第四十三話 そうだ!温泉に行こう!〜その2〜
本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。
平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。
土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。
私たちは、それぞれの店を堪能していると通りの一角を塞ぐように写真撮影をしている一行に出会った。
「櫻子あれは、なんじゃ?」カメラの先には、亜人の民族衣装を着て獣耳と尻尾をつけている。
明らかに作り物だ。
近くに街の羽織を着た。亜人達が、注意しているが、辞める様子はない。
「だから、別人種の扮装は、その種族の誤解を生んだり、差別に繋がりやすいから神辺では禁止なんですよ。」犬の亜人が必死に説明してる。
「それにこの生地と刺繍。うちの里そっくりに作っているけど里以外で加工や販売禁止なはずだよ。レンタル品の刺繍もないし、これ犯罪だよ。」熊の亜人が凄む。
「はぁ?これは、扮装じゃなくてコスプレ!私が、今しているのは、アニメのコスプレなの!表現の自由を奪う権利ないと思います。」撮影会を邪魔されたことに腹が立った女性が言い返す。
「もう、警察呼んでいいと思うよ。」私が口を出す。
せっかくの休日が台無しだ。
あれほど、周知してもこの様か。
犬の亜人と熊の亜人は、私の存在に気がつたのか頭を下げて道を開けた。
「はぁ?なにおばさん。羨ましいの?コスプレは、文化なの!コスプレイヤーがコスプレ会場以外で撮影しちゃいけないわけ?」女性が強気で言う。
その様子を見て亜人達があーあーと言う顔をする。
私は、話にならないので亜人達の方に向き「私人逮捕を許可する。」と短く伝えた。
熊の亜人に恰幅のいいカメラマンが担がれる。女がギャーギャー騒ぐ。
騒がしくコスプレイヤーとその取り巻きが連行されていく。
有牛温泉街の感謝祭以外での他人種の扮装は御法度だ。
例えば、亜人の格好で万引きをして、亜人は簡単に窃盗する人種と思われてもならないし、妖怪の格好で痴漢して、妖怪はすけべって思われてもならない。
さらには、民族衣装だ。
レンタル品で民族衣装を着て写真撮影はいい。
他文化を学ぶのは良いことだ。
でも、亜人達にとって民族衣装は自分の里を示す、特別な衣装だ。
なぜこの刺繍でこの色合いか歴史がある。先祖から受けついた自分たちのデザインだ。贋作はあってはならない。
簡単に言ったら著作権侵害。
扮装では、なくコスプレ禁止と明記しないといけないな。
いかん。いかん。仕事の事は考えては、いけない。
「殿下、疲れたので足湯に行きませんか?」なぎさが気分を上げてくれた。
そんな、こんなで街ブラはプチトラブルはあったが楽しく終わった。
「あぁ〜。」そして、今私は、ホテルに戻って温泉に受かってる。
黄金に輝くお湯は、土魔法と水魔法の魔素が含まれている。効能は、保湿や冷え性、魔素神経の緊張を緩和してくれる。
「生き返るの〜。」かよが、言う。
「かよ。おじさん臭いよ。」
「櫻子こそ。その頭に巻いているタオル。おばさん臭いぞ。」
「かよちゃん。魔術師にとって髪の毛の手入れはウォーミングアップだよ。温泉は、魔素が多すぎるからこうやって髪の毛保護しないと魔力の操作うまくいかなくなるよ。大松原先生のしごきに影響するかもよ。」皮膚に温泉を馴染ませながら話す。
隣からうぅっと声が漏れる。
「のぅ、櫻子。どうしたら、そんなに乳が大きくなるのじゃ?」
「は?沢山食べえて、沢山動いて、夜は、早く寝ろ。」
そんな、アホな会話していたら男湯から「上がるでー!」ってヒロの声が聞こえた。
その日、私は久々にぐっすり寝たのであった。
こぼれ話
あの後、コスプレイヤーは、コスプレの自由を目指して、路上で
「ファースト!ペンギン!ファースト!ペンギン!」と
叫びながら表現の自由とコスプレにたしての啓蒙を路上でしたところ
「なんのパフォーマンスか知らんけど、許可どりしたんか?」と警察にお世話になりました。
「コスプレがあかんのちゃう。
ルール守らんやつと作品に対するリスペクトがないのがあかんのや。」
By カメコ・水谷




