噂の幼馴染
「ティ〜ナ!ねぇ」
「うわ!!!!!ジェシカ!相変わらず元気そうね」教室に入って真っ先に声をかけられた。
「そりゃもちろん、私はいつも元気だよ!ねぇねぇ、。ティナがあのクソ王子をボッコボコのフルボッコにしたんだって。やるじゃんティナ。アイツ、ザ女の敵って言う感じだったし、いや〜スッキリしたわ笑。」
「私は別にそこまでは…」
「セルシア様も良かったよね。あんなやつと結婚しなくて済んで。でもあれから見てないけど大丈夫なのかな?」
セルシアとはあれっきり会っていない。そもそも来ていないようだ。
「少し、心配よね…」
もっとはやく私が動けていれば…。所詮、私はシューベルがいなかったら何もできないただの傍観者になっていたのかもしれない。
自分の弱さが恨めしい。
「ティナ?そんなに抱え込まずにね、ほら助けられたんだし、結果オーライということでね!」
ジェシカとは初等部からの付き合いでいつも私に寄り添ってくれる親友だ。彼女の言葉はいつも私を励ましてくれる。
「わかった、ジェシカありがとう。」
「これは、これはお姫様から感謝の言葉がもらえるだけで光栄ですな笑。」
「もう、姫扱いやめてよね」
「わかってるって、からかっているだーけ。
ねぇ、。そ、ん、な、こ、と、よ、り。」
ジェシカが距離を詰めてくる。
「そんなことより?何よ」
「あのクソ王子にグーパンきめた、男子って誰なのかな〜ってね?ティナ」
「ティナは何か知っているよね?その男子生徒と喋っていたんだしね?」
「え、ええ。もちろんだけど…何?」
「え〜、ティナ知らないの?今、噂になっているわよ。みんな顔は初めて見た人だから転校生かな?って思っているんだけど、それは別に良くて。一部?いやかなりの女子から注目されているよ〜。王子様って!キャーーーーぁー。セルシア様には申し訳ないけど、私もあんな風に助けてもらいたかったわ〜」
「!!!」
「あっれ〜、ティナも、もしかして気になってるの?その人」
「私は別に。会って話しただけだし」あーーーあもう私なんで嘘を…
「まぁ、いいや。ティナはガードが堅い女だった。でさ、みんな噂しているのよね。ティナお願い、何か彼について教えて!」
そんなこと、言われても…言えない?言いたくない?
「私、何も知らないわよ?」
「え〜、そんな〜」
「私は次の授業あるからいくわね」
「待って。ティナ。ちょっとしか見てほしいものが…」
ジェシカに言われるがまま、振り向いた。「どうしたの?ジェシカ………」
振り向いた先には一枚の写真が収められたスマホの画面があった。
そしてその写真とは…
頭ポンポンされている私、シューベルに、
「私に嘘つくなんてひどいなぁ、後でお話し、してもいいかな?お姫様?」
「う、」
私は猫につままれた鼠だ
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「ふ〜ん、幼馴染ね。別に隠さなくてもよかったじゃない」
「でも…シューベル、あんまり目立ちたくなさそうだしそっとしておいたほうがいいかなって」
「まぁ、ティナの気持ちはわかった。好きな男子に近づく虫を並べく減らしたいと、」
「だから、そんなんじゃないから、全然違うから」
「ほぉ、こんなに顔を赤くして」ジェシカが例の写真を見せてくる。
「それは…」思い出すとまたドキドキしてしまう。
「てか、勝手に撮るなんてひどいよジェシカ」
「まぁまぁ、お気になさらなく。いい表情だったよ笑」
「もーう、…」
「安心しなって、私はティナの味方だから、。とったりしないよ〜」
「私は好きなんかじゃないから、ただの幼馴染なの。」
ジェシカは私の反論を、無視して話を続ける。
「い〜や、でもティナの幼馴染はすごいね。転校初日に王子を殴って、からの、告白を振った回数No. 1冷徹王女を虜にしているとは、恐れ入りますな」
「ジェシカ、変なあだ名つけないで。それに別に虜じゃ…」
「ティナ、あんまり反論しすぎて余計怪しいから。必死になりすぎ」ジェシカはティナが動揺を隠せないのを見て内心喜んでいる。いつもは冷静な友達がここまで取り乱している所なんてそうそう出会えるものじゃない。
「それでそれで?!!その幼馴染っていうのは教室の右端の後ろの方にいる方?」
ジェシカに指をさされた方向にはシューベルがいた。
「!!!!!、っつ、待って私まだ何も言ってないのに」
「ティナ、ごめん。バレないとで思ってた?さっきから幼馴染さんからのティナへの視線を感じるわ。貴方たち、もしかして幼馴染以上の関係??????」
「そんなんじゃないからーーーー…もうやめて」
「思いが伝わっていないのか、可哀想な奴め。そんなティナに私が恋のキューピッドになって存じ上げましょうか?」
「いいから、ジェシカ。授業中は集中しなさい」
「チィ、正直じゃないなぁ〜」そう言いながらジェシカは目線前の板書に、耳は隣に向けた。
「これから面白くなりそうじゃん…」




