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『菊理姫様!お導きを!』〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます〜  作者: ぽんぬ


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第百三話 免除制度と一本だたら

毎日12時に投稿してます。


外伝である。『菊理姫様!お導きを』〜英雄の誕生〜もよろしくお願いします。


そちらは、毎日18時投稿します。

私は、今すぐにでも戻って水谷を氷漬けにしてやりたいが、グッと堪えた。


それよりも目の前に仕事だ。


給与分の働きはしないといけない。

失神した大輔さんを起こし、非礼を詫びた。


起き上がった大輔は、一瞬私を恐れたが、後ろにいる息子を見て。


「よかった…。よかった…。」と泣いていた。


そして、今は大輔さんの家。


つまり、ヒロの実家で少し休憩している。


「村長が独断で外国人労働者を連れてきた理由に心当たりとかあります?」オロチのメンバーが来る前に情報集めだ。


「せやな…。村長は来年から税金が高くなる事を気にしていたな…。最近は、その話で持ちきりやったし…。」大輔が顎を撫でながら話す。


「税金?」


「俺らの集落は、税金が免除されてる物が多いねん。」


「……そうなんですか?まぁ、高いよりは低い方がいいですよね。」


「そうやろうけど…。わしは、この免除制度嫌いやねん。」


「…?」


「代弁者の先生使ってな。忌守いもり地区の一部税金免除制度。そっちの方が、差別や。」


「そんな制度があったのですか?初耳でした。」私は、ヒロを見る。


ヒロも知らないようで首を横に振る。


「あ……。亜人にも同じような制度あります。」なぎさが手を上げながら話す。


「そうなん?」私は、再び驚く。


世の中、やっぱり知らない事ばかりだな。


帰ったら、勉強しなおそう。


「…はい。でも、封印解除後、人間の皆さんと同じように働けるじゃないですか…。だから、人間の皆さんと同じ様に税金を取る事になったんです。」


「え?じゃ、私の税金となぎさの税金って税率ちゃうの?」


「……はい。ボーナスの時に皆さんが、“何で所得税も市民税も月に二回払わなあかんねん”って言ってる時に…。“私、免除されてます。”って言えなかったです…。」


「あぁ…うぅん。」言葉にならん。


「良いなぁ〜。俺も尻尾と耳つけて“亜人です!”ってやれば良かったやん。」ヒロがおちゃらける。


「その悪意がない差別やめろや。品がない奴やの。」私が、ヒロを諌める。


「俺は、元々から品なんぞない。」


そんなやり取りに少し顔が綻ぶ。


「それで、忌守いもり地区もその様になったのですか?」私は大輔に向き合う。


「せやな…。100年前の制度がなくなった。たったそれだけやけどな。」大輔は続ける。


「正直、内宮でも華族と関わらんかったら俺らの事気にする人間なんておらん。」


「だから、ヒロが公爵令嬢と一緒と聞いて驚いた。」大輔さんが俯く。


「でも、櫻ちゃん見て。“あ!この子は大丈夫や”って。なのにさっきはすまん。」


そして、私に深々と頭を下げた。


「謝らないでください。それにヒロと出会った頃は、公爵家剥奪されていた一般人でしたから…。」


そして、今も管理する者いないから“後神ごかみ侯爵”なだけだ。


誰かにあげれるならあげたい。


「税金・外国人労働者・一本だたら。」私は、わかった事を口に出す。


「ヒロ、紙とペンある?」


「ほいよ。」ヒロが紙とペンをくれた。


私は、わかった事を書き込む。


「免除制度廃止が決定したのは?」

「去年の半ばぐらいですかね?」なぎさが答える。


【2025年 免除制度廃止決定。】紙の上の方に書き込む。


「廃止日は?」


「来年の4月からや。」大輔が答える。


【2027年3月末 免除制度廃止。】紙の下の方に書き込む。


「外国人労働者が来たのは?」


「今年の3月からやな。その前に変な奴らが出入りはしとったらしい。」


【2025年 免除制度廃止決定。】

【2025年〜2026年1月・2月? 地区に人の出入りがあり。】

【2026年3月 村長が外国人労働者を連れてくる。】

【一本だたら・差別・神器】

【2027年3月末 免除制度廃止。】


【税金・外国人労働者・神器・一本だたら】


点がバラバラすぎる。


これが全部、一本の線に繋がるのか?


う〜ん。


書いていて我ながらわからん。



私とヒロが紙を覗く。


「村長は、何でヒロを一本だたらにしたかったの?」私は尋ねた。


「“これで、これまで通りや。”って言っとな。」


「って事は、この免除制度を延長させたかった…って事やんな?」


【2027年3月末 免除制度廃止。】と書かれた単語をトントンと叩きながら話す。


「多分。」


「少し、拙僧にも見せていただけないか?」


静かに話を聞いていた久海が紙を見る。



「実は、他集落で仏の道を説いている時にこの話を聞きました。」


「そりゃ…。税金高くなるの嫌ですもんね…。」私が答える。


「物欲に駆られすぎると良くない。お上も考えがあるとその時に話しましたが…。」


「その時に誰かが、“もう一度、忌守いもりから一本だたらが出たらいい”と申していました。」


税金の免除と一本だたらがなんの関係があるんだ?


わからん!とりあえず、早く徳田さん来てくれ。

【教えて!櫻子さん!】


質問・何で討伐される妖と魔物がいるのに討伐されない妖(山男など)が居るんですか?


櫻子「ダンジョンの魔物は基本、自我がなく人が来たら襲います。でも、山の中や街中にいる妖や魔物は多種族に友好的なので襲いません。悪い事してないのにいきなり殺す事はしません。しかし、人や多種族に危害を加えたら討伐対象です。


人間も普通に街歩いていて警察に逮捕される事ないでしょ。でも、人殺ししたら処罰される。それと同じです。」

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