第百十三話 豊富の受難
毎日12時に投稿してます。
櫻子とヒロの出会い編スタート!
『菊理姫様!お導きを!』〜こじらせ元公爵令嬢のセフレになりました。〜
ミッドナイトノベルズでR18作品として投稿開始!
そちらは毎日23時に更新!
ーーー16時
演習場に来ている。ここは、体術を学ぶ武道館と違って魔法も取り入れて攻撃する事を学べる。
私は、戦闘服に着替えて豊富と手合わせをしている。
神器のハサミを日本刀サイズにして戦う。
豊富が雷魔法をめちゃくちゃに打ち込んでくる。
その間をすり抜けながら進みハサミで斬りかかる。
「魔法に頼りすぎです。豊富さんの魔力量が多いのはわかりますが、これではいずれ魔力が枯渇します。」
私のハサミを槍で必死にかわしている豊富に指摘する。
「そんな!言ったって!」余裕がなさそうだ。
まだ五割も力を出していないのに豊富さんも腕が鈍ったな。
私は、豊富の胴体に蹴りを入れてハサミを鼻先に突きつける。
「どうやら、豊富さんには体術の訓練を重点的にやった方がいいようですね。」
「わしは、魔術師じゃ!」豊富が叫ぶ。
「私もですよ。」
「櫻子はんは規格外やん…。」
「そんな事ないです。私は体術だとヒロに負けます。魔法だと三条さんに負けます。」
「ヒロも規格外や…。」
そこで、豊富がばったりと倒れてしまった。
「ハーレムだと思ったんに…。」
「なんで初日に、わしは櫻子はんにボコボコにされんといけんのじゃ!」そんな叫びが演習場にこだました。
ーーー17時
定時だ。
今日は、残業なさそうだな♩
そこで、私は西洋の神々の本を出した。
「櫻子はん…。もう仕事終わったんよな?」豊富が震えながら聞いてくる。
「えぇ。だから、魔法の研究をと思って。さっきも風の精霊から魔素を借りて豊富さんの攻撃をかわしましたが、ギリギリだったので…。もう少し、楽に早く出来ないかなぁ…っと。」
私が本のページを捲りながら話す。
そこにバタン!と扉が開いてかよが飛び込んできた。
「豊富さん!ここにいたのですね!」
「かよちゃん♩どないしたの?」豊富が分かりやすく鼻を伸ばす。
手もみをして上機嫌だ。
「社交ダンスの練習にお付き合いいただけませんか?」かよが提案してきた。
「え?」固まる豊富。
「ヒロは社交ダンス踊れないので!丸山さんは産休と育休に入ってしまったので練習相手がいないのです。お願い出来ませんか?」豊富の前で手を合わせてお願いするかよ。
「付き合いたいのは…。山々やけど…。今日は、わし…。疲れていて…。」豊富が、かよから目を逸らしながらしどろもどろに話す。
「ダメですか?本当は体術の訓練したいのですが…。今は、ヒロがいないので…。」コテンと小首をかしげてお願いするかよは可愛い。
「え?櫻子はん…。ヒロって櫻子はんと手合わせ終わった後にかよちゃんの訓練も付き合ってるの?」ギギギギっと首をこちらに向けて豊富が尋ねてきた。
「そうですね…。指示を出しているだけですけど。その後、魔道具をいじってますよ。」私が、本からチラリと顔をあげながら見る。
「せっかくですのでお願い出来ませんか?秋の社交までに一曲は踊れるようにしたいので。」私が微笑んでお願いする。
豊富から冷や汗が流れた。
ーーー19時
自宅。
浪華からヒロが帰ってきて私たちは夕飯を食べている。
佐々木さんを雇って家事をしなくていいのホンマに楽やな…。
私たちは、佐々木さんが作ってくれた「豚肉と大葉の胡麻ポン炒め」と冷製スープの「丸ごとトマト」を食べている。
食事のバランス良いだけで体が癒されるわ〜。
私は、自分のタンブラーにハイボールを作りながらヒロに尋ねる。
「そっちはどんな感じ?」マドラーでウイスキーと炭酸水を混ぜ、一口飲む。
あぁ、美味しい。
「基本マキの相手やな。殆どの仕事を職員で回しておったで。」ヒロがご飯をかき込みながら話す。
「やっぱりねっ!」私が吐き捨てるように話す。
「…?」ヒロが私の剣幕に眉を顰めた。
そうして、スタートした豊富さんとヒロの交換週間。
最終日、豊富さんは
「もう少し仕事と向き合おうと思いました…。」と言って浪華に帰って行った。
最終日
浪華冒険者組合
ヒロと茜茜が社交ダンスを踊っている。
ヒロのステップとリズムも完璧だ。
それを西林が見ている。
曲が終わる。
西林「少々、リズムがずれていますが……合格です。一週間でここまでマスターするとは流石です。田中様。」そう言うと静かに拍手をする。
ヒロ「茜茜のアドバイスが良かった。体術と思ったら確かに簡単や。」
茜茜「翔太郎が私に教えてくれたネ!練習する機会くれた翔太郎に感謝するネ!」
ヒロ「翔太郎にはホンマ感謝せーへんとな…。」
さてさて、この三人は何を企んでいるのでしょうね。




