表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『菊理姫様!お導きを!』〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます〜  作者: ぽんぬ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/106

第七十四話 パーティーの開幕はフォークダンスで

毎日、朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。

平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。

土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。

外は、夏の空気がじっとりと重く、のしかかっていた。

曇っているのに、ジメジメと衣服が張り付く感覚が不快だ。


玄関の前には、ヒロがおり、同じく緋色の戦闘服に重装備で待っていた。

「あんまり無理するんやないで。」ヒロが忠告してくれた。

「無理なんてしてない。やるべき事をやってるだけ。」

そう話すとヒロは、キャップの鍔を下げて深く被りなおす。


私は、スカートをブーツに固定すると用意されたバイクに跨る。

セルを回し、エンジンをかける。

左足でニュートラルから一速にギアを落とすとアクセルをひねる。

ふわりとバイクが浮かび上がる。


そのまま、回転数を上げて高度を上げる。

「手柄は、取ったもの勝ちだ!私に遅れるでない!」冒険者たちを鼓舞する。


冒険者は思い思いの乗り物に乗り、空へ飛び立っていく。


そんな、冒険者を尻目に七甲山ラビリンスへ向かう。


空から行けばすぐだ。


七甲山の中腹。

木々の間に古びた洋館が見えてきた。


七甲山ラビリンス「メリーさんの館」


緊急結界が貼られている。入る者は入れるが、外には出れない仕組みだ。


空中で一時停止し、様子を見る。

身体強化魔法で視力を高める。


残された冒険者がぴょんぴょん飛び回る人形から逃げている。

チート人形だ。


「人形型アンデットが他の冒険者を襲っている。仏の加護を持っている者は前へ!結界を突破したら一斉に浄化をしろ!」私が、冒険者に指示を出す。


僧侶の装備をした冒険者が前線へ集まり読経を開始する。


チート人形がぴょこぴょことラビリンスへ逃げる。

逃すか!私は、氷魔法で柵を作る。


必死に人形が体当たりで逃げようとする。


僧侶達の読経が、激しくなる。

僧侶パーティの中には、護摩焚きを開始しているものがいる。


するとどうだろう。

チート人形が大人しくなり、火を取り囲み始めた。


火を消そうとしているのか?そうはさせない。

私が、魔力を込めて攻撃しようとすると一人の僧侶が肩を叩いてきた。


振り返ると切れ目の僧侶が首を横に振る。

「救いを求めています。その思いに応えてやらんとなりません。」

僧侶は、ハーモニカを出すと



辺りに軽快なメロディーが鳴り響いた。


これは、有名なキャンプで踊るフォークダンスの曲。


元は、ヘブライ語で「水」と言う意味。


チート人形は手をつなぎ輪になって踊り始める。


軽快なステップ。

大和人なのになぜか踊れる。

初めて踊るはずなのに、身体が勝手にメロディーに乗る。


マイム・マイム・マイム

マイム・ベッサッンソン!!


チート人形達が声をかけながら護摩焚きを中心に集まる。



そして、また、大きく広がったと思ったら



ヘイ!ヘイ!ヘイ!ヘイ!!と合いの手を入れてる。



チート人形達がキラキラと光る。


徐々に光が大きくなり、元の少年・少女の姿に戻っていく。


「えぇ!?護摩焚きってそんな力ある?」私が目の前の光景に追いつけなくなっていく。


そして、静かに曲が終わると元に戻った少年・少女達が倒れる。

救護班がすぐさま駆け寄る。


「ダメです。死んでいます。」駆け寄った女性が静かに言う。


「煩悩や迷いを焼き払っても命までは、助かりませんでしたか。」きつね目の僧侶が残念そうに言う。


「いや、この子達の魂は救われたかもしれません。モンスターとして退治されるのではなく人として親元に帰れるのだから。」

そう言って、運ばれる子供達を見た。


ーーーー悲鳴。怒号。バラバラと転がる魔石。目の前でよく知っていた子がーーー



マイム・マイムに救われたのは、私かもしれない。


こぼれ話


山男「出来た♩メリーはんの夏服♩」


山男は、淡い水色の甘ロリジャンパースカートを広げる。

人形サイズのドレスだが、ひまわりの刺繍が施されており、ボタンは、黄色のくるみボタンだ。

合わせて、黄色のブラウスも作った。


山男「メリーはん、喜んでくれるかな♩」


山男は、寝床にしている洞穴からメリーさんの館を目指した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ