所となります。脱走するのも逆らうのも特には止めません」

そう言って後ろ手の6人を先頭から最後尾までゆっくりと眺め

「ただ、脱走した場合はあの衛兵たちに問答無用で斬られます」

と言って自分の机の横に向かって歩き出した。

「あと、逆らった場合は食事抜きになりそれが続けば地下の個室へとご招待いたします」

そこまで言うともう一回彼らを眺めてから自分の椅子に座った。

「ではマルク、彼らをそこの大部屋にご案内しなさい」

「だ、か、ら、マルクじゃありませんって」

カールはそうブツブツ言いながらもシューリヒトの命令に従い彼らを一階の一番広い牢屋へと押し込んだ。

彼らが大部屋に入っていく様を見ながらシューリヒトは澱んだ空気で満たされた建物の一階でゆっくりと深呼吸したのだった。

(そういえば…マルクのやつ…いつも文句ばかりでしたね、うーん…だからって無断退職はいけません。今度会ったら叱らなければなりませんね)

シューリヒトはそう考えながら、改めて深呼吸をしニンマリと笑うのだった。


赤坂静香はゆっくりと、慎重に扉のノブを回してから息を殺してしばらく待った。

(大丈夫…大丈夫…)

そう心の中で自分に言い聞かせながらゆっくりと扉を引き開けた。

そして自分の頭が通れるくらい開けたあと、サッと顔を出し左右を確かめた。

(誰もいない…)

そう確認し、さらにゆっくりと扉を開け、静かに、静かに廊下へと裸足で踏み出した。

彼女は慎重だった。

これは脱走だ。

当然〝いけない事〟だ。

バレればどうなるのか… 多分、大したお咎めはないだろう。

が、今までの自由は制限され脱走など二度と出来ない状況になってしまうだろう。

だから、今日、1回目のこれで成功させなければ〝次〟はないと考えている。

向こうの世界から持ってきたものだけを身につけ、帯剣もせずに行動を開始したのだ。

ここは特別な人たちのための建物だと説明を受けていた。

住んでいるのは枢機卿とその取り巻きと身の回りの世話をする執事、後は我々のような特別なお客様だけらしい。

ちなみに〝教育指導局〟の人たちや衛兵たちやメイドのような下働きの人たちはそれぞれ違う建物にいるそうだ。

…どんだけ広いんだ、と思ったがとにかくここから出たかったのだ。

自分の中の自分が

『ここは危険だ』

と忠告してくるのだ。

この〝自分の〟言葉を彼女は重要視している。

持って生まれた〝勘〟なのか、〝予知能力〟なのか分からないが、これに従ってここ数年間は生きてきたし今まで失敗したということもなかった。

なので、静香は自分の考えに多少なりとも自信を持って生きてきた。

どうせ失敗したって自己責任なのだ。

幼稚園生の時、親の勧めで所謂〝お受験〟を受けさせられた。

そう、受けさせられたのだ。

自分自身ではそんな聞いたこともない小学校なんかには行きたくなかった。

何より大勢いた友達と離れ離れになることが嫌だったのだ。

結果、本人がやる気のない〝お受験〟は失敗。

無事に地元の公立小学校に入った。

そんな静香に対する両親の態度が急変した。

急によそよそしくなりあまり話をすることも無くなってしまった。

よく見ればどうやら彼らの興味は弟の方に移ったようだった。

そして弟が有名な小学校に受かった瞬間から彼女の人生が一変したのだ。

両親は完全に彼女を無視し始めたのだ。

食事の用意だけはしてくれたはいたが、会話は皆無だった。

服も買って貰えず見兼ねた祖父母が服を買ってくれたり学校行事に参加してくれていた。

彼女は反発心からか小学校、中学校と公立で過ごしたが猛勉強して有名高校へと進学した。

もちろん学費は祖父母が用意してくれた。

合格を知らせた日の両親の顔を、静香は今でも鮮明に覚えている。


半笑いのまま固まった表情の両親。


「高校はおじいちゃんの家から近いんで私は今日からそっちで暮らします。今まで育ててくれてありがとうございました」

静香はそう言って小さめのバック一つを肩に掛けて家を出た。

後悔はない。

かといってしてやったという感情もない。

祖父母には感謝しかない。

この恩は必ず返さなかればと考えている。

が、高校に入ってすぐ彼女は退屈を感じてしまった。

あれだけ一生懸命に生きてきた小学校・中学校時代から思うと今の状況がぬる過ぎると感じてしまったのだ。

祖父母は

「人生長いんだ。そういうこともあるよ」

と言う。

二人の言うことはわかる。

自分の人生の5倍以上長く生きてきたのだ。

参考にしないなんて勿体無い。

でも決めるのは自分だ。

そう、彼女はずっと、自分だけを信じて生きてきたのだ。

相談し意見を聞く。

が、最終決定権は自分だと決めている。

今回も〝脱走する〟と決めたのは自分だ。

ただ、誰にも相談できなかったのはちょっと不安ではあった。


ゆっくりと時間をかけ、建物の外へと出た。

辺りを見回すと愕然とする。

外壁が見えないのだ。

目の前には綺麗に整えられた庭があり、左手には本館と呼ばれる一番デカい建物が聳え建っている。

右手を見ればいくつかのアパートくらいの大きさの建物が数件あり多分その奥がいつも鍛錬を行っている中庭だ。

…あそこが中庭ってことはさらにその奥に…

いやいや、考えている場合じゃない!

行動しなくては!

彼女はゆっくりだがしっかりとした足取りで建物伝いに中庭へと進んでいった。



「だーかーらー! このままじゃホンマツテートーじゃない!」


またノィが訳のわからないことを言っている。

だが、意味はなんとなくわかる。

〝せっかく逃げ出したのに教会に戻っちゃったら意味がない〟と言いたいのだろう。

彼女は見た目よりずっと大人だ。

私の知らない言葉を知っている。

が、それも当然だ。

彼女は有名だった。

聖女候補たちの目標であり憧れの存在だった。

とにかく優秀で〝特別〟だったのだ。

だけど廊下で偶然出会った時の彼女は薄汚れていて嘗ての輝きは無かった。

その時、私はまだ彼女が特別枠から外されたことは知らなかったしその事実は彼女から直接聞いた。

そして初めて会ったにも関わらず、彼女は一瞬で私が〝脱走〟することを見抜き「一緒に行く」と言った。

…ノィも将来に不安を感じていたのかもしれない。

聖教会の〝教育指導局〟といえばあまりいい噂を聞いたことがない。

教皇様直属の組織だそうだが…

どちらにしろルゥの存在がまずい。

どう考えてもゴミ箱に捨てられた子を普通に扱うとは思えない。

「早いほうがいいわ」

ノィが畳み掛けてくる。

「…そうね、今すぐ行動しましょう」

私はそう言って眠っているルゥを抱き抱える。

…疲れているのかぐっすりと眠っているようだ。

これなら大丈夫だろう。

「私が先頭ね」

ノィが積極的だ。

何か予知夢的なことがあったのだろうか。

聖王都から逃げている時も

『エファンゲーリウム王国に行った方がいい』

と言い出したりした。

で、店長さんとか他の人が

『なんで?』とか『いつまで?』とかいろいろ聞いても、ノィの説明は

『そうした方が良いに決まってるから』

とか

『急がないと間に合わないわ!』

とか言うのだけなので、よくわからないのだ。

でもさっきまではうまく行っていた。

まさか、教会の人に捕まってしまうとは…いや? これも予知夢の一部なのかも…

よくわからない。なのでもう任せることにした。

私たち3人は、ウロウロしながらもやっと庭に出られた。


「何をしてるの?」

庭に出て、どっちが外だろうとキョロキョロしているといきなり後ろから声を掛けられた。

ビックリして声の方へと顔を向けるが誰もいない。

しかも建物の影になっていて声のした方は暗いし植木があってよく見えない。

「そっちこそ誰?」

いきなりノィが強い口調で言い返した。

すると植木の隙間から白い手がニュッと伸び出てチョイチョイと手招きをする。

私たちは顔を見合わせ、その手の方へと腰を落とした格好で移動した。

植木の裏には黒髪の女の人が一人でしゃがんでいた。

「あ、やっぱり……あんたたち、さっき捕まった3人ね」

そう言う彼女の口調はさっきと比べるとかなり優しかった。

「そうよ」

ノィがなぜか胸を張ってそう答える。

彼女はプッと吹き出し

「なんでそんなに偉そうなのよ」

と言って笑った。

「捕まったら逃げるに決まってるでしょ!」

「…そりゃそうね、道理だわ」

彼女はそう言うとちょっとだけ考えてから

「あなたたち、どっちに何があるか知ってるの?」

と聞いてきた。

「…いえ」

「知る訳ないじゃん」

彼女がまたプッと笑った。

「私もここは長くないのよ。でもねこの先に中庭があってその奥に倉庫っぽい建物があるの」

そこまで言ってから彼女が私たちに顔を近づけて私とノィと順番に目を合わせ

「で、多分その裏に出入り口があるっぽいのよね」

と言った。

「じゃあそっちに行きましょう!」

ノィは一も二もなく賛成している。

私はといえば何も考えていなかったのでうなづくだけだった。

黒髪の彼女はニッコリと笑い

「じゃあ行くわよ、ゆっくりで良いから着いてきて」

と言って中腰のままちょこちょこと動き出した。

「それにしても…あなたたち…すごい臭いわよ」

そう呟いた彼女の言葉は聞こえたけどどうしようもなかった。

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