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7話 再開

ファルコや町で犠牲になった人々を町の集会所で寝かせる。先ほどまで二人を尊敬していた町のまなざしは二人が来たから襲撃されたのだという責任を追及する目へと変貌していた。あの時、バルトスで見た目であった。


ファルコの葬儀は本当に小規模でしか行えなかった。そもそも大陸教式の葬儀を挙げれる場所はこの町にはなく、ファルコの遺体を持ってコルベットまで帰って埋葬するそうだ。


「ここでお別れです・・・くれぐれも魔法使っちゃだめですからね?」


フォスはぐちゃぐちゃな感情のこもった目で私たちを見送る。

私達は逃げるように街を後にした。フォスとサドマル、オキマルはファルコの見送りとサドマルの治療のため町に残ったため、私たちは四人で教国へと向かうことになった。商国の町から少しだけはなれた森の中、光がきれいに差し込む木の隙間に私たちは戦士の墓を建てていた。


「ここで俺が斧の使い方お、教えたなぁ」


「よくピクニックへも行ったわね」


二人は本当は町の中に墓を建てるつもりだったが昨日の襲撃ののち自分たちが留守にすると荒らされかねないと態々人の来ないこの場所まで来たのだ。戦士の斧を地面に突き刺し黙祷を捧げる。どれほど時間が経ったのかアルスが口を開く。


「ヒイラってやつがどんな奴か俺は知らないが息子の仇だ。悪いが容赦はしないぜ?」


「分かっている、私も・・・いや、なんでもない」


何を言えばいいのか私自身も分からなかったのだ。そこから教国への道は皆口が重かった。私はというと以前よりさらに意識を保てる時間が減り、大半ランマルかアルスにおぶってもらっていたのだ。


「目、覚めましたかペル殿」


「ランマル・・・ここは?」


目を覚ますと教国との境界線にある休憩小屋であった。連邦と教国の間には大森林が広がっており、その道中迷わないように建てられたものであった。


「教国はすぐそばの筈・・・なんでこんなところに?」


「俺から説明しよう」


アルスが口を重そうに開く。


私達が商国でロインと戦っている時、ヒイラはすでに教国へ動き出していた。タマモが教皇を暗殺する手筈を整えたのだ。狐の魔人ほど暗殺に適した人間はそうはおらず命を落としたかに見えた教皇だったが住んでのところで一命を取り止め、今は実行犯を探すため国境線に厳重な警戒網が引かれているということだ。


そして現在謹慎中のはずのランマルに聖女の馬の私、隣国の議員のロレーヌ、アルスなどそう簡単に入れないのだ。どうするか頭を悩ませていると小屋の扉が開けられる。


「久しぶり・・・馬」


「狐ぇぇぇ」


ランマルが今にも襲い掛かろうと刀を握るが静止する。サンダユウの村であった時もそうであったように彼女に私に対する敵意は感じなかったのだ。


「私の主人、ヒイラ様からの貴方たちを連れてくるように言われている」


「どうゆう理由だ」


「それは知らない」


嘘はついていない。どのみちこのままではどうしようもないのだ。私たちはタマモの提案に乗ることになった。ランマルも不承不承ながら了承してくれた。


彼女の幻術で教国との国境を抜ける。


そして暫く歩いたのち、人の気配のない寂れた修道院に案内される。


「ここから先は馬だけで」


「貴様!」


「ランマル・・・いいよ」


「すみませんがここで待っといてくれますか?」


狐に先導され中へ入ると寂れた神像の前にローブの男が一人座っていた。フードをとった男はもとは綺麗だった銀髪に紫色が混じっているもののやはり聖女(シルヴィア)に似ているその容姿に見覚えがあった。


「お父さんって呼んだ方がいいか?ヒイラ」


「鳥肌が立つわ・・・ペル。待ってたぜ」

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