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Meeting  作者: 吉四六かぼす
神宮家
26/52

26


 ざわざわ……


 ざわめく人垣、行き交う人々。その中で、大きな建物を見上げ、叫ぶ私がいた。



「うぅわ……おっっっき~いいいっ!!」



「あ~うるせ~」



 両手両足をバッと広げている私の後ろで、耳を指でふさぎ、露骨に嫌な顔をする海都と、クスクスと笑う秋都さん。



「すっごぉい! ねね! 本当にここ、今日一日私もいていいの!?」



 うきうきとわくわくの感情を、身体全体で目一杯に表し、二人を振り返る。



「そうだよ。ここが僕達の通っている学校、東葉とうよう学園高学部」



 東葉学園高学部。数学や国語などの一般的な勉学ではなく、語学を主とした教養をしている学園。らしい。



 数学や国語は理解るけど、語学って何かしら?


 何故私がここにいるかって? それはねぇ、思い返す事二日前。













「え、学校ですか?」



 それは二日前、お庭でお洗濯物を干している時の事。

 咲お母さんが大福を買って来たからって、お茶に誘われて……。



「そうなの。秋都と海都が通っている学校なんだけど……」


「って事は、軍事学校ですか? でも軍事学校は女人禁制で……ってより女性は女学校があるんじゃ」



 女学校……金持ちの娘しか通えないけどね。



「えっと……こちらはね、殆どが男女共学なのよ。まぁ別もあるけど、二人が通ってるのは共学よ」


「そぉなんですかぁ」



 やっぱ時代が代わると、そぉゆうのも代わっちゃうんだ。



 お茶をすすりながら、ふ~んと納得していると、背後から人をこバカにした声が届く。



「無理無理。こいつみたいな世間知らずのバカに、うちの授業についてこれっかよ」


「何ですってぇ!?」



 顔の横から腕が伸び、手に持った食べかけの大福を摘まれ、そのままひょいっと海都の口の中へ飛び込んだ。



「あ~っっ!」



 私の大福!!



「何すんのよ! 最後の一個だったのにぃ!!」


「うるせぇなぁ。大福の一個や二個で、ギャーギャー騒ぐんじゃねぇよ。これだから女は……」



 海都の言葉にカチンと来た私は、胸倉を掴みあげた。



「そう言う問題じゃないでしょ!? 貴方のはちゃんとあるんだから、人の、しかも食べかけとって迄食べなくてもいいじゃないの!!」


 













挿絵(By みてみん)



 

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