第五十四話 お勉強〜その2〜
本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。
平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。
土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。
※現在2026年6月27日
6月末に大賞締め切りの応募があり、その応募条件が8万字です。
8万字以上に届きそうなので27日(土)28日(日)は二時間おき投稿にさせていただきます。
少しでもよかったらリアクションお願いします。
稀に世代交代を目的に子を成すものもいる。
兜山ダンジョンの牛女達がその例だ。
彼女らは、ダンジョンの魔素から生まれた予言をする妖怪。
件と牛女だ。飢饉や天災を予言し、人々からの信仰を得た。
そしてダンジョンが生まれ。
オスは件でラスボス。
メスは、牛女で管理人。
ダンジョンの最下層で村を作り生活している。
それが、通称神辺ダンジョンの作り。
じゃ、ここの梅手ラビリンスは?
「赤い服の女とこマキちゃんは、泉の広場で立ちんぼをしていた少女たちの思念が生み出した物だ。男性からあまり良い扱いをされなかったのを恨むが、どうしても甘えてしまう。そんな彼女達の寂しさがこのラビリンスを産んだ。」
「じゃ、ここのラスボスは誰なのだ?」かよが聞く。
「マキちゃんだよ。」
「おかしいでは、ないか!マキは、管理人だ。ラスボスでは、ない。」かよが、不思議そうに聞く。
「管理人のマキちゃんとラスボスのマキちゃん二人いるんだよ。」
「わかりました!元はどちらも同じマキちゃんだったのですね!」輝夜が話す。
「そんな所かな。寂しくて誰かを求めてしまう。管理人のマキちゃんと誰も受け入れず近寄るものを片っ端から傷つけるマキちゃん。二人は、元々同じだったけどラビリンスができた時に別れた。」私が、静かに話す。
「でね。別れたけど元は一つだったから繋がってもいる。」
そんな話をしていたあら、床が小刻みに揺れて初めた。
その揺れは段々大きくなり、立つのも厳しくなってきた。
かよと輝夜が身を屈める。
パラパラと天井から埃も落ちてきた。
「なんじゃ?」かよが驚く。
どうやら、マキちゃんの機嫌が悪くなったか良くなったかどっちかに気分が揺れたんだろう。
「この梅手ダンジョンの最大の特徴は、管理人のマキちゃんの機嫌によって難易度とドロップ品が変わることだよ。」
一層目は、塗り壁のフロアだ。これは、変わらない。
しかし、二層目からは、どうなるかわからない。
毎日変わるラビリンス。
それが、西の都で一番高難易度が高いラビリンス。
梅手ラビリンスだ。
深層部まで潜った者はいまだにいない。
よくて十階層だ。
「さて、ここならまだ引き返せるけど。どうする?私は、引き返すことをお勧めする。」私が、静かに告げる。
「それは、僕も賛成やな。さっきの様子だと。すぐに機嫌が良くなったから、かよもいけると思ったけど。ラビリンスが動いたなら、脱出して地上に上がった方がええ。」私たちは、かよと輝夜をみる。
「わかりました。領主様の命令に従います。」さすが、騎士団の団員だ。
命令には、従順だ。
「わしも‥。認識が甘かった。地上へ出よう。」
そうと決まれば、地上に出よう。
私は、部屋の中に不自然にある本棚に手をかけてゆっくり押す。
力を込める。開かない。
スライドになったのか?横におす。
びくともしない。
「何してんねん。」ヒロが同じように開けようとする。
「開かない‥。」
「ちょっとまっとき。」ヒロがマジックバックから魔道具を出す。
魔道具からネズミ型の探索装置が放たれる。
セーフティーゾーンをネズミ達がくまなく探す。
「あかん。このセーフティーゾーンからは脱出できなくなってる。」
「うそやん!」
なんだかすっごく嫌な予感しかしない。
補足話
七甲山ラビリンスのラスボスは医者のアンデットです。
メリーさんの元の持ち主の少女の実の父親です。
これ以上は言えません。察してください。




