第六十八話 逃げていった座敷童と新事業パーティ
本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。
平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。
土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。
※本日は、23時50分まで8万字チャレンジしてます。
今晩は、投稿が増えます。
佐々木がまた続ける。
今、佐竹領・出羽の国は、人口の流出が激しい。
今までは、魔木の伐採と農作物を中心に領地を治めてが、後継者不足とダンジョンでの採掘が再開されたことで魔木の値段がぐっとさがったことで、内情はジリ貧。
しかし、万梨阿は贅沢を辞めず、帝都にいる。
出羽には帰らずに帝都の屋敷で暮らしている。
碌に領地を収めていない形だけの領主。
帰るのは、税金を取り立てる時だけ。
さらに不味いことに‥。
「座敷童の一族が出羽の国を去りました。」佐々木がとんでもない事を言う。
座敷童は、出羽の国の守り神だ。
出羽は雪が多く産業も乏しいのに人々が飢えなかったのは、妖怪であるが、座敷童の一族の恩恵もある。
座敷童は、その家にいる時は、繁栄をもたらす。
しかし、怒りを買い、見切りをつけて出ていかれると。
その家は、没落する。
「輝夜様が神辺に向かわれて、まもなく。私は、出羽のお屋敷を清めておりました。旦那様方のお墓も清めていたところ、座敷童の長が現れ、最後に旦那様と奥方様に手を合わせてからこの土地を一族もろとも出ることを教えていただきました。
‥。
どうやら、輝夜様が家を出たら、もう務めを果たしたので出羽の国にこだわる事はない。奥様は亡くなる前にそうお話ししていたらしいです。」佐々木が淡々と話す。
久枝様は、とても優秀な占術使いだった。
久枝様には、この未来がなんとなく見えていたのであろう。
佐竹の未来を憂いて私と卓を婚約させた。
「でも、私たちのエゴだったわ。やはり、菊理姫様は、貴方と私達のご縁は結んでなかったようね。神の理を人間が抗おうなんて、愚かだったわ。」悲しそうにそして諦めたように久枝様が話していたのを思い出す。
卓の事はともかく。
私は、久枝様達の事は好きだった。
父の亡き後、私を一番気にかけてくれたのは久枝様だ。
その久枝様と会えなくなるのは、私としても少し寂しかった。
佐々木の話に集中しよう。
「近頃、出羽で他所の国の者をよく見ると。村長が話ていました。それに卓様も最近は帰っているようで。私が掃除した後、パーティを開いたのですが、そこにも異国の方が多くおられました。」
「なんの為のパーティだったか知ってはいるか?」
「新事業の立ち上げとだけ話していました。大切な話は、卓様がVIPルームで話ていたので詳しくは‥。」
「それだけでは、動けないが。目をつけておく事はできるかな。」
そこで、タイミングよくノックが聞こえた。
なぎさが、紅茶のおかわりを持ってくる。
そして、静かに退出していく。
「佐々木さんの話は、わかりました。他領の事に口出しはできませんが、こちらに火の粉が降りかからないよう。監視をする事はできます。」それしか、できない。
私は、輝夜と佐々木が煮湯を飲まないぐらいにしかできない。
そう伝えたつもりだ。
それが、佐々木の言う輝夜を助けるに入るかわからない。
事によっては、佐竹の家が潰れたら輝夜は華族ではなくなる。
オロチも離脱だろう。
しかし、佐々木が少しホッとした顔をする。
「話は、変わるが‥。貴方を教育してくださったのは久枝様ですか?」私が問う。
「はい。それにメイド長の後藤様です。」佐竹の人間に教育されたときっぱり話す。
相馬家はなかなかワイルドな家柄だからな‥。
そう聞けてよかった。
安心して側使えとして佐々木を雇える。
「それでは、側仕えとして貴方を採用します。明日からよろしくお願いします。」
そう言って、話は終わった。
こぼれ話
かよ「この期末試験とやらは受けないといけないのか?」
好美「休んでもやらないとあかんよ。」
かよ「嫌じゃ!なんでじゃ!ミニテストとやら頑張っておるのに!」
好美「それも成績に含むで。」
かよ「じゃ、期末試験はいらないではないか!」
好美「でも、高校受験にも影響するし。私は、高校野球のプラガールできる高校にするんや♩かよちゃんは?どうするの?やっぱり、帝都のお嬢様学校に行くの?」
かよ「わしは‥。」
かよは答えられなかった。




