第八十一話 150年前の保護者襲来
毎日、朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。
平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。
土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。
神辺領
領主官邸兼組合本部。
私の執務室に捕縛された中年の男が座っていた。
「捕まえた冒険者曰く、こいつが中学校の付近を彷徨いていて怪しいから声をかけたら『自分は、150年前の育田の社の神主や』と言うたらしいです。」丸山に連れてこられた自称後神克雄をみる。
「この男の拘束を解いてくれ。一度自宅へ帰る。ヒロを自宅へ寄越してくれ。」
「よろしいのですか?」
「大丈夫だ。多分。」
腑に落ちない顔をしながら後神克雄の拘束をとく丸山。
「お気をつけくださいよ。」とだけ話丸山がさる。
「ここでは何ですから、自宅に案内しますね。」私が、後神克雄にいうと意外にも静かに
「あい。わかった。」と言い、着いてきた。
途中、佐々木さんに連絡をしてお茶の準備をお願いした。
私の後ろをついてくる男は、とても落ち着いている。
自宅の玄関に向かうと、ヒロが走ってくるのが見えた。
解体途中だったのだろう。つなぎに少し血が見える。
克雄の顔が少し歪む。
「私の大事なバディだ。不満か?」威圧しながら話す。
「否。驚いただけや。」克雄が強がる。
「櫻、すまない。先に入ってくれ。」ヒロが話す。
「同じ入口から入ってくるんか?」克雄が目を見開く。
「嫌なら、もう話せへんで。かよのことについて。」威圧が強まる。
「わかった‥。」顔を歪ませながら克雄が承諾した。
玄関に入るとスリッパを出す。克雄が周りを見渡す。
「本当に成功したんやな。」とポツリと話している。
リビングへ通すと、佐々木さんが迎えてくれる。
ダイニングテーブルに進み椅子に座る。
促されるまま、克雄は椅子に座る。
私は、かよにメッセージアプリで「父親の日記を借りてもいいか?」と送る。
すぐにサムズアップのスタンプがくる。授業中よな?送る私も私やけど‥‥。
続いて、スイーツ山盛りスタンプが連投される。
対価は、スイーツですか。よく食べる娘だ‥。
そこへ、シューズクロークの専用洗濯機につなぎを放り込み、軽く身を清めて来たのだろう。
カーゴパンツにTシャツの格好でヒロが現れた。
「その者は忌守だろう!一緒の卓に着くのか!」克雄が立ち上がる。
「今は、そのような身分は存在しません。先ほども忠告しましたよね?嫌なら協力しないと!」
私の威圧が部屋に満ちて佐々木さんが倒れてしまった。
「櫻!やりすぎや!僕なら大丈夫やから!」ヒロに止められる。
克雄は、かろうじて気を保っている。
「僕が不快でしたら席を外します。しかし、この場に残ることは、許してください。僕は、櫻の護衛も勤めているんで。」
克雄が渋々首を縦にふる。
「名乗るのが遅れた。私は、後神櫻子。神辺領の領主をしている。あなたは、かよの父親。後神克雄で間違い無いですね?」
「いかにも私は、後神克雄。150年前の神辺から参りました。」静かに。そして、確かに克雄が宣言した。
こぼれ話
かよ「なんのスイーツ食べようかのう。暑くなって来たからかき氷やアイスもいいのう」
好美「かよちゃんよう食べるのに細いよね。体型維持どないしてるの?」
かよ「体型維持‥?」
かよは、見てみぬふりをしていた。最近制服のスカートがキツい事を‥。




