第百十一話 では、覚えましょう。
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櫻子とヒロの出会い編スタート!
『菊理姫様!お導きを!』〜こじらせ元公爵令嬢のセフレになりました。〜
ミッドナイトノベルズでR18作品として投稿開始!
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水谷が抜けても問題がなかったが、人員が欠けるのは痛いな。
受付はいつも忙しい。
それに組合の顔だ。
なみも抜けてるし、いい人材いないだろうか?
私は、手元にあるヴァルトハイムの古語が書かれた書籍を見る。
翻訳機でそれを読む。
ため息が出る。
自分の頭の悪さが嫌になるな…。
そうして、気がついた。
梅手ラビリンスの詠唱はヴァルトハイムの魔女が使うものだ。
一体どこから繋がっているんだ?
どちらにしろ、大きな組織が関わってそうだ。
こちらに火の粉がかからないようにするのといざとなった時の備えだな…。
組合の軍構成を見る。
一人一人は戦闘力が高いが、連携が取れるだろうか?
特に妖部隊は、規範意識が少々薄い。
勝手に敵陣に突入したり、感情的に相手を追いかけるからな…。
これは、定期的に演習を行わないといけないな。
自衛隊とも連携しておかないとな……。
そんなことをつらつらと考えていたら、バンっ!と扉が開いた。
「櫻子はん!なんですのこの仕事の量!」豊富が駆け込んできた。
「何って…。簡単なドロップ品整理ですよ。」
「あんなエグい量!しかも急かされるし!」
「当たり前じゃないですか。冒険者の大切な収入源なんですから。最近は月末払いを希望する人が多いのでこれでも楽になったんですよ。」私が、ヴァルトハイムの本を読みながら話す。
「それに申請書類も電子化したので申請も楽になっているでしょう?浪華ではどうなっているんです?」私が本から顔を上げる。
豊富の顔が引き攣る。
「まさか…。部下に任せきり?ですか?」私がゆっくり手を前で組む。
「そっそれは…。」なんとも言えない豊富。
「では、少しお手伝いしましょう。なぎさ。」私はなぎさを呼んだ。
「はい。」なぎさが静かに入室してくる。
「一時間ほど手伝ってくる。悪いが書類を分類ごとに分けておいて。帰ったら目を通す。優先順位は、亜人と妖の免税制度についてのものを上に。」
「御意。」なぎさがその場を離れる。
「では、行きましょうか。」そう言って真っ青な顔の豊富を引き連れて解体所に向かった。
解体所では怒号が飛び交っていた。
副主任の山田が汗だくで現場を捌いている。
「山田さん。ドロップ品の整理は私が引き受けます。」
「御当主!ありがとうございます!」
「いいですか?豊富さん。バーコードをしっかり読み取って商品名を記入。そして、出てきた数字の棚に仕舞う。以上です。」
そして、私は流れ作業のようにバーコードを読み取り、ドロップ品を風魔法で仕舞う。
豊富も不器用にバーコードを読み取る。
そして、商品名を確認する。
「豊富さん。商品名が違います。それは姑獲鳥ではなくて夜行遊女の衣ですね。値段が違うので気をつけてください。」
「わしはバイトもしたことないんじゃ。こんな量のバーコードなんて無理や。」豊富が弱音を吐いている。
「では、覚えましょう。簡単ですよ。」
そう言ってドロップ品を捌く。
豊富もついてきた。
負けん気は強いから大丈夫かな?
でも、これが一週間続くんだけど大丈夫なのかな?
浪華領主。
ヒロが社交ダンスの練習を茜茜としている。
それを豊富家の側仕え西林がリズムをとりながら見ている。
西林「田中様は体感がよろしいのですが、リズムがワンテンポ遅れますね。あと、足のステップをもっと正確に…。」
ヒロ「だーーー!難しい!無理や。」
茜茜「がんばるね!まだ、始まって10分もしてないよ!」
さて、なぜヒロは社交ダンスなど習っているのでしょうね?




