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アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を教育します。  作者: ぽんぬ


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賊の記憶

本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。

平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。

土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。


サトリはニタニタ笑っている。

どうやら、面白い記憶が出てきたようだ。


留置所の中の男はぐったりとして失禁している。

サトリの強い精神干渉魔法は、時に人を廃人にまでする。


「今日は、やり過ぎじゃないか?」

「でも、俺、記憶美味しくて‥」ポソポソと話す。

「で、必要な記憶を投影してくれ。」


サトリは、はい。と短く話すと、記憶を投影する魔道具を出す。

ただの布に刺繍が施されているものだが、術者が魔力を流すと抜き取った記憶や自分の記憶を見る事ができる。

もちろん、使用できるのは、裁判所や冒険者組合など決まった機関だけだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大広間の中央に偉そうな老人達が座っている。

「昨今の魔法だの獣人だの。けしからん技術がまかり通っている。」

「そこで、戦士として汚れた土地に行ってくれないか?」

「はっ」と声が聞こえる。


あの男の声だろう。

とても誇らしそうだ。


しかし、全体が見えにくい‥。

歪んでいるところもある。

認識阻害か

薬物か


場面が変わる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

見覚えのある駅前だ。

繁華街を過ぎて、ネカフェに入る。

個室ルームに入るとトントンと扉がノックされる。

なみが入っってくる。


『本当に!本当に大永王朝が再び襲ってくるんですか?』愕然としている。

「あぁ、本当だよ。これを見てくれ。」

(バカだ。獣人なだけある。機械で作り出した映像と思わないだろう。)


『領主様にお伝えしましょう。』

「領主も本当に助けてくれるのか?」

一つの画像を見せている。

なみが、愕然としている。

『嘘ですよね?領主様が本当に姉様を売ろうとしているんですか?』


「本当だ。相手は、大永王朝経由でルーラー教の者に奴隷として。浪華の茜茜が、誑かしたらしい。櫻子は、元は、俺たちの同族だ。俺も接近して茜茜に気をつけるように言う。あいつは、甘いところがあるから。騙されたんだ。」

(ま、売るのは自分たちで、その金で石油をたんまり買わせてもらうだけどな。)


『そんな!では、姉様に相談しないと‥。』なぎが話す。

「そんな事したら、領主様に裏切られたってお姉ちゃんが悲しまないか?」

男がなぎの肩に手を回す。

(少し、遊んでもいいかな。)


『僕、男ですよ。』なみが、何かを察知したのか体をひきながら話す。

「ごめん!つい、悲しそうだったから」男の声が引き攣る。

(男かよ。ますます、気色悪い。)


「ともかく、今は、誰が敵かわからないんだ。俺らは、櫻子の同郷の者として大永王朝の手先の茜茜から助けたい。誰にも言わないでおくれ。それでね。このアプリをみんな広めてほしいだ。いざとなったら、助かる方向に案内してくれるから。」

男が取り繕う。

なみにアプリを入れさせる。

『すごいです!なんか知りませんが、この情報を持っていると安心な気がします!』なみが顔を輝かせる。


また、場面が変わる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バーカウンターが見える。

可愛らしい内装と煌びやかな装飾の店だ。

亜人達が、苦しんでいる。

その中にたぬきの亜人のなぎさがいる。


「このたぬきの獣人は、傷つけるな!あとは、少し乱暴にあつかってもいい。」

男がわらわらと現れて亜人を縛り上げる。


「夜の列車で、奥州に送るからな!それまでに他の獣人も捕まえるぞ!」この男が指示役なのであろう。

テキパキと男たちを動かす。

亜人達がバンに乗せられる。

2号線をどんどん進み、住宅街の方面へ。

貨物列車が多く並ぶ駅へ入り、駅員が手引きしてる。

「ミミちゃん連れてきてくれた?」

「知るかよ。その中にいるんじゃね?」

ミミちゃんいないじゃん!そんな声が、聞こえた。


ここで、魔術具は、ただの布に変わる。



「アプリの解析が早急に必要やんな。」ヒロが苦々しくいう。

無理もない。ヒロにとっては専門外なのだ。

確かにヒロは手広くできる方である。

魔石エネルギーで走る車の開発についてもヒロの貢献が大きい。


「なんか、高度な科学が絡んでいそうやな。魔術に見せかけた。科学。」ヒロが苦々しく声を漏らす。


奥州の里を思い出す。

私は、異質だった。魔術が使えた子供。

一族の殆どの者が信仰を失い魔術を使えなくなってきていた。

私は、バケモノだった。


ふぅとため息を吐く。

諸外国との戦争も嫌だが、内乱も嫌だ。


「心配する事ないヨ。櫻子の里が本当に関わっているかわからないネ。」茜茜が慰めるように言う。

「一族はもう灰になって消えてもいい。未練とかない。」それは、本音だ。

その後は、警察署へ応援要請。

確か、近くに警察署があるはずだ。


夜と言っていた。

タイムリミットが近いかもしれない。


私たちは、早急に支度し、国鉄の貨物ターミナル駅に向かった。


「お腹いっぱい記憶食べれて嬉しい。」

by サトリ


次回は、なぎさを助けに行きます。

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