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魔闘士シェラハ  作者: ミーネ
魔物侵攻編
32/49

第19話

二回戦が始まった。


二回戦 第一試合 『光輝剣』パーティー対獅子王流

試合自体は『光輝剣』パーティーの圧勝で終わる。というのも『光輝剣』対獅子王流の師範代(一人だけ強かった人)の一騎打ちはどちらも譲らなかったが、他五人の力は『光輝剣』パーティーの方が圧倒的で試合が始まって少し経った頃にはもう勝負は付いたも同然だった。ただ『光輝剣』パーティーは誰一人として欠けず、獅子王流は一人だけになったが、そこからが長かった。『光輝剣』は手出しはさせず一騎打ちを望み、師範代は試合には負けた事は自覚していたがそれに応えた。

そこからは、高い技術と能力の応酬で、凄い闘いだったんだけど…一時間も続くとダレるよね。

結果的に二時間弱位一騎打ちを続け、『光輝剣』の勝利に終わったんだけど、私はそれを見ていなかった。

お昼時だったので、ご飯を食べていたのだ。今回の大会には幾つもの屋台が出店していて、それを見ながら食べ歩きしていた。

ちょっと悪かったかなと思うが、そういう人は他にも居たと思う。


第二試合 『魔氷姫』パーティー対私達


「『魔氷姫』のパーティーは『魔氷姫』とそれを守る五人の盾役よ」


「逆ハーパーティーだね」


「それは知らないけど、今回は一対一に持ち込むのは難しいわ」


「そうだね、どうしようか?」


「それなんだけど、私に『魔氷姫』と戦わさせてくれない?」


「うん?…わかった、いいよ。私達は盾役の相手しておく。皆もいいよね?」


「ああ」「「うん」」「いいよー」


「ありがとう。二つ名との魔法戦なんて滅多に出来ないからね。全力を尽くすわ」


「うん、頑張って」



「それでは、参りましょうか。相手の実力は一回戦は見る限り確かな物です。決して油断しないように」


「「「「「はい!」」」」」



試合が始まった。

一回戦と同じように開始と同時に『魔氷姫』が仕掛けてくるが、それにフィアナが対抗する。

侵食しようとする氷と、それを砕きながら吹き飛ばしていく雷を伴う嵐が、フィールド全体を二分する。

うん、発動スピードも規模も負けてない。フィアナも強くなったよね。

ただ、見る限りこのままだとフィアナの方が負けるだろうな。相手が氷魔法単一での魔法に対して、フィアナは雷と嵐の二つの複合魔法だから。消費魔力の差がかなりありそう。

というか、フィアナのあの魔法相手に氷のみで対抗するなんて本当に凄い。

さて、このままの状態だったら負けるのはフィアナもわかっているだろうし、これからどうするか興味はあるけど、私もそろそろ戦おうかな。

私がフィアナの頑張りを見ている間に、ユリウス達は相手の盾役達と接敵していた。彼等五人の壁は正に鉄壁と呼べるもので、ローレンが五人居るみたいなものだった。

ノエルの魔法もツカサの矢も後ろに通さず、ユリウスとローレンの攻撃でも崩せない。

…面白い、此処は最高の一撃をぶつけて見なければ。

私が構えたのを見たローレンが道を開けたと同時に、爆発でブーストをかけた一撃を繰り出す。

受け止められない事を悟ったのか、相手はそれを受け流そうとするが、当然受け流させる気は無い。

私の大斧は相手の盾を打ち砕き、そのまま相手の身体に打ち付ける。

大斧が身体に当たる時、なるべく衝撃を逃がすように動いたようだけど、戦闘復帰は無理だろう。

一人倒した所で、私に対して二人掛りで動きを封じようとしてくる。二人掛りでこられると一撃で倒すのは難しく徐々にダメージを与える方向で相手取る。

ローレン達も四対二になった事でかなり優勢になったようだけど、相手は意地でも後ろには通さないようだ。

時間稼ぎなのかな?『魔氷姫』の為の。

まあ、こっちとしても好都合だけど。フィアナには最後まで頑張って欲しいし。

フィアナは『魔氷姫』の魔法が私達まで及ばないようになんとか防げてはいるけど、かなり押されているようだ。


そして、フィアナがもう抑えきれなくなってきた所で、私達が残りの盾役の内の二人を倒す。残り二人も直ぐにでも倒れるだろう。

それを見た『魔氷姫』が一気に魔法に魔力を込める。フィアナの魔法が消えそうになり、私達まで氷が侵食しそうになる。

無理かなと思い、私が防御に回ろうとした所で、突然『魔氷姫』の腕に切り傷が走り魔法が中断される。

あれは空間切断?そこまで操れるようになったんだと思い振り向くと、フィアナはおそらく魔力切れで倒れていた。

『魔氷姫』の方を見ると、腕から血は流れているが、戦闘は続行出来るようだ。

惜しかったなと思いつつ、盾役を打ち倒し、再び魔法を使おうとした『魔氷姫』の眼前に大斧を突きつける。

『魔氷姫』が降参をした所で、私達の勝ちが決まった。


第三試合 『天剣士』パーティー対ローブ達

あのローブの方、一人凄い見覚えあるんだよね。戦い方というか動きに。

で、そうだとすると、誰かに伝えた方がいいのかなと思わないでもないけど、このまま見てる方が面白そうでもある。

まあ、多分この戦いで一人位ローブ外れそうだなと思うので、このまま見ていようと思う。


試合は『天剣士』パーティー優勢で進む。ローブの方で彼等五人に対抗出来るのは一人しか居らず、『天剣士』達の方が一人少ないのでなんとか戦えている感じだ。

そして私の予想通り、内一人のローブが外れた。中から現れたのは顔色の悪い男だった。

あれ?予想と違う。

ローブが外れると、全員が降参をし会場を出て行く。

あの動きキョウジだと思ったんだけど、ローブ剥いだら鬼が出て来ると思ったんだけどな…

他の魔族とかかな?人間と同じ外見の魔族とか。

動きが似てるだけでキョウジじゃなかったのかも知れないけど…まあいいか。

ローブが外れただけで全員が降参した事にザワザワしていたけど、審判が『天剣士』パーティーの勝利を宣言して、次に進んだ。


第四試合 『城塞鎧』パーティー対竜

やっぱり『城塞鎧』の防御力はかなりのものだった。竜の攻撃をまともに受け止めていた。

ただ他の仲間まで守る余裕は無いようで、一人ずつ倒されていき、『城塞鎧』も竜二人相手では防ぎきれず、倒れてしまった。


これで、二回戦が終了し四パーティーが残る。本来、今日準決勝まで行われる予定だったが、試合が延びたのもあって次の日に回された。


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