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Meeting  作者: 吉四六かぼす
始まり
12/52

12


「でも私……」



 鳴り響くサイレン。逃げ惑う人々。燃える家屋。全てが先程の事の様に思い出せる。


 なのに60年前って?



「…ちゃん……神楽ちゃん?」


「は、はい!」


「大丈夫? 顔色悪いけど……」



 ぐるぐると考え巡らしていると、いきなり黙ってしまった私を心配したのか、秋都さんが顔を覗き込んで来た。



「あ、はい。大丈夫……です」



 と、いきなり視界を秋都さんの顔でふさがれた。ぴったりと触れる額と額。



「ん~、少し熱いなぁ」



「……ッ」



 私は驚きのあまり声を出せず、顔がほてるのを感じながら、秋都さんから視線を放せずにいた。


 美形の男の子のドアップ。結構心臓に悪いのよ、これが!



「部屋に戻ろうか。安静にしてた方がいい」



 微笑みがマジメな顔に変わり、肩を抱かれ、部屋へと促される。


 心臓は鼓動が早まり、太鼓の様に鳴り響く。別に男の人に免疫がないわけじゃない。だけど、いきなりのドアップに、肩を抱かれてって……。


 今の私は、耳までユデダコ状態だと思う。



 悪い人達ではないみたいだけど……。


 でも私……これからどうなるんだろ?


 

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