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第三幕:崩壊するアイデンティティ 第7章:対決

第7章:対決

吹き抜ける夜風が、廃ビルの鉄骨を笛のように鳴らす。非常階段の影から、静かに「彼」が現れた。

「遅かったね、本体くん。それとも、もう『予備』と呼ぶべきかな」

「彼」の声は、久瀬よりもずっと響きが良く、説得力に満ちていた。

「僕が偽物だとなぜ言い切れる? 毎日死にたいと願い、原稿も書けず、瑞希を悲しませていたのは君だ。不完全な君が捨てようとしていた『幸福な未来』を、僕が回収して完成させてあげているんだ。世界が求めているのは、才能ある僕であって、抜け殻の君じゃない」

「黙れ! 僕が……僕が本物だ!」

久瀬は、自身の存在を懸けて、自分と同じ顔をした男に飛びかかった。

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