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『銀河遺産の管理人(システム・アドミ) 〜拾った宇宙船AIのオーバーテクノロジーで、枯れ果てた日本を世界最強の技術国家へ作り替える〜』  作者: seri


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第10話:帝都強襲、反乱の姫君(前編)

黄金の光が収束し、位相跳躍を終えた『ヤマト』の目の前に広がっていたのは、絶望と狂気の光景だった。

 銀河帝国の首都星ケルヌンノス。その周囲には、数万隻に及ぶ帝国の防衛艦隊が文字通り「空を埋め尽くす壁」となって立ち塞がっている。


そして、その中心。惑星そのものを貫くように巨大な「負のエネルギーの槍」が宇宙そらへと突き刺さっていた。


「……あれが、セレスさんの言っていた禁断の兵器……。惑星の核を強制励起させて、周囲の星系ごと爆破する『次元崩壊砲』だわ」


怜奈が震える声で状況を分析する。その槍の先には、反乱軍のボロボロになった数隻の船が、最後の抵抗として特攻を仕掛けようとしていた。


「和也くん、反乱軍の旗艦から強力な信号! 通信繋ぐよ!」


結衣が必死に回線を確保する。スクリーンに現れたのは、先ほどの少女、セレスだった。


『……来たのか、未開の星の救世主よ。だが、遅すぎた……。既にカウントダウンは始まっている。このままでは、我々も、そして君たちが来たゲートの先にある星々も、全て消滅する!』


「諦めるのはまだ早い。セレス、そこを動くな」


和也が艦長席から立ち上がる。彼の瞳には、既に勝利への「設計図」が浮かんでいた。


「凪さん、白兵戦の準備を。セレスを救出し、次元崩壊砲の制御系を物理的に切断する。……エリス、ヤマトのシールドを全開にしろ。数万隻の砲火を全て受け止めるぞ」


『了解です、マスター。……ですが、この数……。装甲に1ナノメートルの傷もつけないためには、私の全演算を防御に回す必要があります。……攻撃は、マスターにお任せしますよ?』


「ああ、分かってる。……アリス、敵艦隊の『目』を潰せ」


「ええ、お得意のやつね。……全艦隊、仲良く目隠し(ハッキング)ごっこをしましょうか」


アリスが妖艶な微笑みと共に指を鳴らす。

 次の瞬間、数万隻の帝国艦隊の全センサーが、ヤマトの偽装信号によって「味方を敵」と認識した。


宇宙空間で、帝国艦隊同士による史上最大の同士討ちが始まる。

 その混乱を切り裂き、ヤマトは次元崩壊砲の根元へと突進した。


「凪! 行けるか!」


「――いつでも。……会長、五分で彼女セレスを連れて戻ります」


凪が専用の重力加速ポッドに飛び込み、炎上する反乱軍旗艦へと射出される。

 和也は、モニター越しに次元崩壊砲のエネルギー波形を見据えた。


「……こんな粗末な設計で、宇宙を壊させるかよ。……エリス、俺のスマホを『ヤマトの主砲』と直結しろ。……バグの修正デリートの時間だ」


和也がスマホの画面を強くスワイプすると、ヤマトの艦首に、始祖文明の叡智と和也の怒りが結晶化した「蒼い雷光」が集束し始めた。

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