第百九話 神の理とうじうじ領主
毎日12時に投稿してます。
櫻子とヒロの出会い編スタート!
『菊理姫様!お導きを!』〜こじらせ元公爵令嬢のセフレになりました。〜
ミッドナイトノベルズでR18作品として投稿開始!
そちらは毎日23時に更新!
ジョキンっ!
糸を断ち切る。
「水谷、魔法を使ってみよ。なんでも良い。」私が水谷に話す。
水谷がわけがわからないといった表情をする。
両手を合わせるが何も出ない。
水谷の顔が焦る。
「掛けまくも畏きーーー。」水谷が詠唱する。
両手からは何も出ない。
ステンドグラスの光の中一枚の和紙がハラハラと舞い落ちる。
私の元に神代文字で書かれた天啓が降りた。
それを読み上げる。
「水谷素戔嗚雨、驕慢により、神の加護と力の譲渡を取りやめる。」
「は?」水谷が意味がわからず呆けている。
「魔法が使えなくなったな。」
「嘘でございますよね?」
縋るように私を見る水谷。
「………。」私は何も言わない。
「こっこの僕が外宮の奴らと同じはずないじゃないですか…っ!」
水谷が歯を食いしばる。
「そもそも…。この封印解除後の大和では、外宮・内宮もない。」私が水谷を見下ろす。
威圧を少しかける。
裁きの間の空気が凍てつく。
「それに…。魔法が使えるから“優れた人物”っと誇れる事でもない。」
空気は凍り、寒さが肌に突き刺さる。
しかし、水谷の冷や汗がすごい。
ブルブルと震えいたと思ったら
キッとかよを睨んだ。
「お前だけでも!僕と一緒にいてくれよぉぉぉぉ!」
そう叫ぶとかよに掴み掛かろうとしたのをーーー。
「いい加減、俺の嫁さんと娘に変な妄想するの辞めてくれへん。」
ヒロがそう呟いて水谷の首根っこを押さえてた。
「……ぇ?」私の口から変な音が漏れた。
耳が熱くなるのも感じる。
ーーーーそして今。
私は、茜茜とサウナに来ている。
茜茜は、尻尾と耳をしまっている。
私達はサウナハットをかぶり、顔をタオルで覆いながらサウナを堪能している。
「それでな…。ヒロがな…。俺の嫁と娘ってな…。」私は茜茜に相談している。
「もう、櫻子の方からプロポーズするネ!」茜茜がダルそうに答える。
「逆プロポーズって男の人嫌がらん?」
「櫻子の方が爵位持ちだから自然ネ!」
「そこなんよな…。」
「何ネ?」
「社交とかヒロ嫌いやから…。茜茜は大変やない?社交?」
「全部、お義母さんに任せてるヨ!」
「でも、茜茜は豊富公爵家の奥方やん。何もしないわけじゃないやろ?」
「翔太郎の所は、ずっと仕えてくれている側仕えがいるからネ!その人に任せてるネ!」
茜茜が顎に指を当てながら話す。
「うちには、そんな側仕えいないしなぁ…。」
ここに来て全部自分でやっていた事を後悔する。
そして、茜茜に質問する。
「大変じゃなかった?…その亜人と公爵家の結婚。」
「そんな事ないヨ。ほら、事変の後に翔太郎、注射ダメになったネ。それを支えていたら周りの方が勧めてきたヨ!」
「茜茜は婚家に大切にされてるんやな…。」そして私は下を向く。
「凛ちゃん元気?何歳になったんやっけ?」
「元気ヨ!3歳になったネ!」
「何ネ!櫻子!ヒロの子供産むのカ!」
茜茜が嬉しそうに私を覗き込んできた。
「今からだと母子手帳に○高ついちゃうし…。産婦人科って、女の先生って限らんやん。他の人…。嫌やなって…。」
私がなんて説明していいのかわからず言い淀む。
「はぁ?そんな事気にしてるのカ?相手は医者ヨ!」
「わかってるんやけど…。」
「それにそんな所ヒロ以外の男にも見せた事アルヨロシ。」
「………ない。」
「ハァ?」
「私、ヒロしかない!」
茜茜がとんでもない珍しい生物を見る目でこちらを見てきた。
そして、私の手を取るとサウナを出る。
「この!ウジウジ!これで頭冷やすアルヨ!」
そして、私を水風呂に投げ込む。
「ひゃ!冷たい!辞めて!茜茜!」
茜茜が桶で私に水を掛けまくる。
「頭冷やすまで辞めないヨ!」
バシャバシャと水をかけまくる茜茜
「いやぁぁ!」私が叫ぶ。
「お客様!他のお客様の迷惑になりますので…。」
店員に注意されて茜茜の水責めから逃れられた…。
あぁ、何も解決していない。
どうしよう。
教えて!豊富さん!
質問・茜茜といつ結婚していたの?
豊富「は?事変終わって舞踏会のダンスの後にはプロポーズしたで。初めは断られたけど、会うたびにしていたらOKもらえたわ。」
※事変後の社交界については〜英雄の誕生〜を参照




