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無限業火  作者: 五月病
9/14

9話 EUPHORIA

···プルルルル、プルルルル

ピッ


もしも~し?何かあった?


カメイデスの元に、1本の電話が届いた。

ムワッムワのタイツの中から、携帯を取りだし、電話に出た。


···え?マジ!?ちょっと···私、今エジプトにいるからさ、厳しいね~


···あっ、そうなの?それならいいや、ありがとね!じゃっ!


プツッ、


「誰からの電話だったの?」


それ···言わなきゃダメ?


結界神団(ンデストプルーム)では、ギルド員全員、隠し事をしない決まり(ルール)があるんだよ」


えぇ~、何かヤバイね


「そう?これぐらいは他のギルドでもやってるよ」


※やっていない


ま、まあ···兎に角!これは言わないからね!!


はいはい、分かりましたよ


···

(ホントに大丈夫かな、ディナ達···)



───



大変です!い、今!何者かに本部が壊滅的な打撃を受けてます!た、助けてください!!


で、でも何でかわかんないんですけど···

何処かからか綺麗な歌声が聞こえてきて、そこから何故か、彼方此方の建物が壊されてたりしてたんですけど、まるで意識があるように、独りでに動いて、元いた位置に戻っているんですよ。


あっ、分かりました。ではっ、失礼します。



───



···キキィ!!


スッ、ガチャッ、スタスタ


さあ、着きましたよ。

「此処が結界神団(ンデストプルーム)本部」


通称、亭生令(ワドンガ)です


···此処が···なんだ

「想像より、何か違う···」


カメイデスが見たものは

硝子で出来た大きなヒラミッド型の建造物、そして、ピラミッドの四隅に杜若色のビームが、天空に向けて、永久(とわ)に放たれていた。

他には、黄金で出来ている甲冑を着た銅像が、ピラミッドの下部分にある入口前まで、縦に1m.横に10mずつ間隔を開け、黄金の通路を挟み込むかの様に置かれていた。


あっ、これどうぞ


スッ、


カメイデスは、アーテナーからサングラスを貰った。


「あ、ありがとう···」


···スタスタ


二人は、ピラミッドに入る為、入口に向かって歩いた。


「確か、此処って黄金の石像(こう言うの)って無かったよね?」


「はい、無かったですね」


作ったの?


「はい、リーダーが何処かのダンジョンから宝物や遺物(アーティファクト)等を盗り()、それを闇市で多額で売り、それを全額使い、こうなりました。」


···闇市?


「はい、知ってますでしょう?全世界(ユグドラシル)の裏社会(·オークション)


全世界(ユグドラシル)の裏社会(·オークション)

これは主に携帯一つで入る事の出来るサイト

人身売買.薬物取引.宝物競売.遺物競争等の、何でも好きに出来るサイト。

このサイトを運営している場所が、この世界の何処かに有ると噂されているが、未だ誰も見つけられていない。


あ~、はいはいはい···勿論···知ってますよ


···


···ギルド員から人伝いにしか聞いてません。


そう、でもこれはね

「普通の人では()()()()()()()()()()()()()サイトなの」


···?

「そ、そうなんですか?」


アーテナーの顔を見ながら聞いた。


スタスタ、ピタッ


キリメ·アーテナー、帰還した


···ウィーン


···!?

「な、なによこれ···」

ヤバ···


目の前には、横幅5mの石で出来た通路、通路を真ん中とする、約30mの左右の壁には、大きな傷が多数あり、よく分からないが、古代の壁画がびっしりと書き巡らされていた。

下を見ると、少し遠くにキラキラとしている物が見えた。


目を凝らして見てみると、それは3mを優と越える、鋭利な針が、幾億万と張り巡らされている。

上を見上げると、奥が見えず、真っ暗な空間が広がっていた───


ねえアーテナー、勝手に客人を連れてくるなって何度も言ったよね?


通路の奥から、黒色のニット帽.隙間から見えるブーゲンビリア色の髪.白色のマスク.ターコイズブルー色の瞳.ピンク色のダウンジャケット.超短いズボンを着ている、小柄の女性が現れた。


あっ、ごめんねレイナ

「今度はまた伝えるね?」


···勝手にして


ニューマル·ガッテン·レイナ

結界神団(ンデストプルーム)のリーダー


あ、あの!!


···?何?


カメイデスは、レイナに話しかけた。


「そ、その服···暑く無いんですか?」


···別に?

「暑かろうが寒がろうが、あんたには関係ないでしょ?一々、人の行動に首を突っ込まないで、殺すよ?」


あっ、すいません···


カメイデスは肩を落とした。


じゃっ、私は部屋に戻るからね


は~い


レイナはまた、先が見えない奥の方に歩いていった。


···ね、ねえアーテナーさん?


顔をアーテナーの方に向けて、喋りかけた。


?どうしました?


「あの~···レイナ?さんって、あんな態度悪い人なの?ギルドリーダーのして、あれは駄目でしょ」


カメイデスは、レイナの態度に付いて、文句を言った。


···レイナは元々、優しい性格だったんです



───



今から大体20年前位ですかね?

私とレイナはこの時3歳でした。

どうやって仲良くなったのか分かんないのですが、家が隣通しだったのもあり、毎日会って、楽しく遊び、両方の家族と一緒にドライブに行ってたりしてました。

そして、そこから約5年後ですかね。

私とレイナは8歳になり、2人で一緒に学校に行ったり、遊びに行ったりしました。この時は凄い楽しかったです。今でも鮮明に思い出せる程です。

ですが、夏休みが終わり、レイナの家に行き、一緒に学校に行こうとして、ピンポンを押したら、レイナのお母さんが出てきました。


あれ?レイナちゃんは?


私はそう聞きました。そうしたら、レイナのお母さんはこう答えました。


あ~レイナ?レイナはね~···これからずっと休むらしいわよ


そう答えました。

当然、私は理由を聞きました。

でも、適当に話をはぐらかされ、1人で学校に行かされました。

よく理由が分からないまま、私は小学校、中学校、高校を卒業し、気付けば大人になってました。


そして、私はまた、レイナの家に行き、ピンポンを押しました───


ガチャッ


···!?

「れ、レイナ!?ひ、久し振り!!」


約9年ぶりにレイナと会い、久し振りの再開に、私は涙を流しながら抱き締めました───


···?ねえ、レイナ···何この傷


私は見てしまいました。

レイナの両腕にある、大きな大きな火傷後、そして深く切り込まれている傷、そして、殴られた跡の様な物が···

また、少しだけ過去回想があります。

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