14話 Airliner:We never stop moving forward
ある程度、風呂敷を大きくしてしまいました。
この後の展開どうしよっかな···
わ、私と···貴方が?付き合う?
ああ!
え、えぇ···
突然の告白に、カメイデスは困惑した。
何故なら、相手は悪魔の中でも上位の存在の者だからだ。
(あ、赤ちゃんに告白された時以来のビックリだよ···何で悪魔の人が私に告白を?)
···あっ、もしかして···
(私···そんなに可愛いの?)
スキル発動 八鏡新対
ピッカー!!
カメイデスは円柱型の鏡を召喚した───
···!!!
「お、おいカメイデス!!」
アスモデウスは手で顔を隠した。
何?
「そ、それをしまってくれ!!余はそれに弱いんだ!!」
···それ?
(それって何···)
···あ~、これね
「ただの鏡よ、何?そっちの世界では鏡なんてないの?」
「あ、あるさ···だけど···」
そんなに光が乱反射している鏡は何処にもない!
鏡は、空間の中を白く焼く程、強く光った。
そ、それに···
「あ、悪魔は光に弱いんだ···」
···え?マジ?
この世界での悪魔は、強力な光に弱い。
···吸血鬼の弱点でしか効かないんだけど、光が弱点って
「い、一部の悪魔は···こう言った強力な光に弱いんだ。最悪···死ぬ悪魔も居るんだ」
···へぇ~、そうなんだ
「じゃあ、これよりもっと強い光を用意して、貴方に当てたら貴方は死ぬんですか?」
まあ···可能性は無くはないが···それがどうした───
···!!?
「お、おい!それだけは···それだけは辞めろ!!」
···まあ、やる訳ないんだけどね
「鏡に、強力な光を放つ設定があったら、世の中の女性は全員失明してるわよ」
そう言いながら、鏡を空に仕舞った。
そ、そうだったのか···度が過ぎた嘘だな···
冷や汗がダラダラと、アスモデウスは死にそうな顔をして、その場に立っていた。
···それより
「私と付き合いたいんでしょ?こんなにもユーモア溢れて、可愛くて、性格が良い女性···そちらの世界ではあんまり居ないでしょ?」
···居るには居るんだ···だが···
───
魔界 議会六百六十六席
白色で作られたドーム状の建物。大きさは東京ドームとほぼ一緒。
円状に席が六百五十六席並べられている。十席だけ、魔界でしか取れない高級素材「硬化天泰銅」で作られた一人用のソファがある。
真ん中には、5mの円が空いている。
この空間は上位の存在の悪魔しか入る事の許されていない。
毎年13月1日に魔界の情勢を一気に変える会議がある。
···はぁ~あ
「何でこんなに面倒な会議···出なきゃ行けねぇんだよ」
マジだりぃ~
悪魔の中でも有名な「アスモデウス家」の長、アスモデウス·マーズは極度の面倒くさがりだ。
彼は寝るのも起きるのも、歩くことでさえ面倒で、1日ほぼずっとベットの上で寝転んでいる。
そんな彼だが、戦闘の面では他の悪魔よりズバ抜けて強く、センスがある。
彼の代表的なスキル「焔と共に燃え散る涙」、このスキルの効果は
「何事の出来事に影響されず、刹那で相手を無と燃え尽くす」
そんな彼は今、ソファにもたれ掛かり、背もたれ部分に頭を掛け、ぐで~としている。
全く、マーズ?此処はそんなにぐうたらする場所じゃないんだよ?分かる?
あ?
「それぐらい分かってるよ」
メアス···
ルシデアント·ファーナ·メアス
魔界で一番権力を持っている「ルシファー家」の次期後継者。
自身の強さはマーズより上、だが、戦いやこう言う今後の魔界を決める所では、ほぼほぼ他人に任せる、「他責思考」の持ち主。
ピンク色のポニーテール.大きな丸い目.高く美しい鼻.ふっくらとした魅力的な唇.全体的な骨格が小さく、一つ一つのパーツが完璧な配置
白色のパイピングジャケット.ホットパンツ.ピンク色のハイヒールを履いている。
隣座るね
そう言いながら、何時も勝手に座ってくるだろ
あれ?そうだったっけ?
はははっ!
ドサッ!
笑いながら、思いっきりマーズの隣に座った。
───
···
「可愛い人?居るじゃないですか、さっきの言い方からすると、居ないかと思ったじゃないですか」
「···今はもう居ないんだ」
余がこの手で殺してしまったからな
···え?
まあ···色々あったがな
「余は後悔はしていない。あれはやらなきゃ行けなかったんだ···そうだ···あれは今後の魔界の正義の為にやった事なんだ。余は悪くない···悪くない···」
ガタガタガタッ
···?どうしたんですか?
マーズは急に、ガタガタと揺れ始めた。
余は何も悪くない···悪くない···悪くない···
はぁ···はぁ···はぁ···!
マーズは次第に、呼吸が荒くなっていた。
···!!こ、これはまさか···PTSD!?
PTSD (心的外傷後ストレス障害)
命の危険や大きな衝撃を受けるトラウマ体験をした後、当時の記憶や恐怖が頭から離れず、自身の意思とは関係なく、日常生活.夢の中でその記憶がフラッシュバックされ、強い不安や緊張感が続く。
マーズは嫌な記憶を思い出し、PTSDを発症した。
···ガバッ!
カメイデスは考える間も無く行動を移した。
マーズが安心して落ち着ける様、マーズを抱き締めた。
「ゆっくりで良いんで、深呼吸してください」
···すぅ~···はぁ···
「その調子です。アスモデウスさん」
すぅ~···はぁ···すぅ~···はぁ···
···ふぅ
「よ、ようやく落ち着いてきた···ありがとうな、カメイデス···」
瞳から涙を流し、顔中に汗をかきながら、礼を言った。
···ふふっ
「良いって事よ!」




