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十三話 狐人掃討作戦

「大名に武士に町人に、すべての人が狐かも知れない」その疑心暗鬼は私たちの動きを拘束した。

しかし、聖の魔法をかければ人化は解けるということなので一先ず広間にいた者たちから狐の嫌疑は晴らされていく。私も聖の魔法を駆使し何名かにかけたが、その場に残ったものの中に狐は現れなかった。


さらに勇者の剣に貫かれたヒデキヨであったがなんとか一命は取り留め狐探しに協力してくれる運びとなった。彼は文字通り憑き物が落ちたようでこれまでの態度が噓のようであった。


裏切った大名たちも全て、絶望したヒデキヨの感情、勇者の一族の感情を手に入れるために狐に踊らせていたということであった。どうやら魔王の復活を早めるためには必要なものであったらしい。




次に狐であると思われたのは狐の少女がいた村、その住人達であった。


いそいで彼等を集めるとイチマルは決死隊参加後行方不明、ニヘエもランマルの下で働いていたが決戦以降行方知れずとのことであった。だが、村の人間からの聞き取りでほとんどの真実は見えてきた。


まず村長には二人の子供がいたが、娘は居らずどうやら架空の娘を居ると信じ、近辺で問題になっていた鬼の人攫いの被害者だと思い込んでしまったということ。あの狐の魔族の娘は気づいた時からあの姿で存在していたたということ。


鬼の討伐のはずがいつの間にか狐人の討伐になっていたらしく。その際本来ニヘエとアマギは案内役として付いてきており死亡。ヒデキヨは狐の少女に取りつかれてしまい、この国の人間に争わせることで魔王の栄養素にしていたという話であった。


もともと粗暴な人間ではなかったことランマルもヒデムラも狐に過去の記憶を改ざんされていたため気づけなかったということであった。


今のヒデキヨはさすがに後遺症無しとはいかず、運動能力に著しい低下が見られるものの、軍を指揮する才能があったようでマツシマの復興の指揮にも一役買っているそうだ。


次に魔王・・・ヒイラだが、狐の影響がマグナでも消えたらしく一婿養子が勝手に当主になっていたインペウロ家などは大騒ぎであったらしい。本来当主であった男は何年も前にヒイラによって殺害されており、本家の血筋は全滅。

だが、あの楽しかった日々。レインのことを本気で思って制度を変えようとしてくれたヒイラが本当に魔王だったのか・・・私はいまだ信じ切れずにいた。


しかし、そんな私の疑いなどきにしないように時は過ぎ


「すべての人間に聖魔法を」


イエキヨ様の号令でマグナから連れてこられた魔法使いのなかで聖魔法が使えるものは総動員しての大捜索が始まった。私も聖女の影響で少し聖魔法が使えたため忙しい日々を過ごしていた。町の中にはすでに死んでいた人が生きていることになっていたりと事務面での問題は出たものの、狐はすでに撤退していたようで新たな狐が見つかることはなかった。


そしてその発生した事務問題はイエキヨの得意分野とばかりに鬼気迫る表情で書類の処理をし二週間と経たないうちにこの国の事務問題は解決されたのだ。


結果としてこの国の問題は少しずつ解消された。ヒデキヨは弟としてイエキヨを支えると決めその補佐には大名を降格になったアズマがつくことになった。


また同じくヒデキヨの重臣であったクラマ家のランマルには別の任務が後日与えられることになるが、現在は謹慎処分と厳しい罰を下されることになった。


また、特産品が少なかった残りの二大名家もクラマ家は酒の販売を、アサマ家は新しく起こされたクレント族の国と連邦の両者と国境を接しているためアマギ家と同様に交易でその立場を維持することとなった。


マグナとの支援協定はヒイラが結んだものであったがすでに支援がマグナから出されていた以上恩は返すというイエキヨの一声で継続することとなった。今後のマグナ側の外交はレイオットが務める事になるそうだ。


一通りの問題が片付き、ようやく上層部が肩の荷を下ろした時と同刻シキシマからほど近い焼け焦げた村で二人の男が相対していた。

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