5話 反転紅龍·天道深淵
皆さんは雨や台風はお好きですか?
僕は大好きです。
何故なら、雨の日や台風の日は道路やお店はあんまり人や車が居ない、貸し切りしているかのような感じを味わえるからです。
···まあいいか
「それよりサマークリームさん!さっきはありがとうございま───」
スキル発動 反転紅龍·天道深淵
等しく狂え 三厘新秋
···ん?
「な、何だ···!?ど、どうなってんだ!?」
突然、サレイナの目の前が反転し、上が地面、下が空の世界が広がっていた。
はぁ···はぁ···
「し、しかも···」
···ガコンッ!···ガコンッ!
約10秒程経つ時、視界がまた元通りになり、そこからまた約10秒程経つと、また視界が反転する。
おやおや、我のスキルに苦しんでいるんですか?情けねぇ
サレイナの背後から、空を歩いている男が現れた。
白髪センター分け.サングラス.耳にシルバーの十字架の小さなピアス.背丈は190越えの男だ。
はぁ···はぁ···
「な、情けないだと···?し、仕方ないだろ···い、今までにない体験なんだ。苦しまない方が可笑しい」
···へっ!
「そうかいそうかい、じゃあ我が元々から可笑しい塵人間だって言いたいのか?殺すぞガキが」
「お、俺はまだ23歳だ!」
我からしたらそれは赤子も同然だ、恥を知れ
ジングドーム·ガンドルフィン
年齢350歳
スキル名 「反転紅龍·天道深淵」
恥を知れ···?へへっ
「あいにく俺は、恥を知った事がない」
調子に乗っているな?死ねよカスが
そう言いながら、手元に中心に六芒星が書かれている、周りが金色の輪っかの物を出した。
これを使えば、貴様は死ぬ事に───
あれ?それって六芒星の神道だよね?
!!?
ガンドルフィンの背後に、ガンドルフィンと同等の物を持っているサマークリームが現れた。
タタッ!
ガンドルフィンは少し遠くに移動した。
「き、貴様···何故それを···!?き、貴様ももしかして結界神団の一員なのか?」
···!?
結界神団
2052年(今から約5年前)に、エジプトのキザの三大ピラミッドで結成された何から何まで全て謎のギルド。
あ、あんた···
「ほ、ほんとにそこのギルドに入ってるの?」
?
「ああ、入っている───」
スキル発動 再·竜胆徹宵
ズドンッ!
サマークリームはガンドルフィンの胸元を一突で貫いた。
が、がはっ
「や、やるな···お、俺はもう死ぬ···」
うん、三人称視点からでも分かるよ
スッ···ズボッ!
サマークリームは、ガンドルフィンの心臓を綺麗に取り出し、手を取り出した。
うげぇ~、汚なぁ~···
「ち、因みにだが···俺が死んだら、あれが発動される···悪くは言わない。速く逃げろ」
···ん?あれ?あれって何───
···ああ、もう···遅かったか···
スキル発動 和道宝伝·京狂喜
み、道は開かれる 死滅利礼群
···ガコンッ!
サレイナの視界が、元の状態に戻った───
···ポンッ!
!!?
「な、何だこれ···」
サレイナ、サマークリームを中心とする半径25kmに、卵型の、縦約15万km.横約5.5km、赤色の結界が現れた。
···!?ぐ、ぐわぁぁぁあ!!
だ、大丈夫!?サレイナさ───
え?
サレイナの身体は、空に浮いており、両手足が綺麗に折り畳まれ、身体中から血液がドバドバと溢れ出ていた。
う、うぁぁぁぁあ···
首も左右に鈍い音を立てながら折れ、気付けば首の可動域のその先まで折れ曲がっていた。
な、何!?
「い、一体どうなってるのよ···これ···」
そ、それは俺の···この結界スキルによる···ものだ
心臓なくとも、まだ生きているガンドルフィンが話した。
え!?まだ生きてんの!?生命力BAKE-MONすぎじゃん···
こ、この結界スキルの効果···
「この結界内に入っている人間全員の骨がクッキーかの様に脆く、サクサクと折れる、そして···この結界内に···一息でも吸えば死ぬ···毒が散乱される···」
!!?
「な、何よそれ···」
「これはな、俺がビビりなせいで···俺が死ぬまでずっと制限を掛けていたんだ···すまねぇな、巻き込んじまって···」
「だが、もう遅いか···逃げれるなら速く逃げろ···もうすぐ毒が散乱される···」
そう言われなくても逃げますよ~
サマークリームはその場からサレイナを抱え、逃げようとした───
···あっ、そう言えば
「ねえ、貴方?」
サマークリームは振り返り、ガンドルフィンを見た。
な、なんだ···?
「貴方···」
結界神団のリーダー
テンクル·シュナイダー
って知ってる?
···もう死んじゃってるか、残念
「聞きたい事が山程あったのに···」
タタッ!
サマークリームは空を伝い、素早く走った。
タタッ···ズガンッ!
サマークリームは昔、日本に住んでいた時に習っていた空手の前蹴りで、結界を破り、崩壊させた。
スタスタ
そのまま歩いた───
···!?ガハッ!
はぁ···はぁ···
マジ···?
「毒に···侵されちゃった···私としたことが···」
サマークリームは周りを見た。
···?
「そう言えば···近くにサレイナさんがギルドリーダーを勤める···A·ALWAYSがあったね···」
···タタタッ!
サマークリームは一歩多く、二歩多く、目的地に向けて走り続けた。




