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アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を教育します。  作者: ぽんぬ


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いざ、ダンジョン内へ

助手席から流れる街並みを見ると帰宅ラッシュだ。

帰りたい。今なら引き返せるかな?


だめだ。牛女さんが見逃すぐらいなんだ。本来ならあり得ない。

あんな小物が通れるはずないんだ。

どこに穴があったんだろう?もし、逆流なんて起きたら近くの住宅街に被害が及ぶ。牛女さん達が優秀でも大量逆流してモンスターが飛び出たら大災害になる。

でも、働きたくない。


前に休みとったのいつだっけ?確か三日前だ。呼び出されたけど。


つらつらと考えていたら兜山ダンジョン通称神辺ダンジョンが見えてきた。


なんで神辺ダンジョンと呼ばれているかは、某テーマパークと同じだ。神辺の方が有名だから。他府県の人にわかりやすくしているだけ。地元の人は、兜山ダンジョンって呼んでいる。


赤いボディコンを着た牛女さんが入口付近の結界を貼り直している。


最近の結界を張る舞はバブリーダンスのようだ。最近といっても30年ぐらい前からだけど内宮の人にとっては最近。


顔は牛、体は人間。

赤のボディコンを着て、祝詞を唱えながら羽のついたセンスを振り回している。


道の真ん中に不自然に鎮座している岩の上をお立ち台にして、一心不乱にセンスを頭の上でひらひらさせている。その牛女達の姿はまさにバブリー。景気がいい。


その周りを冒険者たちが酒盛りしながら自分たちも踊っている。

午後からダンジョンに入れなかったんだ。やけ酒もしたいだろうな。一日食いっぱぐれたんだ。


私たちを見つけると「櫻子ちゃん!」とその中で一番派手な牛女さんたちのリーダーの華さんがやってきた。


「もう!私ったら!ついポカしっちゃて〜。本当にメンゴ!」

「いや、すぐに異変に気がつき冒険者組合に報告してくれて助かりました。」

危うく誓約書を書いてない一般人を殺すところだった。相手が勝手に入ってもこちらの過失になる。嫌な法律だ。


「私たちも異変がないかその後見たけどぉ。やっぱり、櫻子ちゃんに見てもらった方が安心だからぁ。」いつになく元気がない。

無理もないか、この土地のダンジョンを100年近く守ってきて、こんなこと初めてだったのだろう。


「とりあえず、私とヒロで潜ってくるわ。朝までに帰って来ないなら知事に報告よろしく。」

「了解よ〜。でも、ちゃんと帰ってきてね〜。」と言われて華さんがセンスを岩に向ける。


岩の間がパックリと割れ入口が見えてくる。

そう、ここのダンジョンは牛女さんが通さないと入れない。

なのに何故?


開かれた入口からダンジョンに入る。人はあれかあら入っていない。登録してないもの以外は。

さて、久しぶりに運動しますか。

「なぁ、僕は、解体や整備してるかええけど、櫻動ける?」痛いところをヒロに突かれた。


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