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Spell Driver (スペル ドライバー)  作者: vurebis
魔法のお勉強 ~アリスデリカ編~
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30話 アリスデリカの宿

「おーい! いい宿見つけたよ!」

「ほんっとにうるさいわね……」


グレンデルとサリスの視界の先、手をブンブンと振り回しながら大声を上げている。隣にいるベルコは周りの視線を気にしながらため息を吐く。ロアとロコも一緒だ。


「ちゃんと働いてくれて何よりだ」

リューシュを見るなり大欠伸をし体を伸ばすサリス。


「私もねむい。おなかすいた」

マイペースに呟いたグレンデルは小走りでリューシュたちに向かう。


こうして合流した一行はリューシュの案内で宿に向かう。

案内された宿は木製でログハウスのような外見をしている。


「ほぉ。これはなかなか」

「学校の保護者用の宿泊施設なんだって~! 立派でしょ~? 立派だよね~!? しばらくアリスデリカに居るわけだし、いいとこ泊まんないとね~!」


もう受け付けは住んでいる様で、案内された部屋に着くや否やグレンデルはベッドに倒れ込む。


「疲れちゃった。みんなおやすみ……」

そう言ってすぐに寝息を立て始めた。


「あららー。学校の感想とか聞きたかったのになぁ~?」

ベッドに座りすぅすぅと呼吸をするグレンデルの頬を撫でつつ苦笑いするリューシュ。

「どうせあのでたらめな力について問い詰められたってところでしょ?」

その二人を腕を組み見下ろすベルコ。ちなみにこの部屋はグレンデル、リューシュ、ベルコの部屋だ。


「そんなことより……」

「ん~?」

腕を解いたベルコはリューシュの肩を掴み自分の方へ向かせる。

「なんで私があんたたちと同じ部屋なのよ!」

「ありゃりゃ。やっぱり言うと思ったよ~。これでもちゃんと考えて部屋分けしたんだよ?」

「はぁ!?」

問いただすように声を上げるベルコだが声量はかなりセーブされている。彼女なりにグレンデルに気を遣っているらしい。


「だってグレンデルちゃんは夕方まで学校に行っちゃうでしょ? で、ベルコちゃんは誰かが見てないといけない……我ながら完璧な作戦だと思わない!? 思うでしょ!?」

「はぁ……なんであんたなのよ……」

大きくため息を吐くベルコ。


「私が一番安心できるでしょ? サリスくんにベルコちゃん渡したら何するかわかんないし……ね?」

ベルコに目配せをしながら「それにベルコちゃんだって嬉しいでしょ?」と付け足すリューシュ。


「ばっ! バカ言うんじゃないわよ! あんたなんて――」

「しーっ! グレンデルちゃん起きちゃうから……」

鼻先に人差し指を当てベルコに注意をするリューシュ。ハッとしたベルコは手で口を塞ぐ。


「とにかく、少しくらいはうるさくしないで頂戴ね」

「あはは~。それは約束できないねぇ~?」

呑気に笑うリューシュに再び頭を抱えるベルコであった。


場所は変わってリューシュ達の部屋の隣。サリスとロア、ロコが部屋の中にいた。

「さて、少し休みますかね」

備え付けの椅子に座り体を伸ばすサリス。

「休むなら、ベッドでも良いんじゃ……」

おどおどとロコがサリスの周りを飛ぶ。


「いや良いんだ。まだ日も落ちていないし、何かあったときにすぐに起きられるからな」

「あんたって変なところで真面目よね」

「そりゃどうも」


ベッドの枕元に置かれた照明に腰かけ二人を見るロア。その表情からは退屈以外の感情が見当たらない。

「せっかくアリスデリカに来たのにみんな部屋から出ないなんてつまんない」

「お姉ちゃん、今日はじっとしておこうよぉ……僕たちだけじゃ外に出られないんだから……」


アリスデリカには精霊は住んでいない。稀に訪れたりはするが滅多に見ないため、ロアとロコはかなり目立つ。

そんな

二人だけで外に出ることはついさっきサリスに禁止されたばかりだ。


「こんなの全然旅って感じしないじゃない……」

頬杖をついて頬を膨らませるロア。

「旅ってもんは大体こんな感じだ」

ロアの夢を砕くように現実を叩きつけるサリス。

「あんた本当に夢のないこと言うのね……そのうちグレンデルに嫌われても知らないわよ?」

お返しとばかりにサリスに言うロア。


「グレンデルは俺を嫌ったりしねぇよ」

溜息を吐いて余裕ぶるサリス。

「そんなのあんたが勝手に思ってるだけかもしれないわよ? すぐに学校で彼氏なんか作ってきたりして~」

サリスを煽るような口調のロア。

「グ、グレンデルに彼女だと!?」

サリス、まんまとロアの策にはまる。


「あはは! 完全に親バカね!」

サリスの反応がよほど面白かったのかロアが腹を抱えて笑う。

「……っち。勝手に言ってろ……」

顔を赤くしたサリスはそっぽ向いて目を閉じてしまう。


そんな二人の様子を見たロコは「あうあう……喧嘩しないでよ……?」と慌てることしか出来なかった。

小説を書くという事自体は休まず行っているのですがこちらを書く暇がなく更新途絶えてしまっていました。生存報告も兼ねての投稿です。文字数は少ないですがご容赦ください。vurebis生きています。

ではまた近いうちに。


面白ければ評価お願いします! きっと多分続きを書く活力になる筈です。

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