3話 猩々緋色のゲート
···てか
「殺すのは私じゃなくてもいいんじゃないの?」
···確かにそうですね
スキル解除
サレイナは元の姿に戻った。
それで…
「Галениалезинのリーダーは今何処に?」
···サマークリームは立ち上がり、少し悩んでいた。
まるで、学校の先生に怒られてる時、何処が悪かったのか考えている時の生徒の様だ。
···実は
「何処にいるか分からないの」
それに、今のリーダーは私よ?
!!?
そう、今から約5ヶ月前
ロシア シベリア バイカル湖中心
バイカル湖の中心には、大きな大きな氷で出来た円形のドームが出来ていた。
そのドームの中は何と史上初の「氷で作られた史上最大のスタジアム」だった。
そして、その中は言わずもがな、Галениалезинの拠点であった。
スタジアム 南側にある大きなVIPルーム
この部屋は、扉を開けてすぐ、左側にダブルベットがあり、右側に特大の80インチの壁掛けのテレビ.そのテレビの下に横向きの大きめの冷蔵庫.そして部屋の奥の方には、柱が螺旋状になっている天板が丸のテーブル.周りに高級そうな一人用の黒色の椅子が4個置いてあり、そのテーブルの目の前には大きな大きなガラスがびしっと張り付けられていた。
スッ、ガチャッ
スタスタ
ねえリーダー?
「どうしたサマークリーム」
アレクサンダー·ドメニキス(旧名:パク·リギョン)
身長は190を越える大男.体重は100以上
金髪ハーフアップ
左目にファッション眼帯.キリッとした目.ピンと伸びた鼻.韓国系イケメン
黒の革ジャン.黒の短パン
···リーダー?
「いい加減そのファッション辞めたらどうです?物凄いダサいですよ?」
そういうサマークリームも、全身赤のスーツを着て.吸わないけどエアで吹かしている葉巻.少しダサいサングラスを着けている。
···サマークリーム
「俺は今、猛烈に悩んでいる」
おい、無視すんな
「今、我が同盟国の中国が何故か俺達と会うのを拒絶している」
ロシアと中国の最大ギルドのリーダー二名が同盟を結んでから約2年、中国は今の今までずっとロシアからの誘いを何時も即答で答え、ある程度良い関係を築けていた。
だが、中国は何故かここ数ヶ月前からずっとドメニキスからの連絡を断っている。
「私が何かあったか見に行きましょうか?そんなダサい服···外に出たらすぐ職質受けますよ?」
気にすんな、サマークリーム
「俺を誰だと思ってる」
「毎日毎日日付が変わった瞬間、この部屋で全裸オナニーをしてる変態」
うるさい、しかもちっちゃい
···事実として認めよう
「じゃあ、俺は今から上海に行ってくる、暫く帰れそうにないから、暫くは俺の代わりにリーダーになってくれ」
言われなくても、元々このギルドを受け継ぐつもりだったわよ···さっ、速く中国に行ってらっしゃい
サマークリームは、ジェスチャーで「あっちに行け」とやった。
···あっ、そうだ
サマークリーム!
「な~に?速く行けよぉ~」
サマークリームはベットの上で寝転んでいた。
一つだけ言っておく
?
「もし、俺が行方不明、もしくは死んだりしたら···最初に中国、それか中国と繋がりがある国全部疑え、いいな?」
···分かった
少し間を空け、サマークリームは返事をした。
そして翌日
アレクサンダー·ドメニキスは中国.上海の緑波廊酒楼という建物の、入り口前で四肢を切断され、目.歯.脳.心臓等の身体に重要な臓器が全て摘出され、更には首までも切られ、残酷な手法により、殺害されていた。
世界各国で衝撃的なニュースとなり、犯人捜索が中国全土で行われた。
結果的に分かったのは、犯人は中国政府により隠蔽され、捜査が難航になっていたが、丸3日間に渡り、行われた現場検証により、東南アジア.タイのバンコクで作られたギルド「Esti Al-Robaert」が行った計画的犯行と推測された。
···マジ?
「ホントに死んだじゃん」
···
「いざ死んだってなると···少し悲しいわね」
サマークリームは約10年前に、この地に引っ越しをし、持ち前のスキルの強さ.身体能力の高さを駆使し、この地を暖めたり、ロシア1の金持ちを殺し、その金持ちが持っていたお金を全て貧しい人々にあげたりと、残虐な事を繰り返していた。
※その時のサマークリームは13歳、今は24歳である。
そして約3日後、サマークリームはドメニキスと出会い、ギルドに誘われ、入り、そして今に至る。
···まずはタイから調べてみるか
そして、今でもずっと、サマークリームはドメニキス殺害の証拠.そして犯人を見つける僅かな希望を感じとろうと、タイと中国の関係.何故ドメニキスを殺したのか.そして犯人の目的は···それらをずっと調べていた。
★★★
なるほど···
「で、今でも分かっていないんですか?それは」
「ええ···一切合切、何がなんだか───」
ビー!ビー!ビー!
!!?
緊急警報!緊急警報!
ランク特S級のダンジョンが此処に現れました!
大至急、攻略せよ!
ダンジョン名「白帝義巌堂」
サマークリームとサレイナの約5m北北西に、猩々緋色のゲートが現れた。
ちっ!
「こんな時に!!10秒で型付けてや───」
待ってください!サマークリームさん!!
猩々緋色のゲートに向かおうとしているサマークリームを止めた。
···何?
「もしかして、このダンジョンを一人でクリアする気?」
それは違います。
「サマークリームさん、俺と···一緒に金稼ぎをしませんか?」
ここから一応、ダンジョン攻略編と借金返済編になります。




