4話 ダンジョン攻略
···お金稼ぎ?
はい
「俺はこのダンジョンを攻略し、サマークリームさんにお金を返さないと行けない」
まあ···そうだね
「そしてサマークリームさんはこのダンジョンを速めにクリアしたい···」
そうね、速くクリアしてロシアに帰りたいからね
「此処で、俺とサマークリームさんの言っている事が合うんですよ」
サマークリーム→速くダンジョン攻略して帰りたい
サレイナ→ダンジョンを攻略し、お金を稼ぎ、サマークリームにお金を返す
···あんまり合ってないような気がするけど···
「要するに、Win-Winの関係になってるって事?」
そうです!!
···わかった
「その代わり、私の邪魔はしないでよね?」
わかりました!!
★★★
はぁ···はぁ···はぁ···!
両手を顔に付け、サレイナは息を荒く、身体はブルブルと震えていた。
この時サレイナは、昔のトラウマを思いだし、震えていた。
SS級モンスター フロスト·ウォーマーク
体長3.1m
全身が白い毛に包み込まれ、姿が一切分からない。
真ん丸の形をしていて、一見可愛いと思えるが、身体の左右にある紫色の腕で力強く、そして速く攻撃をしてくる為、避けるのに精一杯だ。
そしてサマークリームは避ける事が出来ず、下半身を潰され、地面に倒れ、死の淵を彷徨っている。
このダンジョンはイタリア ローマにあるパンテオンに近しい建物がステージとなっており、横幅30m.縦幅50mの巨大なステージとなっている。
はぁ···はぁ···そ、そうだ
「は、速く回復系スキルをやらないと···」
最上位スキル発動 命の囁き
右掌をサマークリームの胸元に近付け、スキルを発動した。
···よし
さてと
サレイナの全身の震えが止まった。
「サマークリームさんの仇···取れるかな?」
まあ···やるだけやってみるか
これはあんまり使いたくないが···致し方無し
スキル発動 帰転階上
後天煌めけ 斬矜火
サレイナの背後に長さ2.5m、横幅1cmの紅い棒が頭の後ろ.両手の後ろ.両足の後ろに各々1本ずつの、合計5本現れ、その棒は横に途轍もなく速く回り初めた。
そしてそれから1つの炎球がフロスト·ウォーマーク目掛けて動き出した。
それは充分すぎる程遅く、糸も簡単に避けれるが、それは約1秒経つ毎にその数の2乗分、炎球が現れていた。
モンスターが急いで動き、それを消そうとした───
受け入れろ 晩餐
晩餐の能力
「自身が受けたダメージで出た血液を相手の体内に入れ、苦しみを味合わせることが出来る」
※但し、自身に対するダメージを食らうが、その全てを2倍にし、相手に受け渡す事が出来る。
···ダッ!
サレイナは全速力でフロスト·ウォーマーク目掛けて走った。
サレイナが10歳の頃、50m走6.7秒の記録をだし、同級生の女性達にモテにモテていた。
因みに今は7.8秒程。
バッ!ガシッ!
サレイナは飛び、フロスト·ウォーマークの身体に抱き着いた。
フロスト·ウォーマークは離そうと身体をブンブンと左右に振った。だが離れはしなかった。
···今だ!当たれ!!炎球!!
サレイナ周辺にある炎球合計10986420個、竜巻状になり、静かにフロスト·ウォーマーク目掛けて動いた。
ダッ!
目にも止まらぬ速さで動き、避けようとしたが···
はぁ···はぁ···ありがとう···サレイナさん
「お陰で···生き返る事が出来た···!」
スキル発動 氷低弾丸乑
スッ、ドンッ!
ガッ!
パキッ!パキパキッ!
サマークリームの右人差し指の先からブルーダイヤモンドが現れ、それは地面に放たれた。
地面に埋まったブルーダイヤモンドは粉々に砕け散り、氷が発生した。
氷は瞬く間に地面を凍らせ、フロスト·ウォーマークを瞬時に内側から凍らせ、氷漬けにする事に成功した。
···ピロン!
「ダンジョン 白帝義巌堂」をクリアしました」
報酬「魔法の青林檎
逆車·百紫紅
遥か遠い未来の思い出」
···?
「遥か遠い未来の思い出?何だこれ···」
遥か遠い未来の思い出
このスキルを貰った日から約1年、自身に強烈な嫌な事や、何かが起こる未来が見える。その未来を見ても、絶対に変える事は出来ない。
···あんまり要らねぇな
「俺···そんな未来に起こる事興味ねぇし───」
ジジッ!
うっ!
今まで楽しかったよ、バイバイ···サレイナ···
スキル発動 覇道遠征·遊動点滅
───
···!!ぷはっ!
はぁ···はぁ···
サレイナは両手を地面に付け、膝を崩し、いつの間にか息を切らしていた。
「な、何だったんだ···今の···」
それに···カメイデス···
サレイナが見ていた景色は、空遥か高くにある5m×5mの小さな石畳で出来ている床の上で、そこで血を口から垂れ流し、左横腹全部を削り取られ、今にも死にそうな状態のサレイナが???の視界の左端に居て、視界の右端には左腕が千切れ、両膝が見るに耐えない程破壊され、膝立ちの状態のサマークリームと、人間とは程遠い姿をしているカメイデスが映っていた。
そして、サマークリームが自爆スキルを使い───
そこで途切れていた。
今のが···
「未来で起こる···出来事か?」
「だとしたら···
「俺とカメイデス···そしてサマークリームさんもそこで死ぬって事か···」
···?ちょっと待てよ?
「さっきの予知映像···俺の目線での映像かと思ったが、俺は少し遠くで倒れてた···それにサマークリームさんとカメイデスも映っていた」
じゃあ···これを傍観している人は誰だ?
因みにですが、何故サレイナはサマークリームが倒れた後、ブルブルと震えていたのかは、本人が強いが故、相手が降参したり、勝手に逃げ出したりする為、ここ数年ずっと血液と疎遠の生活をしていた。
そして久方振りに見る血液を見て、身体が拒絶反応を起こし、震えていた。




