不穏な噂
本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。
平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。
土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。
一日休んだので、心配したが、一日ぐらい休んでもどうって事がなかった。
しかし、これが何回も続くとダメだ。
今日は、土曜日なので出勤する必要はないが、一応執務室で昨日の報告書に目を通す。
ざざっと脳裏に逆手で指差ししてきて憎々しげに人を批判する中年女性姿が浮かぶ。
グッと喉の奥に込み上げてするものを感じて堪える。
「紅茶が入りましたよ。」なぎさに声をかけられ我に帰る。
私がいるので、休日の日直の当番を変わってもらったらしい。
ほんま、ごめん。
「ありがとう。」短く礼をいうと書類に目を通す。
この前の注射器の中身の分析結果だ。
強い催眠性、幻覚、高揚感、。
「強い依存性か‥。」ポツリと口から漏れる。
「これ‥。対亜人用のもの‥ですよね。」なぎさが話す。
「本来は、麻酔を作ろうとして出来てしまった物だよ。亜人は薬が効きずらいから怪我や手術が大変って聞くから。これを作った人が一番悲しい結果じゃないかな。」励ましになるかわからないことを言う。
「そうですね。でも、なんで魔物に使ったでしょう?そんな、効果ありましたっけ?」
「ヒロが調べているけど。魔石の方の加工が関係している様だよ。あまりに複雑だからここじゃわからないから大谷の研究室に回したって。」
「なんか鉄鼠から出てきた魔石と一緒に送っていましたね。」うーんとなぎさが考える。
「それに事件未満みたいな事が多すぎる。」眉間に皺がよる。
「事件未満と言いますと。以前、会議であった。“好きな人を想いのままにするアプリ”と“神辺第一中学に現れるゴースト”ですか?」なぎさが話す。
この前の会議であった。女子学生に人気のアプリ。
ドキドキ!あの人を育成しちゃうぞ!アプリと神辺第一中学校に現れるゴースト。
アプリはその手のシミュレーションアプリかもしれない。
そして、ゴーストなどは珍しくない。
皆が見えるようになっただけだ。
「中央に丸投げしようか?私の手には負えない。」はっはっと軽く笑う。
「もう、そうしますか?かよ様の面倒もありますし、殿下は働きすぎですよ。」となぎさが耳をへにょりと下げる。
「一番働きたくなくていろんな仕事みんなに振ってるのに?」そんな話をしていたら‥。
「櫻子!すっぽんを捕まえてきたぞ!」元気よくなぎさと紅葉と竜胆が入ってきた。
「はい?今何て?」私は、意味がわからなくて気を失いそうになる。
「櫻子喜べ!これでヒロの不能が治るぞ!」かよが元気よくいう。
「かよちゃん、元気に不能なんて言ってはなりません。」紅葉がかよをいなす。
なんで、そんな可愛い顔で不能だのなんなのだの。
「そうよ!かよっち!ちゃんと種無しって言ってやらないと!」竜胆が話す。
種がないのは、お前だ。
「ちょっと、説明してくれへんか?そして、そのすっぽんどっかやってくれ。」思わず家にいるような言葉になる。
なぎさは、笑わない様に必死に耐えている。
こうして、土曜の昼下がりが賑やかに過ぎていく。
悪くないかもしれない。でも、すっぽんどうするよ。
私の中の150年前のいいところの天真爛漫なお嬢様は無駄に行動力のある
そして、少しズレている子かなぁ?と
あと、時代背景的に14歳はもう大人です。
多分、大人のあれこれ知っているし、同級生には嫁に行った子が大半だったでしょう。
まだまだ、現代のすり合わせが必要なかよさんです。




