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Meeting  作者: 吉四六かぼす
神宮家
18/52

18


「はいはい二人とも、朝っぱらから喧嘩はおよしなさい。ほこりがたつでしょう?」



 今にも殴り合いを始めてしまいそうな私達の間に、高く、やわらかい質の声が割って入る。


 私が目覚めた時に一番先に会った人。


 一つ訂正。最初に20歳くらいの人って言ったけど、実は二児の母で、御歳42歳。その名も咲湖さきこお母さん。

 すごく若くて、美人で聡明で優しい秋都さんと海都のお母さん。二人の美形な顔はたぶんお母さん譲りなんだと思う。



「ほら秋都、海都、もう時間よ? 早く行かないと遅刻してしまうわ。早くおゆきなさい」



 壁側に置いている鞄を二人に渡し、背中をポンッと叩き笑顔で見送る。私も秋都さんには笑顔で手を振り、海都にはあっかんべーで見送った。


 二人を見送り、私は片付けを始める。あらかた皿を洗い終え、食後のお茶を入れていると流しに咲お母さんが現れる。



「あ、今お茶いれてますから」


「ええ、ありがとう」


「いいえぇ」


「ごめんなさい、海都ったら貴方に失礼な事ばかり……」


「えっ? あ、いえ、そんな、気にしないで下さい!」



 悪いのは、あ! の! バカイトなんだから!!


 

「そうそう神楽ちゃん、あとで私のお部屋に来て下さるかしら?」


「え?」


「見せたい物があるの。だから……」



 見せたい物……かぁ。何だろ?



「わかりました。じゃあお茶、お部屋にお持ちしますね」


「ええ、お願いします」



 咲お母さんは優しく微笑むと、会釈をして流しから出て行った。


 見せたい物って何だろ?


 ここに来てから本当に驚く事ばかりが続いてる。まずはTV。あの黒い箱で、いろんな人達がお芝居をしているのを見てすっごく驚いたわ。最初はあの中に人が入ってるのだと思っていたんだけれど、秋都さんが言うには電波がどうのこうのって……難しい事は理解らなかったけれど、ラジオと同じものなんですって。


 次は洗濯機と言うもの。衣服や汚れ物を、私の腰辺りの背丈の箱にいれて、洗剤を入れてボタンを押す。すると一定時間が経った後には、綺麗になったお洗濯物が出て来るっていう摩訶不思議な箱なの!


 寒い時にお洗濯物をしなくていいのは本当に助かるわ。お水も井戸から汲み上げなくても勝手に出て来るしね。


 

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