12話 Working on Walker
エアコンを18℃にし、ベットに行き、寝転がり、毛布を被り、小説を書く。
まあまあ最高な生活をしています。
ぐらっ···ドォン!!
ピンディラは目の前がぐらつき、平衡感覚がなくなり、地面に倒れた。
(な、何だこれは···何故、俺は地面に倒れた···そ、それに···)
不思議な感覚でしょ?
「身体が杭を打たれたかの様に、1mmも動けなくなるのは」
一応、カメイデスの頭に包帯を巻き、止血をし、ピンディラの胸の上に乗り、座った。
「私のこのスキルはね、人間以外に放つと、身体が一切動かなくなったり、身体中の血が徐々に徐々に無くなっていくの、どう?面白いでしょ」
アーテナーは胡座をかき、太もも部分に右肘を当て、顎に手を当て、聞いた。
···笑わせるな!
「この程度で俺を止めようなど···100万年早いわ!!」
帰点早春·匆匆明天
···ドクンッ!ドクンッ!
···?
(何この音···凄いうるさいけど···)
···!?
(も、もしかして、この音···この男の心臓の音!?)
ピンディラの身体は心臓が鼓動する度に熱くなり、身体から蒸気が溢れ出していた。
···何か嫌な予感!!
アーテナーは右腕を振り上げ
ドォン!!
ピンディラの心臓目掛けて振り下ろした。
ピンディラの心臓は一瞬止まったが、その次の瞬間、とんでもない速度で脈を打った。
タッ!
アーテナーはその場から離れ、カメイデスの元に寄った。
ピンディラから出た蒸気は、たちまちピンディラを包み隠す様に、増え続けた。
···熱っ!
「ち、ちょっと熱すぎ!!火傷するって!!」
アーテナーは頑張ってその蒸気を避けた。
カメイデスを抱えながら───
Vi ho fatto aspettare, piccoli esseri umani
···すぅ~!!
ピンディラはその蒸気を一息で全て吸った──
···!?
「え、何よそれ···変身スキルでも持ってたの?」
アーテナーは見た。
ピンディラは全身赤色の光に包まれ、先程より一回り大きくなり、顔や元の身体が見えなくなっていた。
Questa è la mia | forma definitiva, “Diedera Wardon”: sono molte volte più forte di prima… Sei pronto?
···急に何語?
「私···英語しか話せないんだけど」
Ormai non mi fermerò più, continuerò ad andare avanti anche se muoio mille volte; prova a fermarmi, anche a costo di morire
何言ってんか分かんないけど
「あんたは此処で殺す、殺して次の階層に行き、ダンジョンを攻略してやる」
例え 貴方この世からいなくなったとしても 私は貴方を見つけるため この先 何度死んでも 何度生まれ変わっても 何処の世界に行こうとも 貴方を必ず見つけて見せる
最後の灯火を受けよ 天業大残殺
アーテナーは両手を前に出し、掌を合わせ、手を左右に広げた。
手元から炎々と燃える刀が現れた。
···Qualunque cosa dica, non mi capiscono; mi hanno proprio preso in giro.
Sbatti le ali, brucia e svanisci nel nulla 大剣断頭式
ズズズッ
ピンディラのうなじから光の剣が現れ、それを左手で掴んだ。
スッ···ヴゥン!!
ピンディラは光の剣を上から下に軽く振り下ろした───
ドォン!!
!!?
「嘘···でしょ!?」
キャー!!
鋒が地面に当たった刹那、地面がその場から無くなった。
下は底が見えぬ暗闇しか見えなかった。
2人は奈落に落ちた。
Io so volare. E tu?
···だから!
「私は英語しか喋れないって言ってるじゃん!!」
アーテナーは空中で回転だし、炎の威力を強くし、炎だけをピンディラに飛ばした。
ボフッ
その炎は見事にピンディラの胸元に当たった。
···ボオッ!
!!?
ピンディラの身体が轟々と燃えた。
Una fiamma così insignificante non basterà a uccidermi.
落下中のピンディラはアーテナー目掛けて飛び、剣を縦に振り下ろした。
あっ···マズいかも
当然、人間は空中で方向転換をするのは不可能に等しい。
身体を違う方向に動かせば良いと思ったが、そもそも剣の大きさがアーテナーの約10倍程あるため、避けても避けなくても絶対に死ぬ。
(···あっ!そうだ!)
アーテナーは限りなく少ない時間で結界神団員専用のアイテム保管庫を開き、ある遺物を取り出した。
そして、大の字に大きく手足を広げた。
さあ、来なさいよ
「そのへなちょこの攻撃···真っ向から受け止めてやるわ」
Quella provocazione… non mi resta che assecondarla
ヴゥン!!
ピンディラはアーテナーの挑発に乗り、思いっきり振りかぶった。
···ここだぁ!!
アーテナーは遺物をピンディラに投げた。
閉じ込めて 血界燦牢獄
スッ、ザンッ!
アーテナーは左手首を刀の物打ち部分で切った───
···ズウォッ!
!!?
アーテナーの左手首から出た血は、重力を無視し、遺物目掛けて上がった。
そして、血が遺物に当たった刹那、球体型の中が見えない血色の牢獄が現れ、ピンディラを引きずり込んだ。
そのまま潰れろ、雑魚
グッ
グチャッ!!
アーテナーが手を重く握った。
血色の牢獄は一気に小さくなり、刹那に約5cm程の大きさになり、中から何かが潰れた音が聞こえた。




