第4話『スーパーヒロインアカデミー!②』 - The Super Heroine Academy !
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午後の授業は、亜衣ちゃんの言った通りグループ別の体育。クラスの子とはちょっとバラバラになったけど、同じクラスの子も結構いたし、この授業でもっと仲良くなれたらいいな。
…ちなみに、超人系の体育は持久走だった…。
でも、たしかにこの能力で一番足りないのってそこだもんね。走るのはあんまり速くないけど、ゆっくりずっと走るのだったらまだ大丈夫かも。
クラスのみんなや、同じグループになった人たちと一緒に、ちょっとおしゃべりとかしながら走る。超人系グループは全部で30人くらいで、クラスメイトはそのうちの8人くらいかな?
「ねぇ、熊瀬川さんってA級なんでしょ?1組の子から聞いたよ!」
「え、えっと、うん。そうだけど…」
走りながら、ちょっとそういう話もしてみたり。
「超人系でA級って、1年生じゃ熊瀬川さんだけだよ!すごいね!」
「え、そうなの?」
「他はみんなC級以下だよ。A級なんて見るの初めて!」
「そ、そうなんだぁ…ははは」
どうしよう、なんか、すごい人みたいになってる気がする…早めに誤解とかなきゃ…。
「でもすごいよねぇ!100件も事件解決したんでしょ!?」
「え」
「それに、ギフトは教科書にも載ってるあのベアクローだって!」
「すっごい強いんだよね~!」
「あ、あの、まって、それちが…」
「キャーーーーーーー!」
!?
なに!?なんで悲鳴!?
校舎の外周を走ってた私たちの目にとびこんできたのは、今朝見たあの怪獣だった!
しかも、今度は角も生えてる!
「きゃあああどどどどうしよう!?先生よばなきゃ!」
「みんな落ち着いて!大丈夫!!」
え?
「C級以下…いつもは逃げてばかりの私たちだけど、今日は違うわ!」
同じクラスの、名前はまだ覚えてないけど、超人系の子がみんなに叫んでる。
それにしても…うわぁ、近くで見るとおっきぃなぁ…。
みんなこんなのと戦うのかな。すごいなぁ。こんなの恐くて絶対無理だよ…。
「なにせうちには、敵を切り裂き、肉を食らう最強のビーストヒロインがいるからね!」
ええ!そんな子いるの!?ちょっとこわいなぁ…。
「覚悟しなさい怪獣!」
「さぁ熊瀬川さん!やっちゃって!」
「え?」
「えええ~~~!?」
あれ!?いつのまにかみんなは安全な場所に移動してる!?
私が戦うの!?えええ!?
…ズシンッ!
rrRoARREEEEEoNKG!
ええええええええ~~!?
「頑張れ~熊瀬川さ~ん!」
「ファイト~!」
「A級の凄さをみせてやって~!」
ちょっと、どういうこと!?ビーストヒロインってなに!?
そんなこと一言も言ってないのに!?
「む…無理だよ~!」
…rrRoARREEEEEEEEEEoNKG!
ガシッ。
「え?」
「きゃあああああああ助けてー!」
普通に怪獣さんに体を握られて捕まる私。
やっぱり無理だった!
「あれ?ねぇ、熊瀬川さんアレ、捕まってない?」
「まさか。だって熊瀬川さんA級だよ?」
「だよね。あれって作戦とかでしょ?」
「助けてぇぇえええええええ!」
怪獣さんが…私を握りながらすっごい見てる…。
なんか口からヨダレっぽいの出てるけど…もしかして…?
「ああああああああたたたたたた助けてぇええええええ食べられるうううわあああああ!」
「ねぇ、これちょっとヤバくない?」
「もしかして、熊瀬川さんってすごい弱いんじゃ…?」
「ど…どうする?ヤバいって」
「私、誰か呼んでくる!」
「そ、そうね!私らじゃ無理だこれ!」
「……みんな!もうそういうのやめようよ!」
思い詰めたように黙っていたクラスメイトの中の一人が、強い口調でみんなに言う。
「…いつもいつも人に頼ってばっかりで…やってみようともしないで…C級だからとかA級だからとか…そんなことばっかり言って、ホントにヒロインになりたいの…?困ってる人がいたら、まずは自分で出来ることやってみようよ!」
「……………」
「私、熊瀬川さん助けにいく…!」
「やめなよ、無理だって!C級じゃ勝てないよあんな怪獣」
「そんなのわかってるよ!」
「…!」
「…勝てるとか、勝てないとか、そういうことじゃないよ。皆、いつまで、守られてるの!」
「………」
「人を守るのが、ヒロインじゃないの!?」
「………」
「……熊瀬川さん、待ってて、いま助けにいくから!」
「…まてよ」
「な…なに?どいてよ」
「いや、どかないね。あの怪獣は、あんたの敵じゃない。あたしの、あたしたちの敵だ…!」
「……!」
「そうだ、私らが間違ってたよ」
「…みんな…!」
「あたしらが力を合わせれば、きっと出来る!」
「…うん!」
そういうのいいから!早く助けてえ!
「ああああ待って待ってああああおいしくない私全然おいしくないよ怪獣さんうわあああ!」
怪獣さんが大きな口をあけて私を食べようとしてる!よだれが!よだれが顔に!
「いま助けるわ!熊瀬川さん!」
「C級だって力を合わせれば!」
「どんな敵にも立ち向かえる!」
ジャキィイイイン!
キメ顔+かっこいいポーズで立ってるクラスのみんな!
だから、そういうのいいから!
「いっくぞぉおおおおお!」
一斉に襲いかかる30人以上のヒロイン!腕がハンマーになったり体が伸びたり透明になったり、なんかもうメチャクチャな感じだけど、とにかくすごい!
「キャーーッ! …痛た! …いたた…あ!助かった!」
怪獣は私をポロッと落として、クラスのみんなの攻撃に耐えてる。
しばらくすると、怪獣はなんかすごいガッカリした様子でどこかに歩いて行っちゃった…。
「勝った…」
「私たちが勝った…!」
超人組のみんなから、ワァアアアア!と歓声があがる。
「熊瀬川さん、あなたのおかげで私たち、変われたわ!」
「え?」
「大切なことに気づかせてくれて、ありがとう」
「え?え?」
「さぁみんな!教室まで競争よ!」
……教室まで青春ダッシュをするクラスのみんな。
なんかよくわかんないけど、私も一緒に走った。
*~*~*~*~*~*~*
「リン、なんか授業中に怪獣倒したってきいたけど、そうなの?」
帰り道、亜衣ちゃんが聞いてくる。
「い、いや、そうじゃなくて」
「わかってるって、いつものやつだろ?」
「…うん。でもなんかいつもよりだいぶ疲れたっていうか…ははは」
「いつものやつって、例の『周りに助けられる能力』のこと?」
「あ、はい。っていうか、どちらかというと『トラブルに巻き込まれる能力』な気がしてきましたけど…」
「でもよかったじゃない。クラスのみんなもリンちゃんも無事で♪」
「そ、そういえばそうですね…ハハハ…」
夕焼けのカレッジタウン中央公園。私が今朝想像してた学校生活ってこういう感じだったっけ?と思いながら、ちょっとたそがれつつみんなと家路についた。
TO BE CONTINUED!!
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熊瀬川リン:三森すずこ
生田目亜依:内田真礼
超野悠美:諏訪彩花
剛力ハルカ:早見沙織
和迩黒子:竹達彩奈




