表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『菊理姫様!お導きを!』〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます〜  作者: ぽんぬ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

106/118

第百五話 聖女と魔女

毎日18時更新

こちらは、外伝となっております。


気になる方は、本編の『菊理姫様!お導きを!』〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます。〜もご覧になってください。

ヒロの方が先に動く。


少年の手を叩くとナイフを取り上げた。


「お前も魔女の邪術にやられたんか!」少年が叫ぶ。


少年の肩口から血が滴る。


「ヒロ。ちょっと抑えていてね…。」


そう言うと私は少年に近づいた。


「何するんや!俺にも邪術を使うんけ!」少年が叫ぶ。


手に魔力を込める。


「やめろ!血塗られた鬼女!」尚も少年が叫ぶ。


手に込めた魔力に集中する。


「はい。傷口が治りました。体内に弾丸がなくてよかった。そこまでの治癒魔法は、私にはできないから。」


少年が意外そうに私を見た。


「……あ!宗教上の理由で治癒魔法使えないタイプかな?その辺の所、お家の人なんて言ってるか知ってる?」


呆けて喋らない少年。


困ったな…。


「とりあえず放してあげて。」ヒロに声をかける。


少年を解放するヒロ。


「なんで?俺を助けたんや!」少年が叫ぶ。


「俺は、お前を殺そうとしたんやぞ!」


私は乾いた笑いがでた。



「それがどうしたの?」


その回答にも不満そうな少年。


「俺が弱いからか!」また叫ぶ。


ちょっと元気が良すぎないか。


耳が痛い。


「まぁ、それもあるけど…。あなたは、人を殺せないでしょう。」


「バカにするな!毎日!お前を殺そうと訓練しているんだ!」


え?何それ怖い。


「まぁ…事変の後に私を殺そうとした人多いからなぁ…。」


「そうだ!魔石を食った魔女!血塗られた鬼女!」少年が殴りかかる。


はじめに堪忍袋の尾が切れたのはーーー。


ヒロだった。


「オイ。黙って聞いていたら。櫻が救った命の前でもソレが言えるんやな?」ヒロが威圧しながら少年の胸ぐらを掴む。


震えて涙を出す少年。


「お前…何歳や?」


「10歳。」


「じゃ、事変の頃の記憶ほぼないな?」


「おっ親や、司祭様が教えてくれた…。」


あぁ、なんとなく見当がついた。


しかし、これ以上ややこしくしないでくれよ。


「なんか面倒になってきた…。早く徳田さんに引き継ぎして帰ろう。これ、私の仕事の範囲越えてるわ。」

「櫻がそんな事言うなんて珍しいな。」ヒロが驚く。


「君、清浄理性教会の子でしょう。」


「やっぱり魔女は心も読むのか!」また叫ぶ少年。


だから、うるさいって。


「言っている事が、追悼式典の前で毎年集会起こしてる人達と同じやん。」


「で…。その教会の子がドッペルゲンガーとなんで一緒におったのよ。」


「違う!あれは!パパとママだ!」叫ぶ少年。


「おっ俺!やっぱり魔女だって!パパとママ!魔石に変えやがった!」ガタガタと震える少年。


これは、非常にまずい。


「さっき…君は怪我したら血が出たでしょ?でも、君が信じていたパパとママの残骸見てみなよ。」


そう言って少年に魔石になったモノを見せる。


「これが、人に見えるかい?」


「でも事変では…。魔石に。」少年が呟く。


混乱している。


この子もまた何かの思惑の被害者なのだろう。


「ヒロ!魔石の解析しよう。」


そして、少年の方を見た。


「解析結果を見たいかい?」


少年がコクリと頷いた。


その目には戸惑いと疑念が浮かんでいた。

たまには、後書き休みたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ