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「化粧くせぇ身体で、近寄んじゃねぇ。どっか行け、くせぇ」
俺は机の上に座った女を睨み付け、言い捨てた。次に腕に絡んだ女の手も振り払う。
「あんっ。何よいきなり~」
「うるせぇ、どっか行きやがれ」
「どうしたのよ海都。今日なんか変くない?」
変? 俺が? フンッ、金と男しか頭にないゴミ共に、変呼ばわりされる筋合いはねぇよ。
「うるせぇんだよ。毎朝毎朝耳元でくっちゃべんじゃねぇ。お前ら超ウゼェし」
立ち上がると、回りに群がる女子生徒を押し退け、教室を出た。
屋上にでも行くか、と歩みを進めていると、前方を歩く教師に当たり前の様に捕まった。
「おい神宮! もう始業だぞ。どこに行くつもりだ!?」
「腹が痛いから保健室っスよ」
「そんな事言って、ただのサボリだろうが! お前そんなにサボってばっかだと本当に卒業出来ないぞ!? 分かってるのか!?」
あぁ……ウゼェのに捕まった。
はぁ……っと溜め息を吐き、教師の方に向き直る。俺より20㎝低い教師を、必然的に見下ろす形になる。それに便乗し、睨み付けた。
瞬間怯み、一歩あとづさる教師。
「なんスかねぇ? 俺はマジで腹痛いんスけど」
「ま、まったく、秋都君の方は生徒会長にも指名された程に、品行方正文武両断だと言うのに、弟の君はその反対。喧嘩はするわ学校内で女ははべらすわって、ここはキャバクラじゃないんだぞ!?」
またか。どいつもこいつも秋都秋都って……。双子だからって、何も彼もが一緒なわけねぇだろうが。
「なぁ、先生ぇ。朝っぱらからウザイ事言うの止めてくんない?」
「ひっ…」
教師の胸倉を掴み上げ、背中を壁に打ち付ける。先程の強気は何処へやら。教師の顔は恐怖に歪み、怯えた目で俺を見上げた。
「なっ、何をするんだ!? 私は教師だぞ!? 教師を殴ったら退学に……っ」
「ぁあ? 上等だ。男の癖に、教師のレッテル出さなきゃ生徒一人指導出来ねぇで、ぎゃーたれるだけしか出来ない奴がいる学校なんて、こっちから辞めてやるよ!!」
俺は怒れるままに拳を上げ、教師に向かって振り下ろす。
「う……ぅわあっ」
と、その時……




