帝との謁見〜その1〜
本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。
平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。
土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。
本日はもう一話投稿します。
「して、そのかよと言う娘をその方で保護しているとな?」内宮の帝である花園天命主と謁見している。
謁見と言っても魔力のこもった水盆を通して、遠くにいるものを写した物だ。つまりは、テレビ電話謁見。それでも、報告書を書き上げ、提出してから三日だ。三日でも早いが。
「裏付けは、ダンジョンの大聖霊達の証言と守りを務めていた先代の牛女の証言があります。」
「ふむ。」涼しい切長の目を細めて帝が考える。
「櫻子其方は此度のことどう考える。」静かに私を見る。
「天の理に属すること。臣たる我が推しはかることは、恐れ多いかと。」
訳、知らねよ。自然現象やろ。いや、自然現象と思いたい。
「おかしいの。疑り深い其方が、五階層のフロアモンスターがなぜ一階層におったのか。時間魔法に関わる者の出現。調べを進めていないとは思わぬが。」困ったようにこちらを見る。
涼やかにそして品のあるお顔で詰められると報告しない方が酷いことをしている様だ。
「不確かな情報ゆえ、帝のお耳入れてお心を乱してもならないかと。」
訳、確定してない情報はあげれません。それを聞いて首を突っ込まれても困ります。
「ふむ。して、その娘はこちらにおるのか?」
「帝のゆるしがあるならこちらに。」
「良い。ゆるそう。」
「かよ。こちらに。」
私が、そう声をかけると静々とかよが動き跪く。さすが、神事をとりなしていた者だけある。動きが洗練されている。
昨日、モックのラッキーセットのおもちゃで遊んでいた面影はどこにもない。あれから大変だった。風呂に入れたり、服を用意してやったり、服はシママチの端から端まで欲しがって大変だった。いくらシママチが安くても財布が痛い。その後、ユニシロでも服を欲しがったのでキツめに叱った。この前の愚か者男の罰金刑ぐらいの札が飛んだ。
「かよ。面をあげよ。」
静かにかよが、頭を上げ、帝が発言を許可した。
「後神家克雄の娘。かよと申します。」侯爵家は名乗れないだろうど私が教えたものだ。本人は複雑そうな顔をしていた。無邪気そうに現代を楽しみながらも父の残した日記を何処か懐かしそうに、そして悲しそうに読んでいるのは見ないようにしている。
「かよ。其方が望むのであれば帝都にて私の側においても良いぞ。」帝が静かにいう。
そうだ!そうだ!引き取ってくれ!
「わし‥。私は、この土地が好きであります。」かよが悲しそうにいう。
「しかし、その土地にはもう其方の事を覚えている者は全て死したのだぞ。それより、心機一転。新しい土地で名を変え神事に務めてみてはどうだ。」
よし!言った!帝だから言える!お前の知っている人もういねーじゃん!ばっっしと現実突きつけてくれ。
「私は、父の罪の禊をしたいと思います。父の日記を見ました。私に会いたいが一心に時間魔法に手を出したと‥。その罪を償うためこの土地に貢献したいと思っています。」かよが澱みなくいう。
なんでだ!帝都の方が安全だよ!お洋服もいっぱいあるよ!心の声が大絶叫する。
顔に出てないといいな。




