ティナの目線
終わりのチャイムが鳴り講義が終わった。
授業を受けてみた感想としては退屈だ。昔から授業は真面目に聞いてた方じゃないし、あまり記憶にない。今だってほとんど前列にいるティナを見つめてただけだ。
「ティナ!次の授業行こう?」授業の片付けをしていたティナに話しかける。横にはティナの友達らしき人もいた。
「シュ、シューベル!ちょっと待って。まだ片付け終わってないから」
ティナは急いで片付けを済ませる。急かしてしまったのは少し申し訳ない。
その間一緒にいたティナの友達らしき人に声をかけられる。
「こんにちは、私ジェシカって言うんだけど。あ、ティナの友達ね。それより直球だけど一つ聞いていい?シューベルさんはティナと付き合ってるの?」
一瞬だけ戸惑った。ジェシカが言った風に見えているとしたらティナに悪いと思ったからだ。
「ちょっと、ジェシカ!!だから付き合ってないって」
「だって〜ティナ素直じゃないじゃん。確認だよ確認!で!どうなのよ?」
何て言うのがいいのか、正直迷った。でもティナとの関係は昔から変わらない。
「ただの友達だよ。幼馴染。彼女だなんて俺にはもったいない。」
「ふ〜ん、男女の友情ってやつ?ね」
言っていることは正しいはず、でもティナはどこか不服そうだった。
「ティナが不服そうだけどそういうことにしといてあげる。シューベルさん」
「ちょっと!!私は別にそんなこと…」
「あーーあ!私、次ティナと別の教室だった。ごっめーん私行くわ」
慌ただしいティナの友達はその場を去っていった。
「ごめんね、ジェシカは悪い子じゃないんだけど時々、からかってくるの。あんな感じで。」
次の授業が始まりそうなので席に着いた。今度はティナの横に座った。
授業を聞きながらであるが、俺はある一つのことが頭に浮かんで離れなかった。
ティナに生えてきたあの角、あれは…。
「じーーー、ねぇ、ちょっとシューベル、ちゃんと集中してるの?一応単位とかもあるのよ。上の空って感じで大丈夫なの?」
ティナは明らかに別のことを考えているのを察して小声で声をかけてきた。
「大丈夫、授業のこと考えてただけ」
「わからない所があれは教えるけど?」
「今は大丈夫かな。またわからない所が出たら教えてもらおうかな」
正直、授業てわからない所なんてない。全て一度は学んだことばかり。でもティナのそういう気遣いはすごくありがたい。
「ティナ、眼鏡外していいか?裸眼にファルターがかかったみたいで少し邪魔なんだけど…」
「そ、そう…。でもダメ、特にここでは絶対ダメ」
ティナは頑なに許そうとはしない
「お、おう。」ティナってこんなに頑固だっけ?
あまり見ない幼馴染の一面に驚く。
「私だけを見て、他の子に目移りしないなら外してもいいわよ」
う、そんなこと言われるとは思ってなかった。どう反応すればいいのかティナが困らせてくる。
「それじゃあ、外さなくていいです…」
「ちょっと/////それじゃあ他の女の子に目移りするってことなの?」
「いや、別にそういうことじゃなくて。あくまでティナが外してほしくなさそうだから…ね」
「それは、今はそう/////」
照れてるのか、怒ってるのか感情豊かなティナだった。ティナが嫌がることはするつもりはないし、俺はティナから貰ったメガネを外すのをやめた。
「ティ〜ナ、ティナばかり見てたら授業に集中できないな〜」
「/////シューベル!そういうことじゃない!わざとやってるでしょ」
「わかんないなぁ〜」そう言ってティナを挑発してみたり、
「あーーーーーーーーーーーーーーもう、シューベルまでも私をからかってほんとイジワル。普段はそんなこと言ってくれないから本気だと勘違いしちゃうじゃない!!!!!」
「ウォルクスビナ!貴方静かにしなさい。それと独身の私の前でイチャつかないでちょうだい」
ティナは感情が言葉に乗りすぎて声が大きくなってしまった所で先生から注意を受けた。
周りの生徒からも、注目を集めてしまい俺も少し恥ずかしい。
「もう…、何でもないからシューベル、授業に集中しましょ」
ティナは落ち着いた後
「あ、でも私だけを授業中見ていてもいいのよ?」
そう言ってきた。
「見てられないよ」
そんなことできない、だって君の事を見ているとのしかかる重圧に耐えきれないのだから…




