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魔闘士シェラハ  作者: ミーネ
学園初等部編
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第10話

闘技会も終わり、もう直ぐ冬の長期休暇だ。そしてその前に期末試験なんだけど、今私は武器作りに熱中している。一応ユリウスの武器だけは冷蔵庫製作の前に、武器が無いってうるさいから作ってあげたけど、もう一つ作ってあげようと思ってる。前に作ったのはミスリル(品質悪い)の大剣に氷の刃を出せる魔武具だった。私が試合の時にやってあげた事を、魔石を使ってユリウス自身が出来る魔武具だけど、魔石の魔力が切れたら私か氷魔法使える人が補充するか魔石交換しないと使えないし、元々冷蔵庫で魔法陣刻む前の試しで作った物だから、可哀想なのでちゃんと作ってあげようと思ったのだ。

ただミスリルに関してはもう充分実験したけど、アダマンタイトはまだまだし足りない。でもそんなにアダマンタイト鉱石が無いので、あんまり実験すると武器が作れないのが悩ましい所だ。まあ今回は諦めるしかない。

アダマンタイトは魔力を込めやすいミスリルとは逆に闘気を込めやすい。だからユリウスやローレンにはアダマンタイトで武器を作ってあげようと思うが、アダマンタイトは魔武具にし辛い。魔武具じゃなくても充分強い武器にはなるけど面白くない。

よし、ユリウスの武器はミスリルを刃の腹の部分をコーティングしよう。アダマンタイト部は頑丈で重くして、柄の火の魔石からミスリルで繋げる。そして出来るだけ高熱の火をミスリル部に生み出す魔法陣を刻む。出来れば炎魔法にして青や白の高熱の炎や、熱魔法で刃自体を超高温にして何でも叩っ斬るとかしたいけど、ユリウス使えないからな。ユリウスだとそんなに火強くないだろうなぁ、補助程度にしかならなそう。まあ、仕方無い。

よし、これで完成。多分今のユリウスだと重過ぎてあまり使えないだろうけど、氷の大剣もあるし大丈夫でしょ。

次はローレン、最近思うのがローレン両手に盾持った方が良いんじゃないの?ってことで、槍の腕一応上達してるんだけど、相手が強い時全然役立ってないんだよね。

なので、二つ盾を作ろうと思う。一つは防御に特化した盾でもう一つは攻撃に特化した盾。

攻撃に特化した盾は盾なのか?という問題は気にしない方向で。

なるべく槍に近い感じで逆三角形のカイトシールドが基本形で、うーんローレンも魔法不得意だからなぁ。鋼魔法とか使えたら、変形の魔法陣付けて長槍から盾まで出来る武器とか作るのに、攻撃特化とは言っても土で槍の穂先作るとかだと、本体部に比べて土の部分が弱すぎるだろうし。

…仕方ない、ちょっと不本意だけど石礫にするか。盾を地面に突き刺す事で発動する石礫。土石流とかローレンじゃ無理だし、けん制位なら使えるでしょ。盾の裏側に土の魔石付けて先端までミスリルで道を作ると、後はアダマンタイトで作れば良いかな。

防御特化はどうしよう?頑丈にしても良いんだけど、最近魔法や衝撃を防ぐのに頑張ってるからそれを補助出来るのにしたいけど…硬化と軟化を付けようか。こっちの盾はアダマンタイトとミスリルの二層構造にして衝撃が伝わりにくいプラス前面のミスリルは硬くなったり軟らかくなったりするってことでいいかな。魔法に対しては自分で解決してもらおう。

はい、完成。槍術と盾術のスキル、どっちが発揮されるかわからないけど、まあローレンなら使いこなせるんじゃないかな。

次はフィアナ、前に作った杖を返してもらったので、魔法陣を刻もうと思う。刻むのは雷の刃を形作る雷刃と、風を纏い飛ぶ飛翔の二つ。この飛翔は自分に効果を及ぼす事も出来るが、杖だけに効果も及ぼせる。雷刃を付けた杖を凄い速さで投擲みたいな事が出来たらいいなと思ってる。

完成。試し撃ちも問題無し。…だけど魔法強化の面で満足いかないかな。木の方がそっちでは良いかな、ただこの辺だと良い素材無いんだよね…魔物素材とかも考えるべきかな。

そしてノエル、ノエルは先日地魔法が使えるようになった。ってことでミスリルで作って魔武具としての性能を良くしようと思う。アダマンタイトがもう無いってのもあるんだけど。

身長位の長さの戦鎚に刻む魔法陣は重量加減。本当は重力操作とかしたかったけど、私が作れるインクじゃ魔法陣出来なかった。まあ、これだけでも振り上げる時重量を最小に振り下ろす時に重量を最大にしたら、かなり強力だよね。

うん、完成。これでノエルも前線で活躍出来るかな。

最後に自分。

自分のはちょっと特殊な合金を使う。実験中にやってみたら出来たアダマンタイトとミスリルの合金だ。ユリウスやローレンの物と違い、精錬時に混ぜている。

魔闘気込めながらやったら出来たがちょっと問題があり、闘気も魔力も込めにくい魔闘気しか受け付けない金属が出来た。

…うーん、大斧は出来た、出来も良い、けど魔法陣が刻めない。これはインクのレベルが足りないのかな、初級魔術すら刻めないんだけど…次は調合を頑張るかな。

まあ今はこれで満足しとこう。多分魔闘気込めて攻撃しても、これなら壊れないしね。


お披露目する時がやってきた。私の前には三人がいる。ノエルはまだ防具作りに夢中、もう直ぐ完成するって言ってたけど。


「はい、ユリウス、銘は…『フランベルジュ』ね。火出せるから」


「やった!うわっ、重っ!」


「使いこなせたら強くなれるから、頑張って。それまでは実戦では氷の大剣使えばいいでしょ」


「おう!サンキュー!」


「ローレンにはこれね。銘は…『双甲矛盾』とか、適当だけど、まあいいでしょ」


「ありがとう。これ…どっちも盾?」


「うん、槍みたいに使える盾だよ。こっちは石礫の魔法陣、そしてこっちは硬化と軟化の魔法陣が刻んであるから」


「うん、わかった。頑張って使ってみる」


「フィアナの杖は前に言ってた雷刃と飛翔の魔法陣刻んでみた。銘は…『雷神』かな、何かあんまり合ってない気がするけど、思いつかないや」


「いいわよ、大事にするわね」


「それ飛翔使って投擲とかも出来るから、雷刃使った状態だと破壊力抜群」


「…使いこなしてみせるわ」


三人に渡した所で、ノエルがやってきた。防具が完成したらしい。ユリウスには闘技会の時の鎧に火耐性の魔法陣が刻んである、フィアナにはギガントスパイダーの糸を使ったローブに風鎧の魔法陣、私にはギガントスパイダーの糸で作った服の上下(これは私が頼んだ)、そしてローレンには基本鉄で所々にミスリルで補強された全身鎧、重量低減の魔法陣が刻まれている。ノエルはまだミスリルを上手く扱えないので、多分これが今出来る最高の物なんだろう。ローレンは地魔法が使えないのでノエルに魔石に魔力を込めてもらわないといけないが、戦闘時だけ低減すればまあ大丈夫だろう。


「ノエル、はいこれ。銘は…『岩潰丸』、岩を砕くんじゃなくて潰す鎚、になってるといいなぁ」


「ありがとう」


さて武具が揃った所で訓練に入る。そういえば、私の大斧は名前何にしよう?…魔法陣刻めた時につけるか。それまではただの大斧で良いや。

うん、魔闘気を全開に込めて振っても大丈夫。何か硬いものないかなー、思いっきりぶつけてみたい。

ローレン…は拙いよね、殺しちゃったらやば過ぎるし、作ったばっかりの武具壊しちゃいたくない。

うーん、無いね。仕方無い、地面で勘弁してやろう。

今出せる最高の力と速さで大斧を振り下ろす。と地面が爆発し、直径10m位の大穴が開く。

弾けた地面は、ローレンの盾に付けた石礫とは比べ物にならない速度と威力で周囲に飛んでいった。

危ない危ない、離れた所でやってて良かった。何か石が当たったユリウスが騒いでいるが、もっと近かったら騒ぐ所じゃなかっただろう。

うん、大斧は傷も何も無い。まあ地面柔らかいからなぁ、こうなってくるとハイアダマンゴーレムとかに攻撃してみたいけど、また今度だね。

他の皆も試しが取り敢えず終わったようなので、試験勉強をしに図書館に向かう。実は試験は明日だったりする。まあ私とフィアナとローレンは問題無いけど、闘技会後訓練時間が増えたユリウスと防具作りに夢中だったノエルはやばいかもしれない。

殆ど一夜漬けの状態で普通科目試験と言う名の戦場に挑む二人は無事に帰ってこれるだろうか?

まあ追試を受けずには済んだみたいだ。

実技試験は魔具披露会に出した物によって変わる、というか出した物に使われた技術はそれで評価され、使っていない物だけ試験がある。私は鍛冶と調合と魔法陣作成はおそらく満点評価をもらえるだろう、最優秀に選ばれたしね。で、裁縫と木工は試験がある。

裁縫は学園で用意した糸での服の作成で、私は前世の中学生の時着てたセーラー服を作った。理由はただ試験内容を教えられた時、一番初めに思いついただけだけど、どう評価されるだろう?

木工は木材を一本渡され、作品を何か一つ作る事で、将棋作っといた。チェスと迷ったけど、私将棋の方が好きだし。駒に名前は適当に付けといた。金が近衛とか銀が騎士とか飛車が竜騎士に角行が魔術師、龍は龍騎士で馬は魔法師、桂馬は弓師で香車が狂戦士、歩が兵士で王将は王。龍騎士とか魔法師とか本当に存在するか知らないし、騎士はまだしも弓師も狂戦士も兵士も成ると近衛になっちゃうという、敵陣で近衛になってどうするって感じだけど、まあゲームだしいいよね。

さて試験も終わったし、休みは何しようかな?


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