第九十四話 星々の警告
毎日12時に投稿してます。
外伝である。『菊理姫様!お導きを』〜英雄の誕生〜もよろしくお願いします。
そちらは、毎日18時投稿します。
※筆が乗っている時は、18時にも投稿します。
翌日、私たちは、田吾作さんが持ってきてくれたモモンガ型の魔道具に乗りながら紀州巡礼道を進んでいた。
あのまま教官モードでビシバシしてもいいが、移動だけでへばられたら、いざ戦闘になった時に動けないと困る。
せめて、逃げれるだけの体力は残しておかないと…。
モモンガは風を受けてスイスイ進んでいた。
「なんだ!こんな便利な物があるなら走らないでも良いではないか。」かよが緩い事を話す。
「あぁ?」思わず睨んでしまう。
「………すっっすまんのだ!」かよが白目を剥きかけるが持ち直して謝る。
軽く威圧してしまったのようだ。
かよが失神しかける。
「昨日は、私もごめんよ。私のエゴだが。かよには、出来るだけ生き残る術を学んでほしいからね。厳しくなってごめんよ。」私はモモンガカーで木を避けながらかよに話す。
「生き残る術?」
「……人生何があるかわからん。かよだって、いきなり150年後に飛ばされるなんて思わんかったやろ?」
そう、どんな事がどう動くかわからない。
定めの糸なのだろうか?運命の糸なのだろうか?
そんな物はわからないが、人とはちっぽけだ。
「そうじゃが…。」
「もしも、私がいなくなってもいい様に…。最悪のパターンを常に想像して、そうして生きて行きなさい。」静かにかよに伝える。
「ワン!」私とかよの間にいたご神犬が吠える。
見ると黒いご神犬もいる。
私たちは、着陸する。
ヒロは、何処にいるんだろう?
私は、辺りを見渡す。
カサリ。
物音が聞こえる。
振り返ると僧侶が立っていた。
切れ目の僧侶だ。確か、この人はこの前のメリーさんの館の件で居た人じゃないか?
「あなたは?確か?」私が、その事を尋ねようとすると。
「御当主様。先日は、お世話になり申した。拙僧、星読み修験者の“久海”と申します。」そう言うと丁寧に合掌して頭を下げてくれた。
「先日の護摩焚きは、見事でした。私の名前はご存知ですか…ね?こちらにいるのが、私の後継者の後神かよ。そして、騎士団の佐竹輝夜と秘書の寺田なぎさです。」私は、皆を軽く紹介する。
※初期から読まれている方へ。コメント欄で、なぎさを陰陽師が使う式神と勘違いする人が多かったので苗字を変更しました。
「久海殿は紀州巡礼道には、修行でいらしたのですか?」
「いや、星を読んでおりましたら…。要らぬ犠牲を生もうとする者がここにいると出まして。仏の道でどうにかならないかと参った所存です。」
「前回の我々のクエストもそのように参られたのですか?」この人が、マイム・マイムでチート人形を人の姿に戻してくれたので、なんとか子供達を親元に送り、荼毘に付す事ができた。
「いかにも。そして、その中心には、菊の姫がいる…。と出てました。やはり、貴方が現れましたか…。」そう静かに、そして見透かすように久海が話した。
こぼれ話
人型になった竜胆が家の中にいる。
ダンスの練習をしているが身が入らない。
そわそわする。
猫型に戻る。
ーーーそこへ。




