幕間06話
闘技会時、観客席。
どこかの侯爵夫妻。
「あの娘がシェラハか、確かに他の子とは実力に差があり過ぎる。魔術の使い方も型に嵌らず面白い。フィアナは良い出会いをしたな」
「そうね、強いし、賢そうだし、可愛いし、うちの職場に呼びたいわ」
「いや、それは拙いだろう。何の名目で呼ぶんだ?」
「そんなのどうにだって出来ますよ。取り敢えず休みに家に呼ぶようフィアナに伝えときましょうか」
どこかの冒険者。
「ふーん、思った以上に今の子供って強いんだな。ユリウスも結構強いと思ったんだが。特にあの娘、シェラハって言ったか、あの娘のおかげでユリウスがぐんぐん伸びているようだな。面白そうな娘だ。でもユリウスが家に連れてくるのは多分無いだろうなぁ」
期末試験が終わった後の職員室。
二人の教師が向かい合って話しをしている。
「シェラハはまた凄いものを、あの娘に教えられる事がもう殆どありませんね」
「シェラハはもうミスリルやアダマンタイトを使って魔武具が作れるそうですよ。鍛冶と魔法陣作成は自分の店を持っても良いレベルです。他の事に関しても技術も発想も良く、後は知識と経験だけですね」
「ノエルもシェラハ程じゃないですけど、ずば抜けてるんですよね。初等部レベルは追い越してます」
「他にも戦士科のローレン、ユリウス、キャロル、シュラ、魔術科のフィアナは初等部レベルの技術は身に付いていますね。今年の新入生は凄いですね」
「飛び級させましょうか?」
「悪くありませんが、どこまでです?」
「中等部に入れたらどうでしょう?中等部から探索実習が始まりますし、いいんじゃないかと」
「ですが普通科目はどうします?そちらに関してはシェラハ、フィアナ辺りは問題無さそうですが、他は二年も飛ばすと付いて行けなくなる恐れがありますよ」
「そうでしたね…補習しましょうか?バラバラにするよりは皆揃えた方が良いですし、希望を聞いて飛び級を望めば連休中に補習をして、中等部への進級試験を受けさせるというのはどうですか?」
「いいでしょう。では生徒に話しておいて下さい」
「わかりました…しかしこれ面白いですね」
「はまりますね。将棋でしたか、よく考えられてあります」




