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アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を教育します。  作者: ぽんぬ


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育田の社へ

本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。

平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。

土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。

調査は、安全管理と解体研究部で行い。報告書のまとめはなぎさがやってくれた。

かよ達の学校は一週間休校。


調査とティアラをつけていた子達の体調管理などを行なっているらしい。ティアラやチャームは子供達の魔力を少しずつ吸い出し貯めて置くものだったらしい。


やはりというか、なんというか。


佐藤朱里は児童相談所の一時保護所に入ったらしい。

そのまま家庭裁判所に行くことになるかと思ったが、半分利用されたような物だ。

今は、カウンセラーがついているとか。


私は、ヒロストップを受けて領主の仕事より子守を任された。

明日はヒロと交換だ。

中学生だから保護者いらんやろ。

鬱陶しいだけやん。


久々に楓、紅葉、竜胆の三匹を撫でている。やっぱり、猫は猫らしくが一番だ。

「櫻子‥。」ゲームをしていたかよが私の方をみる。


「育田の社にわしを連れて行ってはくれないか?」ボソリと櫻子が話す。

「ええけど。かよちゃんは平気なの?」

「わしも見て見ぬふりはよくないと思っての」かよの瞳には何かを決心したそんな力強さがあった。

「わかった。出かけようか。」部屋着から着替える。


かよが「この服が良い!」とか「この組み合わせにしたらいいのでは?」と、まるで娘に服を選んでもらっているように服を勧められる。

メイクもワイワイ話ながら行う。


かよには、助けられているなぁ。


そう感じながら、電車に乗り、四ノ宮駅に行く。小豆色の可愛い車体にふかふかな座りごごちの良い緑の座席に座って。かよは、窓の外の流れる景色を楽しそうに見ている。

5年前ここが戦場になったなど微塵も感じないな。


四ノ宮駅を出て、少し歩くと育田の社が見える。人々が行き交う繁華街の中にポツリと出てきた社は、そこだけ時が止まっているように見える。

鳥居を潜る前に一礼。

社には、禰宜(ねぎ)が清く清めているのでゴミ一つない。

かよが働いている禰宜達を見て目を細める。

「ここは、変わってない?」私がたづねるとかよは頭を横にふる。

「とても、綺麗になってる。」150年前は、もっと質素だったそうな。


それでも当時は、豪華と思ったと。

参拝をし育田の森の東屋で休む。

「ちょうど、あのあたりだった。あそこで祈っておったのじゃ。」かよが、指をさす方を見ると小さな社がある。

「わしの友に字が読むのが苦手だったが、魔力が高い者がおって。外国にはそのようなものでも仕事していると聞いて。むしろ、魔力が高いなら、その国に行かないか?そう、誘われおった。長老達に止められていかなんだが。なんだか、不憫で。だから、わしは、祈ったのだ。どんな者でも魔術が学べたら良いのにと。」かよが語る。

「その友達は、かよちゃんにとってとても大切な人やったんやな。」

「ああ、とても。」とかよが返す。


「でも、もう過去の話じゃ。櫻子!領主の役目をわしに譲れ!わしは、もう大人じゃ!」かよが高らかに宣言する。そんなかよが眩しく見えた。

「かよ。現代では、貴女は子供だよ。成人していない。でも、一年間は、私の仕事に関わらず。側で見ていなさい。」

「一年では、遅い!150年前!わしは、父から正式に跡目になるはずじゃった。だから」かよが必死に訴える。


私は、首を横にふる。


こんな優しい子に心配されるほど私は、しょげた顔をしていたのであろうか。


「一年は、子供でいなさい。何も急いで大人になる必要なんてない。」これは、本心だ。


「でも、それだと櫻子が‥。」かよの顔が切なそうに歪む。


あぁ、同じだ。この子もいつも誰かの為に生きてきたのであろう。

私はそっとかよを抱きしめる。


「貴女の人生。貴女の物なの精一杯やりたいことしたらいい。でも、それができるのは一年だけね。あとは、手伝ってもらうからね。」

ぎゅっとかよの体がこわばる。


一年しかあげないなんて、なんて私は意地悪な大人だろう。

ごめんね。かよ。もっとやりたいことあったろうに。

震える彼女を見て罪悪感が渦を巻いた。

かよと出会い生活しているうちに私の中で確実に揺らぐものがある。でも、それを見て見ぬふりする私は、ずるい大人だ。


櫻子さんはなんだかんだ言いながら面倒見がよく、優しい人ですね。


しかし、その性格が‥。

みたいな、お話でした。


次は、お食事回です。

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